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10分ブログ_3/11(3.11の時の出来事/自分語り)

 今年の3月11日は、東日本大震災の発生から10年目の3月11日である。

 私が思い出すことは、帰宅難民となって六時間近く夜の街を彷徨ったことだ。その頃はグーグルマップを知らず、ソフトバンクの携帯を片手に友人たちの安否確認をしながら歩いていた。

 家の方向を見失わないように、いつも通勤で使っている電車の線路を沿って歩いて、バス停を目印にしながらなんとか家に辿り着いた。

 たどり着くまでに、様々なものを観た。

 帰宅難民の為に無料でコーヒーや弁当を提供するお店、または奇声を上げながら道路の脇を逆走するオッサン、中でも驚いたのは遠足帰りらしき幼稚園児たちの一団にでくわしたことだろう。園児たちを元気づけるように、先生たちが「大丈夫だよ」「もうすぐだよ」と声をかける光景は、今でも思い出すことが出来る。

 家につくことろにはすでに、いろいろ燃え尽きてそのまま眠りについた。

 そして、足の裏の痛みで目が覚めて、近所の整骨院に駆け込んで足を揉んでもらった。

 一応、ほそぼそと実家と連絡をとっていたのだが、実家の中は惨状だったらしい。なんでも弟の放置していたプラモデルが、崩れて雪崩を起こしたらしい。掃除して欲しそうだったので、無視した。

 母は掃除が嫌い。父はきれい好きだけど掃除をやらない。

 弟も掃除が嫌い。必然的に私はいつも家の中を掃除していた。

 一人暮らしを始めて、本当に良かった。地震が起きて住んでいるアパートが潰れても、私は意地でも実家には帰らない。


 投稿時間:9分53秒

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