見出し画像

ロシアの観光ビザを個人で取得する方法2019・2020年版

こんにちは。
今日はロシアの観光ビザの取得方法について書きます。

2021年以降にロシア全土にわたって、電子ビザで渡航することが可能になるようですね。

ですが、極東地域(ウラジオストク)を除き、ロシアの渡航の際は、パスポートに貼り付けるタイプのビザが必要です。このノートでは、私が2019年10月にビザを取得し旅行した体験をもとに、日本での観光ビザの取得方法について記します。なるべくわかりやすく書いたつもりですが、ご不明点はコメントいただけましたら幸いです。

申請に必要なもの

・2ページ以上余白があって、ビザが効力を発する日から6ヶ月以上有効期間の残っているパスポート
・バウチャー(旅行会社が発行する旅行確認書)
・電子査証申請書(ロシア大使館に持っていくための申込用紙)
・クレジットカード(VisaまたはMastercard・手数料は発行日数によって異なる・無料のこともあり)(クレジットカードがない場合は銀行振込です)
・顔写真(証明写真)
(各持ち物の内容は後ほど説明します)

申請の一連の流れ

申請の流れは次のようになります。

①バウチャーを旅行会社のHPで用意する
②電子査証申請書をロシア大使館のHPで作成する
③顔写真を各自撮影し、電子申請書を完成させる(東京の方は、大使館への訪問日時を予約する)
④バウチャー・顔写真の貼ってある電子査証申請書・パスポート(支払いが必要な方はクレジットカード)を持ってロシア大使館に行きビザを申請する
⑤後日、ロシア大使館でビザを受け取る

手順が多いですね…。ですが、大使館に行くのは計2回です。申請も激ムズではないです。ですが、お金に余裕のあるひと・時間に余裕がないひとはロシアビザ申請代行業者さんに頼んでみるのも良いと思います。
次の段落から①から説明していきます。
★★★なお、東京のロシア大使館で申請予定の方は、③の大使館への訪問日時の予約からスタートしてください。東京のロシア大使館は事前予約が必須で、かなり混雑しています。★★★

①バウチャーを旅行会社のHPで用意する

バウチャーってなんぞやって思った方も多いと思います(私も思いました)。
バウチャーは、「この人はこういう日程でロシアを旅行し、ここに泊まります」ということを旅行会社が証明するものです。旅行日程表(Itinerary)です。

個人旅行だから旅行会社とかないよ…。と思いますが、実はバウチャーを発行する専門の会社があります。私もそこで取得し、問題なくビザが発行されました。
それでは、バウチャーを実際に用意していきましょう。バウチャー専門会社さんはいっぱいありますが、今回は一番有名なTravelRussiaさんで申請します。(申請ページは下にリンク貼っておきます。)

1-1.バウチャーの申請手順
こんな画面が表示されていると思います。

スクリーンショット 2020-01-09 20.07.46

以下、上から確認していきます。

スクリーンショット 2020-01-10 21.48.06

ビザの有効期限を超えての滞在はできません。この点は注意してください。
つづいて、下の欄に記入していきます!

スクリーンショット 2020-01-10 21.49.55

シングルエントリーはビザの期限内に1回入国するためのもの、ダブルエントリーは期限内に2回入国するものです。例えば、サンクトペテルブルクでロシアに入国し(1回目)、その後、1日だけヘルシンキに滞在し、再びサンクトペテルブルクに戻る(2回目)、といった場合はダブルエントリーが必要です。

また、エントリーを選択するボタンの横に金額が書いてありますが、これが申請にかかる料金です。ドル・ユーロ・ロシアルーブルが使用できますが、ルーブルが一番安いのでルーブルをお勧めします(通貨はページの一番右上のところで変更できます)。

スクリーンショット 2020-01-10 21.58.08

次に、訪問する都市と滞在するホテル名、支払い方法を入力・選択します。
下の申請者情報は、誰かのバウチャーを代理で申請している方向けの記入欄ですが、自分のバウチャーを自分で申請している場合はもう1回、自分の情報を記入します。

Nextをクリックすると、申請が確定され、支払いのためのリンクが貼ってあるメールが届きます(迷惑メールのフォルダに入ってしまうことがあるため注意!)。そこから支払いを済ませた後、バウチャーが届きます。(やった!)

