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なぜHANOWAをはじめたのか?


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こんにちは、
HANOWAの創業者・新井翔平です。

11月に入って、有料職業紹介事業の認可も無事に降り、
このhanowa.netもスタートさせることが出来るようになりました。


絶賛、

歯科医院と歯科衛生士の無料登録者を募集しているところなのですが...



まず、
そもそもお前誰やねん?
HANOWAてなんやねん? (゚Д゚ )ハァ?
という話なので、、、

少し自己紹介をさせてくださいm(_ _ )m
(サービス以前に、やってる「人」が見えないとそりゃ不安ですよね…)


改めて、
新井翔平と言います。


大阪生まれ大阪育ち。
リーマンショック直後の就活が壊滅的に内定を貰えなかったので、
工学部の理工系を卒業して新卒で2年間ほどカナダに放浪の旅に行ったりしてました。


帰国後は求人系の営業会社や、
医療系のweb制作会社で営業を経験後、
27歳で独立起業。
マーケティングコンサルタントとしてのキャリアを歩み始めます。


カネなしコネなしの20代でのスタートだけあって、
ビジネスの進め方も未熟なところが多く、
消費者金融で借金したり騙されたり、
色々火傷を負ったけど、
サラリーマン時代の数倍は稼げるようにまでなりました。



歯科医院経営との接点。



初めは、ある歯科医院の院長先生と、
インプラントのwebマーケティングを行ったことが、
歯科医療業界との出会いのきっかけです。

そこはライバルもすごく弱いエリアだったので、
比較的早くに売上が立ち、
僕自身も、


「歯医者ってこんなに儲かるのか…」

と思ったものでした。


2~3ヶ月した頃、
院長と打ち合わせのために訪問すると、
「さぞかし喜んでくれるだろうな〜^^♪」
と思っていたものの、
なんだか先生の表情は暗いのです。


よくよく話を聞くと、
スタッフとの人間関係やマネジメントに
もう、絶望的なくらい打ちひしがれていて、

「新井さん、自分の医院なのに出勤するのが億劫なんです…」


とまでおっしゃる。。。( ̄Д ̄;;



そこで初めて僕は
歯科医院経営の『闇の部分』に触れます。



歯科医院経営の闇...。



ほとんどの場合、
院長先生って男性なんですよね。

しかも高学歴で勉強ばかりしてきた男性。

国家試験に受かる為に勉強して勉強して、
卒業したら新人のペーペーにも関わらず「先生」と呼ばれる。

営業経験もなければ、
部下を持ったことも、
マネジメントをやったことも無い。

独立すると行っても、
銀行員はほぼノールックで融資。

周りの士業も、
いいカモだと思って厳しいことを言わない。

そんな温室育ちの『歯科医師』が、
開業したら、
突如として、
経営者として、
スタッフを雇うわけです。

しかも
複数の女性スタッフを。。。


我々男性は「集団の女性達」の前ではコミュニケーションで優位に立とうなんて、ほぼ不可能です。
圧倒的に難しい。


その
集団の女性達
を、マネジメントするわけです。
(言っちゃ悪いですがビジネスの素人が...)


一筋縄でいくわけがありません。


古き良き体育会系院長はパワハラ・モラハラに走り、
現代っ子の草食系院長はマウンティングされてボコボコに殴られます。

そこで僕が気づいたのは、


『売上が立つことと、
経営が上手くいくことは全く違うんだなぁ...』


ということです。


その日を境に、
僕のコンサルティングスタイルも、
マーケティング重視から、
マネジメント、
KPI計測、
人事、
財務の見える化、
院長のリーダーシップへの覚醒、
医院の経営理念策定…
「働く人たちが幸せになる職場」の追求が始まります。


数多くのトライアンドエラーや、
自己投資を通じて、
その多くは解決できるようになってきたと思います。
結局のところ、
戦術的に何をしようとも、
経営者である院長先生がリーダーシップ、
「自分の人生を生きる勇気」に目覚めないことにはどうにもならない。
と、今の僕は思っています。


しかし、


どれだけ、


どれだけ頑張っても解決しない問題に出くわします。




人が採れない…。



少子高齢化が叫ばれて久しいですし、
飲食業でも、
サービス業でも、
人材の不足はどこでも多くの経営者を悩ませています。

それは医療、介護、歯科業界でも同じです。

僕も何度も求人の案件に携わり、
ヒットしたこともあれば、
その地域の人口動態的にどうしても難しいこともありました。


そんなある日、

「歯科衛生士がいない...」

「どう頑張っても歯科衛生士が採れない...」

そんな風によく言われるけれど、

「本当にいないのかな?」

と思って厚生労働省のホームページを調べてみました。


資料① 資料② などなど…)


すると、

分かってきた数字にびっくりしました。



24年前に比べて3倍近く、歯科衛生士は増えている。




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その歯科衛生士の増加数を上回るスピードで、
歯科医院の数が増えたのかと思いきや、
歯科医院の増加数はたったの1.23倍程度です。。。


「めっちゃ衛生士増えとるやん…(((( ;゚д゚))))アワワワワ」


そう思った僕は、
さらに年齢構造を分解してみました。


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ここから読み取ると、


・1992年は20代の歯科衛生士が68%いた。
・2016年は20代の歯科衛生士が25%にまで激減した。
・1992年は30代以上の歯科衛生士が32%いた。
・2016年は30代以上の歯科衛生士が75%にまで激増した。


