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成功しても心が満たされない原因【クライアントさん実例】




おニューの服を買いました。

あまり洋服には頓着してこなかったけど、今回ばかりはしょうがない。
お客さんとのセッション中、ランチの時にかぶりついたハンバーガーからソースがはみ出てお気に入りのフリースに直撃したのです。


染みの元凶。大変美味しかったです。

夜には飲み会が控えている。
一度家に帰る暇はない。

しょうがない、、、、、。


で、お洋服を買いに行ったらまさかの高校時代の後輩に遭遇。「ここに勤めてるんです」なんていうモノだから、そちらのお店で買わせていただいた。

洋服のセンスに自信のない私に手取り足取り組み合わせのパターンを教えてくれるものだから、大変センスのいいものを買えた気がしている。私の方も気心知れた後輩だから遠慮なく洋服について質問できるしね。やはりいいお買い物は何を買うかよりも、どんなコミュニケーションが取れる人から買うかが大事だなと感じる次第です。

さて、後輩に選んでもらった新たなお気に入り洋服に包んで心が整っているところで、今日のコーチングについてお話をしていこう。


「どれくらい成功するか」<「誰と幸せになるか」


あなたは成功したらどんな暮らしをしたいですか?

今日のクライアントさんはですね、アート系の業界でやりたい事を見つけて大活躍されている方です。「成功者」なんて温もりのない言葉で表現したくないけど、ぶっちゃけ成功されていると思う。


彼女の暮らしっぷりを癒える範囲で言葉にしてみると、こんな感じ。

・複数人の子育てをしながら自分のやりたい事を仕事にしている。
・イベントの登壇やその業種のお仕事依頼が絶えず舞い込んでいる。
・企業からも「専属の〇〇になりませんか?」なんてオファーが来ている。
・活動を始めて3ヶ月で数十万円単位の成果を出している。

今日の待ち合わせの直前にもこんな連絡が飛んできたりとか、セッション中にも「今月の活躍すごいですね、、、、ぶっちゃけ何十万円もらったんですか、、、、?」なんてやりとりをするくらいの人。

すごいですよね。

すごいんですけどね。

そんな順風満帆に見えるこの方にも、お話を進めていくと「実は、、、、、」なんて少し俯いた表情で吐露することがありました。


やっぱり好きなことを商いにしていくってのはさ、”どれほど成功するか”じゃなくて”誰と幸せになるか”という価値観が根底にあることが大事なんだよな。そんな話。


「夫が応援してくれなくなってきた。」



ふらっと立ち寄った緑のお店。こういうのがお好きなんだそうな。


先ほど書いた通り、この方は好きなことを見つけて活動化してから短いスパンで、引く手数多の大活躍を見せていて、常に何かしら活動のために手を動かしているような忙しい生活をされているようです。


とりわけ土日は家を空けることが増えているようで、その間子育てを旦那さんに委ねているようなのですよね。


※ちょっとクライアントさんに対する印象が悪く聞こえそうなので、注釈を入れますね。この方はお子さんの事を心から愛されていて「お子さんともっと一緒にいるために、もっと違う生き方を模索したい」なんて思いからコーチングを受け始めてくださった方です。コーチングにもお子さんと一緒にいらっしゃるので決して子育てを蔑ろにしているわけではないことをご理解いただきたい。


平日は自分が子育てをしている分、土日は自分の活動に時間を充てる形でスケジュールを組んでいるようなのです。

しかし、、、、、この活動のあり方に対して旦那さんから異義の声が上がっている。これが今回吐露された悩みでした。


妻「土日イベントに行ってくるから、子供のことお願いね。」
夫「ええ、、、、、またイベント?」


招待されているイベントに向かうときには、こんな具合のリアクションが返ってくる。


何も、この方は旦那さんの気持ちを全く無視して活動しているわけではないのです。

活動を本格化していくにあたって、家族でしっかり話し合っているし、その上で活動に対して前向きな応援と合意をもらっている。

なのに今になって不満をこぼすようになったのは、、、、


「いろんな方が私の映像を見て”感動しました、、、、!”なんて言ってくれるほど、好きな事をちゃんと表現できるようになったのに、なんで夫には伝わらないんだろう、、、?」


「夫に私が作ったものを見せても、”ふうん、、、”みたいな感じでそっけないんですよね、、、」


「なるほどなあ、、、、Wさん(クライアントさんのこと)、旦那さんはもしかしたら寂しいのかもしれません」


鍵は”寂しさ”のようです。


旦那さんがいない



なかやまきんに君のCMを熱心にみる息子さん。将来有望。


この方が活動を通じて表現したいのは「子育てしてても、好きなことで活躍できる」ということ。これを身を持って証明したいから。

好きな事を軸に活躍できたらこんなにも楽しい世界が待っている。そんな希望を子供達やこの方が大事にされている周囲の方に示したい。そんな事をおっしゃっていました。

しかし、その目線は旦那さんには向いていなかったのです。

今回のクライアントさんからしたら、旦那さんはどちらかと言えば尊敬の対象で、自分が何かをしてあげるというよりも「旦那さんについていく」と言った姿勢の方が近いように感じました。

旦那さんは仕事できるし、平均よりも遥かに収入もいいし、考え方もロジカルでしっかりしている。
そんな旦那さんに自分のやりたい事を認めてもらうためには、もっと活動を活発にしなければならない。そう意気込んで奮闘していたのですが、いつしか旦那さんと向き合う時間が減っていたようなのですよ。


「確かに最近、一緒に出かける事少ないかも、、、」


多少寂しそうな表情をしつつ、一緒にいらしていたまだ幼いお子さんに「今度パパと一緒にジブリ行こうね。」なんてネクストアクションを伝えて帰っていかれました。


【終わりに】孤独な成功は空虚である。


今回はやりたいことの仕事化を成功させているクライアントさんの人間関係について、書いてみました。

私たちは、もっとお金が欲しいとか、もっと多くの人の注目されたいとか数字で夢を語ることがあります。金額とかフォローワーの数とかね。目標を管理するのに数字のような比較しやすいものを用いるのは大事なのですが、その一方で、人の情緒的な部分に目を向けることを怠ってしまうと「目標を達成しているのに空虚である。」なんてことになりかねません。

私たちが「成功したい!」なんて口にするときに真相で求めているのは、人との繋がりです。もっと注目されたい!もっと褒めてほしい!もしくは”寂しい”なんて感情かも知れません。

たとえあなたが成功したとしても、その成功の果てに1人になってしまうのでは本末転倒です。成功した先の暮らしで誰と一緒に時間を過ごしたいかを忘れずにいることができたら、成功しながらも心も満たすことができるのではないでしょうか。

1ヶ月後この方の報告が聞けるのが楽しみです。

あなたは成功したら何に時間を費やしたいでしょうか。



余談まじりに私の話をすると、私の師匠にあたる方が成功して最近生まれたお子さんと四六時中一緒にいるのが素敵だなあなんて思ってSNSをみています。

仕事柄子供に触れる機会も非常に多いのですが、あんな家庭に憧れますよね。


ではまた次の記事で👋

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