無料マンガ恐るべし
ワタクシは、藤子作品を死ぬほど繰り返し読んでいますが、実はそれほどマンガに精通しているわけではありません。
藤子F先生以外だと、作家で追っているのは藤子A先生、手塚治虫先生、浦沢直樹先生くらいなものです。
子供の頃から週刊少年ジャンプや週刊スピリッツなどを定期購読していましたが、スラムダンクの連載終了と共に買うのを止めてしまいました。
ただ、話題になった漫画を読むことはその後も続けていました。「風の谷のナウシカ」「AKIRA」あたりから始まり、「寄生獣」や「ベルセルク」、「彼氏彼女の事情」「進撃の巨人」「ちはやふる」「三月のライオン」「宇宙兄弟」・・と、特にメディアミックスが行われるような作品は手あたり次第に読み漁ってきました。
しかし、です。ちょうど30過ぎて結婚したあたりから、コミックを買うことが少なくなり、それまで入り浸っていたマンガ喫茶にもそれほど通わなくなりました。
40を過ぎて子供ができると、なお一層新しい漫画に手を出さなくなり、最新漫画すら興味を示さなくなります。
さらにこの歳(50)ともなれば、漫画に限らず新しいコンテンツに手を出すのが億劫になり、若い人にはわからんと思いますが、子供の頃から何度も読んでいた漫画を再読するケースが増えていきます。
ただ、曲りなりにもエンタメコンテンツ業界に身を置く自分としては、この状況は非常に危険なことと言えます。
新しいコンテンツを取り込まないということは、新しい刺激に触れていないことになります。最新のトレンドを負う必要はないかも知れませんが、今現在大流行していることすら理解できなくなる危険性もあります。
今の流行を知らなかったら、この先流行ることにはまったく太刀打ちができなくなってしまいます。
それは今の仕事においては、全く使い物にならない人間となってしまうということなのです。
そんな危機感があったのですが、相変わらず藤子マンガばかりを繰り返し読んでいた訳ですが、突然数か月前に思い立って、ピッコマとかLINEマンガなどのマンガアプリを入れてみることにしたのです。
すると、不思議なもので、徐々に暇さえあればマンガアプリを開くようになり、思に無料で読める部分をチェックするようなったのです。
もう誰もが知っていることとは思いますが、マンガアプリでは、最新の漫画であっても最初の数話は無料で試し読みできるので、この機会にと、「耳にはしているが実際に読んでことの無い作品」を積極的に読むようになりました。
「呪術回戦」とか「SPY×FAMILY」とか「怪獣八号」とかのジャンプ系、無数にある異世界ものとか、映画化してタイトルは知っているような少女漫画など、ほぼ無作為に読みだしています。
さらに一日だけ無料で全話読めるというような企画が日替わりで実施されていることも知り、これを読むようになりました。
数話読んでみて止めてしまう作品も多いですが、中にはあまりに面白く時間を忘れてずっと読み続けてしまうこともあります。
また、この手の全話無料作品は、少し前に流行っていて、何となく内容を聞いたことのあるものだったり、青年期に何となく読んではいなかった名作が多く含まれています。
そういう作品は自分の感覚にフィットすることも多く、ハマると仕事や睡眠時間にも支障が出そうな事態に追いやられることすらあります。
少し前には「4P田中くん」や「ミスター味っ子」などが全話無料になっていて、ここを逃したら一生読まないかもと思って手を付けてみると、これが面白くて「やめられない止まらない」状態に。
ほんと、無料マンガ恐るべしです。
今日もさっきまで全話無料の「大正ロマンチカ」を延々と読んでおりました。23巻分ですからね。とても一日限定で読み切ることはできません。飛ばして最終回を読むのは気が引けて、途中でおしまいにしましたが、続きが気になって仕方がありません。
これは、時間が取れるようになったらマンガ喫茶に繰り出すしかありませんな。その日のために続き読みたいリストを作っておこうと思いますが、この調子だとかなりの分量になってしまいそうです。
ああ、恐ろしい限りです。
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