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書き出し用__アステリアの鎖

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休載してしまった小説をぼちぼちとかきあげるマガジン。 最終的には加筆修正バージョンをのこして、作業用の小話は消す予定です。
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2023年7月の記事一覧

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 271

「あー、君たちの場合は第三魔法の天使の揺り籠に近いかな。時間を止める方法が、時間を止める…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 270

 勇者アレンことアレイシアの救出。  それを可能とするのが、アステリア一人しかいないから…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 269

「貴女の目的は、このオルテを救うことか?」  この点はハッキリさせないといけない。  国…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 268

「魔導姫アステリア、あなたの目的はなんだ? 姫様になにをするつもりだ」  捜査官として、…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 267

『チッ、これも第三魔法の恩恵か何かか? アステリアは第三魔法を使えないんじゃなかったのか…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 266

 セカンドの醜悪な肉塊に呑まれていく娘の姿に、ファウストの中のイーダスが発狂する。 『あ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 265

 話を続けながら、アステリアがぱちんと指を鳴らした。  乾いた音が響くと同時に、彼女の近くのなにもない空間が歪み、そこから頑丈な鎖で拘束された大男が現れる。 「――、っ、んんっ」  見覚えのあるまさかの人物に、反応を失いつつあったティアが飛び起きたように声を上げた。  鎖で拘束されて、華曼荼羅の刻まれた床に転がされた裸の巨体。その背には小さな翼が生えている。 「……クッソ」  大男は苦し気に呻いて、燃えるような憎悪の瞳でアステリアを見た。  アステリアの方も余裕の表情

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 264

 もう自分がどうすればいいのかわからない。  なにをしたかったのかもわからない。  自分が…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 263

「そうだ、君の言う通りだよ。王位継承の儀式は、親から子へ、子から孫へと受け継がれる一子相…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 262

「あ、あなたは、あなた……んっ」  不意に唇がふさがれるが、相手はアステリアではなく獰猛…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 261

「嘘よっ」  自分が不当な取り調べを受けているような気がして、ティアは声を上げる。自分の…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 260

「明日になったら、私からも君の一助になる文献を送ろう。君に話を訊いて私も安心した。だが……

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 259

「わたしは、正直迷っています。姉に話すべきなのか」  それとも自分が、王位継承の儀式を受…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 258

 だが、なぜ、大勢の参加者を募らせたのか。  アステリアが、なにを望んでいたのかは分からない。  壊れた心に壊れた肉体、住まう魂はアステリアの思想が植えつけられて、膨大な魔力によって肉体が崩壊するまで操り人形となる。  彼女の目的は、いつか復活する魔王を討つため。  だからこそ救世主を造るのだ。ただ唯一、魔王を封印できた当事者の意思を携えて。  心地よい興奮に身を任せる一方で、黒く膨らむ疑問をティアは見て見ぬふりをする。ティアの言葉に耳を澄ませている大人たちの視線がこそばゆ