スクリーンショット 2020-01-12 9.49.13

こんな感じでロシア語と日本語の併記です。青い四角で隠している部分が個人情報の部分ですので、ここが間違っていないかを最後に確認するといいと思います。以上で①バウチャーを旅行会社のHPで用意するは完了です!

②電子査証申請書をロシア大使館のHPで作成する

前の段落でバウチャーを作成しました。次に、電子査証申請書を作成します(ちなみに、「電子査証」の申請書ではなく、電子の査証申請書、という意味だと思います。紛らわしい、、、)。

電子査証申請書は、日本語対応です!いぇい!
ですので、注意すべき記入事項の場所のみ注記します。(全部のページの右上にあなたの申請番号は++++です。と書いてありますが、それもメモしておくといいと思います)

スクリーンショット 2020-01-12 10.12.33

こんなふうにどんどん書いていって・・・「訪問の情報」にいったらストップです。

スクリーンショット 2020-01-12 10.43.15

ここで先ほど作成したバウチャーの情報を記入していきます。バウチャーのどこに書いてあるかというと…。

スクリーンショット 2020-01-12 11.00.23

先ほどのバウチャーの右上に書いてあります。

スクリーンショット 2020-01-12 10.59.29

整理番号と予約番号、間違わないで記入してください!
最後に「査証申請先と日付。」にいったらストップ。

スクリーンショット 2020-01-12 10.16.14

申請先は、東京・新潟・大阪・札幌の4都市にあります。しかし、5つ選択肢があるのは、東京には2つ申請できる場所があるからです。その2つは、ロシアビザセンターとロシア大使館です。ロシアビザセンターは政府公認のビザ代行業者ですが、申請手数料がかかります。ロシア大使館だと申請手数料は無料なので、東京の人は一番下の「EMBASSY OF RUSSIAN FEDERATION」を選びましょう。(TOKYOと書いてあるものを選ばないように!私が大使館に申請に行った際に、実際に申請先が間違っていて移動を余儀なくされている人がいました。気をつけて!)
最後に、申請書を印刷します。
以上で②電子査証申請書をロシア大使館のHPで作成するは完了です!

③顔写真を各自撮影し、電子申請書を完成させる(東京の方は、大使館への訪問日時を予約する)

顔写真は普通の証明写真で構いません。サイズなどの指定条件は、

3.5×4.5センチ、背景が無地で、サングラスやカラーレンズ付きメガネ、帽子を着用していない状態で顔全体が正面から鮮明に写っているカラー写真(宗教的な理由から帽子付きでパスポート写真に写っている人物は例外とする)

となっています。また、写真の大きさに対して、顔の大きさが70%以上ないと不受理の可能性が高いようです。(参考までに、ビザ用の写真について掲載しているサイトのリンクを貼っておきます。)

この顔写真を電子査証申請書に貼ります。その下に、サインを書く欄があるので、そこにサインと日付を記入します。(ここにサインがなくて帰らされている方が実際にいました。気をつけて!

東京のロシア大使館で申請される方は、訪問日時の予約が必須です!(以下、東京でない方は読み飛ばしてください)下にリンク貼っておきます。ここから予約します。

スクリーンショット 2020-01-12 11.52.04

Enterを押します。(すごい和テイスト・・・)

スクリーンショット 2020-01-12 11.54.14

すると、こんなページが出てくるので、「Book an appointment」を選択します。

スクリーンショット 2020-01-12 11.58.16

予約する人の情報を記入する・それぞれの予約が必要・2つ以上の予約は取れないなどと注意書きが書いてあります。同意して次へ行くと、個人情報記入ページがあるので普通に記入します(ここは割愛します)。

スクリーンショット 2020-01-12 11.27.58

するとこんなページが出てくるので、一番下の「VISA」を選択します。

スクリーンショット 2020-01-12 11.28.24

1申請に1予約が要りますよーって書いてありますね(けど、これは定かではありません。詳細は次章で。)。一番上の「Book Appointment」を選択します。

スクリーンショット 2020-01-12 11.30.37

次の画面で空いている日時が出てきます。緑の日にちはキャンセル待ち、白の日にちが枠が空いている日です。このように1分おきになっています。自分の好きな日時を選択し、最後に「Book Appointment」を押したら予約完了です。予約完了後10分以内にメールがきますので必ず確認してください。以上で③顔写真を各自撮影し、電子申請書を完成させる(東京の方は、大使館への訪問日時を予約する)は完了です!

