【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう_薄桜鬼_狂咲鬼哭_03

「ちょっ、と、風間。あっちに、いきなさいよ」
 風間の気配が変わり、千姫は不機嫌そうな声をあげた。
 そのまま千鶴の体を立たせるように抱き上げて、彼女の後ろを深く貫くと、びくりとびくりと華奢な身体が痙攣する。
「うっふううぅっ……っ」
 発情した猫のように唸る千鶴は、金色の瞳に随喜の涙を浮かべて無防備に快楽に打ち震えた。
 きめの細かい肌が薔薇色に上気して、うっすらと汗に滲む光景はとても扇情的であり、男ならばある種の敗北感を覚えたのではないだろうか。
「そうよ。あんたなんか、最初から及びじゃないの」
 千姫はそう言って、千鶴を抱きしめたまま勝ち誇った笑みを浮かべる。
 雪村千鶴をここまで支配し、調教し、堕落させた千姫だ。
 千鶴が風間を望んだとしても、それは快楽を高めるための道具扱い。
 それ以上でも入れ以下でもない、愛情が決して実ることのない不毛な情交を、矜持が富士よりも高いこの男は決して容認しない。それを千姫は一番理解していた。
 が、彼女は見誤った。日本一(ひのもといち)の女鬼の立場であるゆえに、徹底的に庇護されてきた彼女は知らないのだ。
 男女の機微を学ぶ機会も。欲望の深さと、絶望に駆られた者が、どのような行動に及ぶのかも。壊れた心の行く先も。
 千鶴の潤んだ金の瞳は真っすぐに、風間に注がれている。

つづく

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#R -18
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#二次創作
#風間 ×千鶴×千姫


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