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2024.6.9 ごごしま音楽プール2024 @しまのテーブルごごしま(旧泊小学校)内体育館

この写真のなかに自分がいるだけで感無量です(どーこだ?)。
たのしい時間をありがとうございました、の感想もろもろです。


映画『トノバン』舞台挨拶

…ということを知ったのが6月7日(金)の夕刻。
その日の夜は、近年懇意にしていただいている芸人コンビ・三日月リリィの瀬野さんのバースデーイベントでDJをプレイ。

翌8日(土)昼には、これも公開を待ちのぞんでいた『違国日記』を見て。

深夜23時からは、オファーを受けていた別イベントでDJ(あまり深堀りしないでください…)。

…というイベントの間に、シネマルナティックへ向かったのでした。
舞台挨拶に登壇した高野寛さん、お会いするのは昨年12月のナタリーワイズ松山公演+アフターパーティ以来。
加藤和彦さんと直接話したことは少なかったという高野さん、しかし短い時間のなかで数々の興味ぶかいエピソードを披露し、また日本ポピュラー音楽史において加藤さんがどれだけ重要な役割を果たしたか、丁寧にそして熱く語られていました。
もちろん、加藤さんの盟友であった高橋幸宏さんのことも。

上映後、前述のイベントに出演し、終わったのが朝5時。
すこしだけ仮眠をとって、いざフェリーにのって興居島へ。
しかし(天気予報で知ってはいたけど)目がさめると松山市はしとしと雨…。

ちいさなマルシェ

昨年は運動場にマルシェがあったのですが…

今回は雨天ということで、体育館の有料エリア外部分、そして体育館外の通路用テントの両側に、マルシェ参加の店舗がならぶ形になりました。
毎年のように来ていると、そのうち顔なじみになった方も。

この時点で眠気におそわれていたので(朝まで飲んでさわいでいたら、そりゃあねえ…)、食べすぎてねむってしまわないよう軽めの食事にしました。

三番町・PAPASANDさんのパン。
三津浜・旧鈴木邸CHAYAさんのおはぎ。

今年も1時間目は、地元の太鼓クラブ「奏」のみなさんの演奏から。
休憩をはさんで、いよいよ各アーティストのステージへ。

12:00〜 赤松隆一郎

「今日の雨はぼくのせいです。ごめんなさい」

開口一番、屋内開催となったことをあやまる赤松さん。
この数日間、天気予報とにらめっこしながら、屋外プールで開催するかそれとも体育館を第2プールにするかの判断をせまられていたとのこと。
ずっと雨がふりっぱなしではなく、たまに晴れ間も見えるものだから、よけいに責任を感じていらっしゃったのかもしれません。

とはいえ、この工夫をこらした第2プールも「できるだけ楽しんでもらおう!」というスタッフのみなさんの気もち、そして手づくりのイベント感がつたわって、ぼくは好きです。
大規模な野外フェスのように、全身ずぶぬれになって体感するライブも強烈な印象をのこすものですが、この「ごごしま音楽プール」のように気くばりが可視化されたフェスもまたつよく思い出にのこるもので。
(なにより直射日光のダメージを受けなくてすむし…)

さて今回は、アンチモンがライブ活動休止中のためソロステージとなりましたが、ソロ曲・アンチモン曲を織りまぜたセットリスト。
さらにはYouTubeチャンネルでライブ映像として公開した「歓びの歌」、そして高校の同級生どうしによるイベントのタイトル曲「放課後の続き」といった曲も。
興居島フェリーの曲「ミソラ」は、なんとハンドマイクで、観客席をぐるっと一周しながら!

中盤で演奏された、今回のためにつくってきたという新曲「キックバック」。
もとは「ルックバック」という仮タイトルでつくっていたところ、昨今のわが国の政治情勢を鑑みてこのタイトルになったとか。
オーディエンスとのコール&レスポンスがたのしい一曲になりました。
「これでみんな共犯やでー(笑)」

13:15〜 コトリンゴ

コトリンゴさんの愛媛公演、いつ行ったんだったっけと振りかえってみると、2019年の愛媛県教育会館に参加してました。
ということは5年ぶり!おかえりなさい!
この日はあざやかなライトグリーンのドレス姿が素敵でした。

1曲目が「悲しくてやりきれない」。
映画『この世界の片隅に』の主題歌でもありますが、先に書いたように前日に『トノバン』を観ていたこともあって、このカバーがまた新しい意味をもったような印象を受けました。

インスト「雨あがる」を演奏するころには、体育館内にも日が差してきました。
「雨、あがりましたね」
ほんとうに!