④バウチャー・顔写真の貼ってある電子査証申請書・パスポート(支払いが必要な方はクレジットカード)を持ってロシア大使館に行きビザを申請する

予約した日にロシア大使館に行きます。持ち物は、

・バウチャー
・顔写真・サイン付きの電子査証申請書
・パスポート原本
・(支払いが必要な方はクレジットカード)

です。クレジットカードが必要な方と必要でない方がいますが、これは、どれくらいでビザが欲しいかによって変わります。

受け取りまで11営業日以上→無料
受け取りまで4~10営業日→4000円
受け取りまで3営業日以内→10000円

と変わってきます(営業日はロシアの祝日基準です。)。また、クレジットカードはVisaまたはMastercard限定です。クレジットカードがない場合は銀行振込となります(私は時間に余裕があったので、無料で取得しましたが、大半の方は料金を支払っていました。また、申請期間中はパスポートを預けていることになります)。最短で翌日に出来上がりますが、時間には余裕を持ってください。それでは、大使館に行きましょう!

今回は私が東京で申請を行ったため、東京のロシア大使館の情報をお伝えします。(2019年10月の情報です)東京のロシア大使館は神谷町にあります。東京メトロ日比谷線神谷町駅から徒歩5分くらいです。2番出口が一番近いです。国道1号線を田町方面に歩き、飯倉という交差点で右に曲がってください。すぐにロシア大使館が見えます。

入り口がめちゃくちゃわかりづらいです笑。Googleのストリートビューだと、こんな感じです。

この白の鉄格子のドアを勇気を振り絞って自分で入ってください笑。(私が行った時は結構緊張しました。)

中の建物には、窓口が3つと待合スペースがあって、申請時間が始まると(先ほどの予約枠を見る限り、9時半から始まります)、ロシア大使館の方(ロシア人の方)が順番に名前を呼んでいきます。名前を呼ばれたら、窓口の前に行って持ち物一式(バウチャー・電子査証申請書・パスポート原本)を渡してください。

ですが、この申請、自分の時間通りに始まることは稀だと思っていた方がいいです。一人の方が何回も申請したり、書類不備の指摘などにより時間がかかるからです。そのためか、待合スペースには、9時30分・〇〇さん、9時31分・〇〇さん、9時32分・〇〇さん…といったような表が置いてあり、申請を待っているときに自分が後どれくらいで呼ばれるか確認できるようになっています。申請する人で適宜声を掛け合いながら順番を待ってください笑(私が申請した時はみんなそうしていました笑)。

無事に2番窓口でビザ申請が受理されたら、3番窓口で会計や受取日の詳細を説明されます(おそらく、受付証のような半券を渡されるはず)。以上で④バウチャー・顔写真の貼ってある電子査証申請書・パスポート(支払いが必要な方はクレジットカード)を持ってロシア大使館に行きビザを申請するは完了です!

⑤後日、ロシア大使館でビザを受け取る

出来上がり予定日に申請日と同じように、大使館に行ってビザ付きのパスポートを確認します。この時、氏名等の個人情報やビザの有効期限などを必ずその場で確認してください。不備があれば速やかに窓口に申し出てください。通常ビザは出国予定日のプラス1日分のビザが発給されるようです。以上で⑤後日、ロシア大使館でビザを受け取るは完了です!

ビザ申請は面倒だけど、ロシアは楽しい。時間には余裕を持って。

いかがでしたか。手順が多くて大変ですよね。申請が完了された方は、お疲れ様でした。ビザ申請は面倒ですが、ロシア旅行は楽しいものとなること間違いなしです(私はモスクワとサンクトペテルブルクに行きました)!施肥チャレンジしてみてください。
また、ビザ申請には時間に余裕を持つことをお勧めします。窓口で書類不備となって受理されなかった場合、次の予約を取るのに時間がかかる恐れがあります。その際は、代行業者さんに頼むことも視野に入れて検討してください。みなさまが楽しくロシアに滞在できることを願っています!

ご不明点や「実際に申請に行ったらこんな仕組みになっていた…」などはぜひコメントください!また、無事に申請ができましたら、よろしければサポートしていただけましたら幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?