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2022.8.27 赤松隆一郎 弾き語りツアー2022「祝祭と実験」@スタジオOWL

松山市・興居島を舞台にした音楽イベント「ごごしま音楽プール」で、毎年春にたのしいステージを見せてくれていたアンチモン・赤松隆一郎さん。
コロナ禍のため、2020年以降は開催中止となっています(配信ライブはありましたが)。
最後にお会いしたのはコロナ禍にはいる直前の2019年12月、おなじスタジオOWLでのソロライブ「実験」でした。
このときの感想noteを、まさか赤松さんご本人に「スキ」してもらえるとは…ありがとうございます。

このときのライブでこころみた「実験」が、今回のソロツアー「祝祭と実験」につながっているということですね。
そういえばスタジオOWLに来るのもこのとき以来。ご無沙汰しております。

「厚みのある人たちの前でライブをやるのは久しぶりです。みなさんホログラムとかじゃないですよね?アバターとか」

最初のツイートにあるとおり、ライブは二部構成。
第一部は、完成したばかりの新譜『祝祭』の楽曲を、収録順のとおりに全曲演奏するというもの。
ライブの直前に物販でアルバムは買っておいたのですが、できるだけ何も知らない状態で、生の歌声で新曲を聴きたいとおもい、中身や歌詞を見ることはせずライブにのぞみました。
…とはいえ、客入れBGMで会場に新曲の音源がながれていたのですが。

唯一事前に聴いていたのは、リードシングルとして配信された「NEW HORIZON」のみ。
これまでのアンチモン・赤松さんソロのイメージをおおきくくつがえす大胆なアレンジなのですが、これが弾き語りになるとどうなるのか。
アコギと歌だけ、むき出しになった歌詞は、これ以上なく沁みました。

「ぼくのわがままにつきあってくれて、ありがとうございます。最初はアンチモンの曲と合わせてセットリストを組んでいたんですけど、このアルバムは他の曲を拒むんですよ」

パンデミックに戦争、この2年強―前述の「実験」ライブのころもふくめれば約3年―のあいだに制作したことが、この最新作『祝祭』のトーンをつくったのであれば、それが理由なのかもしれません。
いつかこれらの新曲たちが、ライブの常連曲たちとまざりあい、シリアスで重苦しい今が「あの頃はああだった」と振りかえれるような過去になる日がくるのでしょうか。

さて第二部は、アンチモンやソロの楽曲、TVコマーシャルなどのタイアップ曲、まだ音源化されていない最新曲など、バラエティに富んだ内容に。
最近の赤松さんのお仕事をようやくライブで聴くことができてよかったです。

いつのまにかグリーンダカラちゃんにたくさん仲間がふえましたね。
まさか草彅くんがやってくるとはおもわなかった…。

「これ、愛媛県庁には1番だけ納品したんですけど、きょうは2番も演奏します」

ちなみにぼくは西予市の住民なので、四国カルストや内子町あたりはほぼご近所みたいなものですが、東予のほうになるとあまり馴染みがなかったりします。
いずれは旅しておかないとなあ。

道後温泉は現在、本館の保存修理工事中(2024年まで予定)。
本館での入浴もできるのですが、さらに「飛鳥乃湯泉」と「椿の湯」の2つもくわえた3つのお湯をアピールしよう、ということで、赤松さんと友近さんのタッグでつくられたのがこの歌。

それから、愛媛公演だけの日替わり曲として、松山市・高浜港〜興居島間のフェリー「しとらす」と「ミソラ」のメドレーも。
なかなか興居島にも行けていませんが、かならずまた「ごごしま音楽プール」で島のみなさん、アンチモンや高野寛さんたちに再会できますように。

MCでかたられた、きょうの「実験」は3つ。
①セットリストを大きく変える。
②サポートやマネージャーなしで、すべて自分ひとりでやる。
③チケットを安くして、投げ銭箱を導入する。

「ライブに関係する荷物を全部ぼくひとりではこぶんですが、あまりに重すぎて身体がケースに持ってかれちゃうんですよね…でも、そういう自分の姿を客観的に見ると面白いんですよ」
「チケットにまつわるいろんなことも、自分ひとりだと本当に大変で、手が回らなくなってくるんです。きょうはスタジオOWLさんにとてもお世話になって、いろんな人に助けられているんだなあとわかりますね」

終わってみれば2時間があっという間。
客席が息を呑むように新譜の世界を潜行した第一部。
リラックスした雰囲気のなかでいろんなタイプの曲がとびだした第二部。
緩急のつかいわけが見事で(野球ではないけど)、赤松さんのあたらしい世界を見たような感覚でした。

終演後、たくさんお話もしたかったのですが、この状況もあり、また次の予定もありましたので、手短にあいさつだけ。
まだまだツアーはつづくそうなので、どうか何事もなく完走できますよう祈ってます。

追記。
赤松さん、今回愛媛入りするまえに、広島で小田和正さんのライブを観てきたそうです。
御年74歳(もうすぐ75歳!)の小田さんがステージを走って歌う姿に、たいへん刺激を受けたとのこと。

じつはぼくも、9月10日(土)愛媛県武道館公演の初日チケットがとれました!
はじめての生小田さん、いまから楽しみです。

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