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なぜ「百聞は一見にしかず」なのか

先週より、

研修の一環で、関東圏にあるプラント(工場)の運営現場に来ている。

入社以降、机上での研修でプラントについての基本事項を学んできた。

しかし、実際にプラント内部に入った際に、一つ一つの機器の巨大さに圧倒された。

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まさに「百聞は一見にしかず」だった。

目の前の巨大な機器が

関連し合って機能するプラントの様子から多くのものを学べている。

なぜ「百聞は一見にしかず」は正しいのか

1.五感をフル活用するから

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机上研修と現場研修では五感に訴えるか否かの点で大きな違いがある。

机上での研修で単に話を聞いたり、写真を見たりするだけでは、

耳、目から、あらかじめ決められた情報のみを受動的に受け取ることになる。

これに対し、実物を見ると、

音・見た目・におい・触った感触・味(現場で食べる食事?)

といった五感に訴えかける情報に触れられる。

後者は前者と比べて、量と質の面で大きく異なる。

触れられる情報量が膨大で、しかもそれらは相互に連結した情報として入ってくる。

2.疑問→仮説→検証のサイクル数が多いから

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机上研修と現場研修では疑問〜検証のサイクル数、

特にその起点となる疑問を感じる回数が異なる。

話を聞いているだけでは、多くの場合

相手の話している内容の範囲内でのみ疑問を抱くことが多い。

つまり、無意識に受動的な問題提起となっていることが多い。

これに対し、実物を見た場合では、事前情報の範囲内にとらわれず

主体的に疑問を感じ、仮説を立てることができる。

また、場合によってはその場でその仮説を検証することもできる。

主体的な問題提起を生み出しやすいという点で、

後者は前者よりも深い理解につながりやすい。

3.対象との心理的距離感が近くなるから

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現場で見たものは、机上研修で習っただけのものよりも自分の関心の輪に入ってくる。

ポジティブ・ネガティブ問わず、

過去の旅行先や出会った人については、何となく思い出せることが多い。

これは、物理的な距離が詰まったことで、心理的な距離も詰まったからだろう。

同様に、現場で見たものは

それがネガティブなものであっても、より印象や記憶に残りやすくなっているように感じる。

アクションプラン

自分で分析してみて、逆にこの研修を身になるものにするには

・五感をフル活用して、現場を感じる
・疑問点を出しまくる、検証の回数を増やす
・気になる機器、場所に接近する

ことを意識すべきだと分かった。

同現場での研修はあと2週間、すでに色々なことを経験し

一生忘れないものになる確信がある

身になるものにしよう

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