書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 258
だが、なぜ、大勢の参加者を募らせたのか。
アステリアが、なにを望んでいたのかは分からない。
壊れた心に壊れた肉体、住まう魂はアステリアの思想が植えつけられて、膨大な魔力によって肉体が崩壊するまで操り人形となる。
彼女の目的は、いつか復活する魔王を討つため。
だからこそ救世主を造るのだ。ただ唯一、魔王を封印できた当事者の意思を携えて。
心地よい興奮に身を任せる一方で、黒く膨らむ疑問をティアは見て見ぬふりをする。ティアの言葉に耳を澄ませている大人たちの視線がこそばゆ