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歯科矯正の事前カウンセリングを受けてきた話

こんにちは。突然ですが、私は前歯が少し前に出ているのがここ10年位ずっと気になっておりました(そのため噛み合わせがいまひとつ)。そして先日、一念発起して歯科矯正の門を叩きました。はい、本当に叩いただけ、とりあえず事前カウンセリングを受けて参りました。その診断結果が私の中ではちょっとした衝撃だったので、事前カウンセリングってどんなものかと併せて、ここでお話させていただこうと思います。

歯科矯正のカウンセリング前検査

歯科矯正のカウンセリングを受ける前に、検査が必要になります。

まずは歯の写真を撮ることから始めます。歯科矯正のBefore Afterの写真があるかと思いますが、あれですね。

お好み焼きを作るときのヘラの先端が曲がったような器具を口の左右に一枚ずつ入れて、唇を左右に引っ張って待っていると、歯科医の先生が雑誌のカメラマンみたいな大きなカメラを抱えて登場し、フラッシュをたいてパシャ!パシャ!パシャ!と手早く写真を撮ってくれました。

こんな至近距離で、こんな性能の良さそうなカメラで写真を撮られるのなんて、雑誌のモデルさんになった気分!と思いながらも、口をあんぐり開けてその貴重な瞬間を味わっていることにやや複雑な心境になりました。

その時に、先生から「上下の歯を閉じたまま、唾をごっくんと飲みこんでください」と言われました。それは何の検査なのかしら?と思いながら言われたとおりにする私。ふむふむ、といった感じで何かをレポート用紙に書き込む先生。

お次はレントゲン。レントゲン室で頭を固定されたまま立っていると、頭の周りをカメラがぐるっと自動で回り、レントゲン写真の撮影も完了。

全部で30分くらいでした。

いよいよカウンセリング

検査結果の分析に時間が必要ということで、カウンセリングは検査とは別日に行われました。

カウンセリング当日、先生に促されて席に着くと、「先日はお疲れさまでした。えーっと、あなたの場合は、理想の歯を手に入れるまで全部で5年くらいかかりますね」とのこと。

えー!5年!長いな…。

内訳を聞くと、矯正(歯の位置を移動させること)に2年、保定(移動した歯が元に戻らないようにすること)に2年だそう。

あれ、残りの1年は?

「残りの1年は、舌の筋トレ期間です」(きりっ)

ん??舌の筋トレ?あの、どういうことでしょう…?

あなたの舌の使い方は赤ちゃんの頃から変わってないようです。赤ちゃんって下の筋肉が弱いから、飲み込むときに舌を前に出すんですね。あなたは今もそうやって飲み込んでいます。

えええ?!私もう齢37でございますが…。

「舌を前に出しながら飲むから、歯が舌に押されて前に出てきちゃうんですね。(もちろん原因はそれだけじゃないですけど。)舌の筋トレをして前に出る動きをやめないと、歯の矯正後もまた歯が元に戻っちゃいます。そういう前例もあります。」

「さっき上下の歯を閉じたままつばを飲み込んでください、と言ったのはそれを見ていました。つばを飲み込んだとき、舌がぴっと前に出てきたのが上下の歯の間から見えましたよ。」(ふふふ)

なーにー!それを見てたんですね。恐るべしプロの目!

「ペットボトルとかを高く上げて飲むいわゆるラッパ飲みってありますよね、あれ苦手じゃないですか?赤ちゃんはラッパ飲みができないんです。舌が前に出ちゃうからこぼれちゃうんです。」

そうなんです!ラッパ飲みすると100発100中口の横からあふれ出てきそうになります。容器を傾けすぎなのかなーと思ってましたが、そういうことだったんですね、先生!

占いで自分の深層心理をずばずばと言い当てられたかのような変な爽快感を感じながら、まだまだ続く先生の説明を聞きます。舌の筋トレをしないと、これから先、年齢を重ねるにつれて嚥下機能の衰えにもつながるので、舌の筋トレはぜひお勧めするとのこと。ふむふむ、歯並びへの影響だけじゃないんですね。

その後、レントゲン写真から分析した歯の角度や、歯に装着する装置、費用の見積もりなどの説明を受けて、カウンセリング終了。だいたい30分くらいでした。

実際に歯科矯正を始めるかはまだ決断できておりませんが、緻密な現状分析とそれを基にした診断結果を聞けて良かった!

なお、今回訪れた矯正歯科医院の他にもいくつかの矯正歯科医院にも行きましたが、検査にかける時間、レントゲンの有無、カウンセリングの緻密さ、カウンセリング費用など、医院によってバラバラでした。歯科矯正は長期間の治療と高額の費用がかかるので、複数の医院に相談して、信頼できる先生に出会うことが満足感につながると思いました。

そんなこんなで自宅に戻ると、おなかをすかせた0歳のわが子が「待ちきれん!」とばかりに大泣きするので、急いで授乳。
ちゅぱちゅぱと美味しそうに吸い付くわが子の口元をしげしげと見つめながら、なんだかやや複雑な気分になったアラフォーママでした。

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