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もうヒールをはかないぞ

あんよがいたい。帰宅して足裏のジンジンする痛みを感じながらこれを書いている。痛みを感じながら書かないと、書けない気がして。

20代後半に突入してから、ヒールのある靴が履けなくなった。3センチでも痛い。太ったからか、むくみやすくなったからか、立ちっぱなしのシーンが増えたからなのか、原因は無限に考えつく。

痛いのは行動に支障が出るので、やむなく、いつもぺたんこの靴を選んでしまう。「ヒールの靴で闊歩したらかっこいいよな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と思いながら、寸胴な足首にゲンナリしながらスニーカーやら、ローヒールのパンプスやらを履く。

今日、数ヶ月ぶりにヒールのある靴を履いてみた。

そんな気まぐれは、たぶん天気のせい。あったかいから、ちょっとおしゃれしたい。ヒールのある靴で颯爽と歩きたい。久しぶりに履くけれど、歩き方を工夫すれば大丈夫。あったかいし、多分むくまないだろう。

大丈夫じゃなかったです。撃沈した。

ひとは哀しい生き物で、喉元過ぎれば、どんなに足裏が痛かろうとも忘れる。そして痛みを繰り返す。

まだ18とか19とかそこらのころ、大学生になって浮かれていたのもあって、ハイヒールを初めて買った。5センチくらいのプラットフォームヒールだったと思う。で、それを履いてデートに行った。

デートにいくまではよくある。私の場合、そのまんま、四谷から東京駅まで歩いた。国会議事堂前で靴を脱ぎ、絆創膏を足指に貼りまくった。

東京駅まではなんとかたどり着いた。足はボロボロ、さながら陸に上がった人魚姫の気分である。「プリクラ撮ろうよ」と言い始めた当時の彼氏をシカトし、何もしないで、東京駅から電車に乗り、座って地元まで帰った。

あのとき、さんざん「ヒールは足がいたくなる」と学習したのに、なぜまた履いてしまうのでしょうね。たぶん、ヒールのお靴を履いている女子がキラキラしてかっこよくて素敵だからですよね。

そうはいっても背に腹は変えられないため、私は別方面で、素敵を探すことにします。

今日履いていた靴はフリマアプリに出そうと思う。グッバイ色々な思い出、そして足の痛み・・・。


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