「感謝される仕事」が神格化されすぎていないか?【セッションログ】【仕事内容の敵不適】
「こんなにお客さんに感謝される仕事ないって。」
本当にそうだろうか?
こんばんは。
ライフコーチのひつじです。
最寄りの駅前。
スタバの中。
細々したクライアントさんたちへの連絡に一旦区切りがつき、ドリップコーヒーをおかわりして参りました。
さてさて。今日もクライアントさんとセッションをして参りましたよ。
今回のクライアントさんは今月新しく契約をしてくださった方で、今回はその初回セッション。なんとこの1ヶ月間の出来事を日記に認めてプリントアウトして持ってきてくださった。
もう、、、、素敵だね。もうそんな事してくれてしまったら、ひつじ頑張ってしまいますね。
そんなこんなで白熱した初回セッション。彼の準備のおかげもあり濃密な時間を過ごしたわけですが、今日はその中の1トピックをピックアップしてあなたにもシェアできればと思います。
何かというと、「感謝される仕事がそんなに尊いのか?」という話。
自分の本当にやりたい仕事ってなんだろう?なんて考えたことがある方はぜひ参考に読んでいかれてください。
では参りましょう。
「ありがとう」はあくまで必要条件
今回のセッション中のクライアントさんのセリフです。
こんなことをおっしゃっておりました。
どうでしょう。
この発言。場合によってはちょっと燃えるんじゃないかと思っています。
きっと消防士時代の私の元上司に伝えたら
なんて返事が返ってきそうです。
もしかしたらあなたもこれに近い意見を持たれたかもしれませんね。しかし、今回はもう少しクライアントさんのお話にも耳を傾けてみてください。なぜって、彼のこの発言が彼の「本当にやりたい事」につながっていたからです。
少し話を進めましょう。
どうやら優秀な方のようです。
そうね。そうだよな。
私のクライアントさんてこう言う人が多いのよな。
優秀なんだ。
人に求められるまま、自分の能力を伸ばすことに行動や時間のリソース投下を惜しまずにいられる人が多い。
クライアントさんはさらに続けます。
伝えてくれてありがとう、、、、、。
それです。それですよね。
それが本当にやりたい事のヒントではないでしょうか。
その”十分条件”がなんなのか。
それをどうやって満たすのか。
これを一緒に探すのがコーチングですよ。
結果的に、その十分条件のヒントはなんとなく書き残していた日記の中にあったのですが、、、、、この詳細については流石に触れられません。
ぜひいつか、彼が卒業する際に対談が叶ったら聞いてみましょう。
伝えたいこと
「感謝される仕事」で満足しなくていい。
3回。
この類のセリフを人生で3回耳にしました。
1回目は消防士時代。
救助隊の副隊長が言っていた。
2度目はパーソナルジムの社長。
3度目は今の会社。
それぞれ皆んな、真っ直ぐ自分の仕事を信じておられて本当に素晴らしい。
「いい仕事だろう?」そうだね。私もそう思う。
しかし、きっとあなたが信じる「こんなに感謝される仕事」は他にあるのでは無いだろうか?ただ感謝されればいいのであれば、仕事を変えても特に問題ないはずだ。この世の感謝の形は何も一つではないさ。
他人に評価されて満足できる人
できない人何が違うのか?
過去にも今回のクライアントさんと同じように、他者評価の解釈に悩んでいたクライアントさんがいた(彼女はそんなに深刻な様子ではなかったが)。
彼女の場合、扱いに困っていたのは「感謝」ではなく「賞賛」だった。
彼女の仕事が功を奏して、大きい賞を受賞したのだそうな。
受賞に伴って発生した感情は”喜び”ではなく”困惑”だったのだそうな。
こんな具合に。
なんでだろうね。
誰もがみんな、周囲に感謝や称賛をもらえると言うことに働く意欲の100%を委ねられれば簡単なのに、そうもいかないことが多々ある。
「私はこんな仕事っぷりじゃ、自分に満足できないのに、、、」なんて感情が残っているのに、周囲の人たちは称賛を浴びせてくるばかりで、すこっしも自分のもやもやに寄り添ってくれやしない。
贅沢な悩みかもしれないが、悩みは悩みだ。
かつては私だって市民のヒーローになる事を目指していたし、その甲斐あって消防士になれたけども、それだけじゃ満足いかなかった。
もっと私個人に対して評価が向く仕事を選べばいいのかと思って、パーソナルトレーナーをやってみたけども、これも違う。「夏樹先生のおかげで痩せました!彼女できました!」なんて言われても、、、、嬉しいのだけども、なんか違う。
なんでだ。なんの違和感もなく喜べた方が簡単なのに。
ただ、、、、、コーチングは違うんだ。
コーチングではね、感謝される前からもう嬉しい。
5000字ほどの日記が印字されたプリントが目の前に広げていただいた時点でもう嬉しい。幸せ。
なんだろうかこれは。
仕事を通じて表現したい事
きっと単純にこの仕事が自分に合っているのだろう。
救助隊の副隊長には市民のヒーローがあっているのだろう。
ジムの社長にはジムが。今の会社の上司には子供と向き合う仕事が合っているのだろう。そして私にはコーチングがあっているのだろう。
クライアントさんにどんな仕事がやりたい?なんて問いを投げると「人に感謝される仕事がしたい」なんて返ってくることが多々あるが、、、、本当にあなたは感謝されるだけでも満足できるだろうか?
やがて期待通りの評価をもらっていくと、やがて「評価されているのに満足できない」なんて事をおっしゃられる未来が見える。
で、そこらの誰かに満足できない事を相談すると「評価すらされない人だっているんだから、、、、今のあなたのポジションは十分幸せだよ」なんて「これで満足しなさい」って旨のアドバイスが返ってくる。
大丈夫だ。
他者評価だけで満足しなくていい。
他人にも評価されつつ自分の心も潤せる「本当にやりたい働き方」は存在する。
終わりに
今回は「感謝される仕事」が神格化されすぎていないか?なんて内容をお話しさせていただきました。
感謝されることももちろん大事だし、「ありがとう」を伝えていただくことはとても尊いのだけども、同時に同じくらい自分の”やりたい事”や”ポリシー””感情の表現”なんかも大事にしてあげると仕事えらびの考え方の痒いところまで手が届くんじゃないか?なんて思います。
参考になりましたらぜひいいねとフォローをお願いしますね。
おしまい!
またね!
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