「わたしの曲には、一緒に歌ってもらう曲があまりないので、みんなで歌える曲を演奏したいと思って、この曲を用意してきました」
というMCにつづいて、カバーアルバム『picnic album 1』でもとりあげたEPO「う、ふ、ふ、ふ、」。
軽快なキーボードにのせて、大人数の「♪うふふ、ふ」が会場にひびきます。

「そこでおどってた子がとてもかわいくて…ありがとうございます」
みんなニコニコ笑顔の空間でした。

14:30〜 高野寛

「きょうは老若男女こんなに来てくれて…2階席のみなさんも、アリーナのみなさんも、ありがとうございます」
主催の赤松さんをのぞけば、唯一の皆勤賞となる高野さん。
昨夜スクリーンのなかで見た方が、きょうはこうして目の前にいるというのは不思議な感覚です。
その『トノバン』についてMCでもふれて、

「さっきはコトリンゴさんが『悲しくてやりきれない』を歌いましたが、ぼくも加藤和彦さんの『あの素晴らしい愛をもう一度』を、生まれてはじめてライブで歌ってみようと思います」

映画では豪華なミュージシャンたちによって歌われた「あのすば」が、ここでは観客みんなで大合唱となりました。
サビ部分では高野さんも歌を観客にゆだねて、みんなが歌う様子をしっかりと目に焼きつけているよう。
「なんか、歌ってて感動しました。本当に」

いつもの物販&サイン会のアナウンス曲「グリーンダカラちゃんのうた」をはさみ、定番曲も出し惜しみなく連発で。
「いろんな会場でライブをやってきましたが、歌っている横で子どもがプラレールで遊んでいるのははじめてです(笑)」
ミュージシャンにとっては、こういう現場も刺激になっているのかも…?
最後はいまの時代だからこそという選曲、ボブ・ディラン「The Times They Are A-Changin'/時代は変る」の日本語カバーで〆。

エンディング

全員でのセッションは、イベントのテーマ曲「しまのプールで会いましょう」。
あいさつに立った赤松さん、昨年もかたった本イベントの目標「成長しないフェスをやろう」について再度かたり、

「最初にかかげた目標が、『成長しないフェスをやろう』『儲からないフェスにしよう』そして『とにかく10年続けよう』でした。おかげさまで、はじめのふたつは今のところ目標をクリアできています。来年はついに10周年です!」

2016年に初開催となった「ごごしま音楽プール」。
その場に自分が客席にいたことが、ちょっとした誇りです。
あれからはや9年。

記念撮影がおわり、それぞれのCDなどを買ってサイン会へ。
高野さんにビートニクスのハットをお見せすると「おっ!」と反応していただけました。幸宏さんもフェスの様子を見てくれたかな。

2011年に購入したビートニクスのハット。ペーパー100%。

ではまた来年、しまのプールで会いましょう!

セットリスト

【赤松隆一郎】
1. 歓びの歌
2. しとらす
3. キックバック(新曲)
4. 君であれ
5. あなたが好き
6. ミソラ
7. 放課後の続き
8. ギフト

【コトリンゴ】
1. 悲しくてやりきれない
2. 雨あがる
3. ツバメが飛ぶうた
4. こどものせかい
5. すずさん
6. classroom
7. う、ふ、ふ、ふ、
8. たんぽぽ

【高野寛】
1. 確かな光
2. 季節はずれの風吹く街で
3. each other
4. あの素晴らしい愛をもう一度
5. グリーンダカラちゃんのうた
6. 虹の都へ
7. Everlasting Blue
8. ベステンダンク
9. 夢の中で会えるでしょう
10. 時代は変る

【全員】
1. しまのプールで会いましょう

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