カミツキガメは4亜種ではなく、3種の独立種とする説が一般的になっていた
カミツキガメの分類に関するメモ書き。
アメリカ大陸に分布するカミツキガメ(Chelydra serpentina)は、基亜種のホクベイカミツキガメ(C. s. serpentina)、フロリダカミツキガメ(C. s. osceola)、チュウベイカミツキガメ(C. s. rossignoni)、ナンベイカミツキガメ(C. s. acutirostris)の4亜種に分類される。その一方で、チュウベイカミツキガメとナンベイカミツキガメをそれぞれ独立種とする説もある。というのが、これまで日本国内での一般的な認識であったと思う。
ふと、現状の分類はどのようになっているのか疑問に思い、「Chelydra」とWikipediaで検索してみた。
その結果は、後者の説に基づいたもので、フロリダカミツキガメはカミツキガメ(Chelydra serpentina)のシノニム、チュウベイカミツキガメ(Chelydra rossignonii)とナンベイカミツキガメ(Chelydra acutirostris)はそれぞれ独立種とされるとのことであった。
つまり、カミツキガメ(Chelydra serpentina)は4亜種に分類されるのではなく、それぞれ独立の3種に分類されることが一般的になっているようだ。
そこで念のため、Turtle Taxonomy Working Groupによってまとめられた最新版(2021年出版)の世界のカメさんチェックリスト(Turtles of the World Checklist)を読んでみた。
思ったとおり、カミツキガメ属にはカミツキガメ(Chelydra serpentina)、チュウベイカミツキガメ(Chelydra rossignonii)とナンベイカミツキガメ(Chelydra acutirostris)の3種が存在し、それぞれ独立種として扱われているようだ。
忘れないようにしないとな。
ではでは。