テルアビブ. ウード. フェスティバル2023に出演して


テルアビブ. ウード. フェスティバル 2023に出演しました!😃💕💕





2ヶ月ほど前のある日、突然Facebookメッセンジャーに「テルアビブ. ウード. フェスティバルに出演できますか?」というメッセージが送られてきました。




差出人は私の知らない人で、タチの悪い勧誘だったりしたらイヤだな、と思い、私のウードの先生にこのことを尋ねてみたところ、





「彼女はイベントのプロデューサーで私も知ってるし、私も出演するから」ということでびっくり。

私の先生と同じ舞台で「ウード奏者」として選ばれただなんて...!!




ウードとの出会いはかれこれ10年以上前になります。




最初にウード弾き始めたのは日本で。

同じ時期にちょうど人生で初めて爪を伸ばし始め、爪のおかげで手がびっくりするぐらいキレイに見えたので、爪がウードを弾くのに邪魔になると分かっていてもなかなか切ることができず...😅





そうこうするうちにイスラエルへ渡ることになり、早速やってきた数々の困難に耐えきれず、精神的にも不安定になり、封印していたはずの「爪噛み」が再発!!




晴れてキレイに爪はなくなり(笑)、「よし!これでウードが弾ける!」と、早速イスラエルで最初のウードを手に入れ練習を始める、という黒歴史🤣があります。




ウードも慣れるまではさすがにつらくて「もう歌だけ歌いたい!」と思ったことも何度もあったけど、ウードを持って歩いていると「え? ウード弾くの?!」と色々な人から街で声をかけられ、「ちょっと弾いてよ」とノリの良すぎるイスラエル人に言われるがままにバスの中で弾き始めた、なんてこともあり(笑)




おかげさまで様々な涙と笑いの中でウードとだんだん打ち解け、大切なパートナーと思えるようになりました。





7人のウード奏者がそれぞれ30分ずつの演奏を任されます。私のセットリストはSamai Bayati (El Arian)のウードソロ、セファルディ、ピュート、日頃からモロッコ翁たちに鍛えてもらっている(笑) アンダルース音楽からなんと江戸小唄「梅は咲いたか」のウード弾き歌いまで!我ながら超クールなセットリストだったと思います(本気w)





7人のウード奏者がそれぞれの共演者とともに、あるいはソロで、それぞれの持ち味、世界観を携えて30分のステージを持つ。すべての奏者たちが確かな技術と光る個性を持ち、この中で演奏できたことに心から喜びを感じました。





この猛者たちの中にいても、私は自分の持ち味や個性が「これだ!」と感じられたことが本当にうれしかった。それは私が歩んできた道が、他の誰のものでもない、私だけの道だと受け入れたことにあると思います。





10年前に人前で初めてウードを弾いた時、ゴルフのミスショットみたいに弦がピックにかすりもしなかった。でもそこから紆余曲折ありながら続けていくと、私が見つけた音の瞬間、音の響きがある。それを紡いでいくと、誰かに音で何かを届けることができます。最近やっと「ウードの音が歌う」ようになってきたかも、と思います。




テルアビブのライブハウス、Levontin 7にて。

超満員の観客に恵まれました😍💕



共演はトルコ. テクニックのヴィルトゥオーゾ、大の仲良しの女性ダラブッカ奏者、ラキ. ダンジガー。

超クールな彼女のテクニック!


私のウードの先生、サラエボ出身のウード奏者、マリーナ. トウシチュ。


私のお気に入りの一枚。


ウードが私を広い世界へと導いてくれています。

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