絶対天国

衣食住の上位互換、それは死。天国。麻痺と重力を味方にしなくちゃ。だるい毎日をパスしてたある日、改札前に■■がいた。人目もはばからずキスをしてみる。朝ごはんにケーキを食べるみたいな、冷蔵庫の冷たさと温かさを知ってるみたいな、そんなかんじだった。癌になる準備はできてないけれど、いつも余命宣告を待って生きている。そんなぼくの耳元に朗報。全員いつかどうせ死ぬ。この上ない当然に打ちのめされて、夜空の星は綺麗で、幸福で、なまぬるい鼻血がとろりと流れた。

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