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マンガ喫茶での話・・。

皆さま、マンガをどのように読んでいらっしゃいますか?

最近は電子書籍として読んでいる方が多いと聞いていますが、僕はそれほど活用しておりません。電車などの空き時間でスラスラ読めるのは利点なのですが、どうせであれば紙でじっくりと読みたいお年頃となっております。

かと言って、マンガを読む際に単行本として全部買っていたら、お金の問題もさることながら、置き場所に窮してしまいます。

かつて田舎に住んでいた時は、大きな物置もあったので、単行本は当然のこと、週刊少年ジャンプさえも何年分も取っておいたりしていましたが、今では非常にコンパクトにマンガを所有しています。

そもそも、漫画をテーマとしたnoteを書いているにも関わらず、実は藤子不二雄両先生以外の作品は、それほど熱心に読んでおらず、特に最近のマンガは全く読めていない状況となっております。


とはいうものの、エンタメコンテンツ業界に巣くう自分としては、仕事上読まねばならない作品というものもありますし、良質なマンガの話題は職場でも取引先でも盛んに行われおります。

そういうこともあって、どうしても読んでおきたい作品については、マンガ喫茶を利用するようにしています。

土日に家族を放って行くわけにはいかないので、仕事を少しだけ早めに切り上げたり、半休を取ったりして、マンガ喫茶に何時間も籠る、なんてことを年甲斐もなくしております。


僕がここのところハマっているのが、お恥ずかしながらようやく読み始めた「キングダム」です。

評判はずっと前から聞いていましたし、「三国志」や「項羽と劉邦」などが大好きな僕としては、絶対に好物に違いないと思ってはいたのですが、なんとなく絵柄が合わず読まず嫌い状態でした。

ところが、昨年映画版の「キングダム2」のチケットをいただきまして、それならばと前作もアマプラで視聴し、そして映画も見に行ったのでした。そしたらこれが面白いこと。

日本で中国の歴史ものを描くということで、スケール感の問題だったり、日本人が演じる点などに不安を覚えたのは事実です。しかし、その懸念は全く当たらず、絵の勢い・迫力・そしてキャタクターが生き生きして、すっかり感心してしまいました。

後で原作を読んでわかりましたが、きちんとマンガの冒頭から手を抜かずに、スケール感たっぷりに映像化させており、作り手の本気を感じました。


映画はかなりいい所で終わっており、しかも今年のパート3も予定されているということ。そうなると、続きが読みたくなるのは必然です。

そこで昨年秋くらいからチョコチョコとマンガ喫茶で「キングダム」の単行本を読み始めることにしました。

序盤のストーリーは映画で分かっていたので、マンガの世界観にもすっと入ることができ、そうなると読む手が止まりません。秦の始皇帝については、それほど知識も無かったので、新しい発見と共に興奮して読み続けています。


60巻以上という膨大な量なので、なかなか読み終わらず、ようやく先日50巻代に突入いたしました。

で、読むときは毎回5冊程度を手に取って、自分のコーナーに持ち帰ります。時間があれば次の5冊を続けて読みます。そんな風にして、コツコツ読み進めてきました。


ところが、ここで事件発生。51巻から55巻までを読もうと棚に向かうと、54巻までしか陳列しておらず、55巻が歯抜けになって、続けて56巻から置かれています。

55巻だけ他の人が借りているとは考えずらいのですが、ひとまず54巻まで読むことにして、席に戻ります。そうして、読み終わって棚に行くと、やはり55巻は空白のまま・・・。

原作読者ならわかるかと思いますが、50巻代はクライマックスの連続で、途中で止めるのに苦労する激アツ展開となっています。どうしても55巻が読みたい! 気持ちが収まりません。


マンガ喫茶の55巻は、誰かが借りているとかではなくて、何かの原因で欠品している可能性が高いように思われます。また別の日に来た時に、置いてないことは十分に考えられます。

そこで僕は意を決して、マンガ喫茶を出て、近くの本屋に向かいます。こうなったら、55巻だけは購入して、読むしかない。それで、次回はマンガ喫茶で56巻から先を読めばよい。そんな風に考えました。


地元行きつけの本屋はコミックが比較的多く置かれているので、「キングダム」はしっかりと品揃えされているはず・・・。ところが、ここで第二の事件発生。なんと本屋さんの本棚も55巻だけ欠品となっているのです。

他の巻は全て揃い、何なら複数置いてある巻もあります。これはどういうことなのか。市中から55巻の買い占めが行わているのだろうか・・?


ここで、ハタと気がつきます。これは恐らく、自分と同じようにマンガ喫茶で「キングダム」を読んでいた人が、55巻の欠品に居てもたってもいられずに、本屋に走ったのではないか? そう考えると合点がいきます。


・・・かくして翌日僕は、都心の本屋さんに「キングダム」の55巻だけを買い求めに行くことになるのでした。



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