頭をぶん殴られた気がしました。


雰囲気・ムードとして、


「どうせなら常勤の歯科衛生士が欲しい」

「でも、30代や40代は子育ても家事も忙しいから常勤は難しいよね」

「子どもがいると急に朝の忙しい時に休まれたりするからなぁ...」

「なるべく20代の衛生士が欲しいよね」


そんな風に固定観念にまみれていた常識から、

一気に、




『30代以上の歯科衛生士をうまく活用できなければ、これからの医院経営は成り立たない』




という新たな常識に突き落とされました。

それなのに、未だに多くの院長先生たちは、


「先日やっと面接に来た衛生士さん、夕方の17時までしかいれないって言うんだよ〜」

「子どもがいるとやっぱり採りづらいよね〜」

「それじゃちょっと難しいですねってことで彼女、不採用にしたんだ〜」

「20時のラストまで入れる子どこかにいないかな〜」


と考えています。




もはや、旧来の常勤雇用・パート雇用が適合しない。




今の業界の問題構造と、
取られている解決策がマッチしていないことを痛感しました。。。




そんな時です。
僕はふっと2人の人物を思い出しました。




1人目が、経沢香保子さんという僕の尊敬する起業家さんです。



彼女は26歳で起業した会社を、
史上最年少の女性経営者としてマザーズに株式上場を成し遂げ、
その後様々な苦難を経て、自らの創った会社を離れ、
(この苦難のエピソードは涙無しには読めません、是非各種書籍やブログなどを...)
新たに全く異なる会社を創業します。


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KIDSLINE

(クリックするとキッズラインさまwebサイトに飛びます)


ご自身の子育て経験と、
女性が輝く社会の実現を目指して、
ベビーシッターと子どもを持つ夫婦のマッチングプラットフォームを運営されています。



歯科衛生士の仕事は極論、
患者さんの「口」があればどこでもサービス提供できると思います。
(*1...歯科助手は歯科医師のアシストが主たる業務のため、属人性が生じる)
(*2...歯科衛生士法2条の縛り「歯科医師の指導下...」はある)


それであれば、
フリーランス歯科衛生士と歯科医院のマッチングプラットフォームとして、
ビジネスモデルを模倣できるんじゃないだろうか?


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ビジネスモデルうんぬんよりも、
もっと心の奥底から湧いてきたものは、


「なんでせっかく国家資格まで取得したのに、
子どもがいるからという理由で、
働き方が制限されなきゃイケナイんだろう…」


「なんで時代背景は変わっているのに、
業界の古い価値観に、
今の働くお母さんたちが合わせなきゃイケナイんだろう…」


「なんで働く母親は不自由なんだろう…」


「なんで。。。?」



もっと心の奥底から湧いてきたものは、



強い怒りでした。




もう1人の人物




もう1人の人物が僕の母です。


僕自身、5人兄妹の長男として生まれ、親からはたっぷり愛情を注いでもらい育ってきました。


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しかし14歳の時、

母から

「なぁ、離婚してもええかな?」

と相談を受けます。

「ええんちゃう?」

と答えるも、その時から離婚の成立までには7年の時間を要しました。
当時はまだ一番下の妹が8歳です。


“母は母らしく、自分の好きなように、自分の人生を生きて欲しい。”


子どもとしてその様に無邪気に願うも、
様々な問題があって難しかったのかも知れません。


子どもがいると、
母親は不自由になるものなのでしょうか?




絶対におかしいでしょ。




僕はそんな現実、

到底、受け入れられません。


そんなの、

子ども達自身が望んでいません



もし今の日本社会が、
母親達の自己犠牲のもとに成り立っている様な、
そんな社会なのだとしたら、


僕は断固として戦います。



うちの母は、
7回の妊娠の上、
5人の子どもを産み、
経営者である父の会社を支え、
家事も育児もこなし、
おじいちゃんの介護にまで手を抜かなかった、
ビッグmamaだと思います。


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そんな母親の生産性は、
GDPにも売上にも、
何にも数字として一切残りません。



「たられば」はありませんが、
きっと母が過ごした激動の子育て期間に、
今のようなテクノロジーやインフラが
整備されていたなら、
もっと何かが出来ていたのではないかとさえ思います。。。




『世の母親たちが、
生き生きと、自分の人生を生きる。』


『その姿を見た子どもたちがまた、
自分の人生を生きる勇気を受け取る。』




そんな社会を創りたい。



それを、
私自身がビジネスマンとしてお世話になった、
歯科医療業界への恩返しと共にはじめたい。




そんな想いでHANOWAを立ち上げました。




思ったより長い自己紹介になってしまいました。。。

m(_ _ )m




個人の歯科衛生士としても、

歯科医院としても、

これからは「相互評価による評価信用経済」が、

"職場選び"や"人材選び"の大きな軸になるはずです。


まだまだ、小さな会社なのであなたからすればご不安をおかけすることがあるかも知れません。


でももし、


少しでも、


僕らが掲げる


Mission:
”自分の人生”を生きる勇気を届ける
Vision:
歯科医療業界の女性たちが自身の可能性に制限をかけることなく、自己実現を果たしながら国民の健康寿命の延伸を叶える社会


に共感を覚えてくれるなら、

ぜひ飛び込んで来て欲しいと思います。



そんな社会を、

そんな世界を、

あなたと一緒に創って行ければと思います。



長い自己紹介をお読み頂いて


ありがとうございます。


あらい 


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