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F-noteの書き方

一応ここに書いている文章術のようなものは、はっきり言って汎用性の欠けるものとなることをご了承下さい。

僕のnoteは、ほぼ藤子・F・不二雄先生の著作に関する記事に特化しています。色々な方のnoteを拝読していますが、ここまでコアな内容を毎日更新している例はあまり見当たりません。その意味で個性的であると認識していますが、逆にこれほど独りよがりなnoteもないなと思ったりもします。

今回は息抜き記事という位置付けで、これまでの原稿をどのように作ってきたのかを簡単にまとめておこうと思います。


一つのF-コンテンツ(藤子先生に関する記事を勝手にこう呼んでます)が完成して公開に至るまで、下記のような段取りを踏んでいます。

① ネタ・テーマ・題材の決定
  ↓
② 下調べ・該当作品の読み込み
  ↓
③ 書きたいことをまとめる
  ↓
④ 実際に書く
  ↓
⑤ 推敲してアップ

スケジュール感としては、①ネタだしが掲載の7日前くらいまで、②下調べや③書きたいことの整理が3日前くらいまで、④実際に書き始めるのが1~2日前、⑤推敲して完成させるのが前日~当日というような流れです。基本毎日アップさせているので、①~⑤の工程は同時並行で進めていきます。


それでは、個別にどんなことを考えているのかまとめてみます。

① ネタ・テーマ・題材の決定

ネタだしの作業が一番楽しい時間帯でもあります。藤子・F・不二雄大全集が並べてある棚を眺めたり、独自にまとめてある「ドラえもん」などの著作リストを読んだりして、書けそうなネタを見つけていきます。

原稿の文字量は2500~3000字程度を目安にしているので、長文になりそうなネタは数回に分けることも検討します。逆に文字数が不足しそうなネタは、いずれ別の切り口で陽の目をみせることもできるので、先送りさせます。


② 下調べ・該当作品の読み込み

書きたい大枠のテーマが決まったら、対象となる作品を改めて精読していきます。この時に新しい発見があったり、他作品との繋がりが見えてきたりして、藤子作品の果てしない奥行きを感じることができます。

例えば「ドラえもん」に『タイムマシンがなくなった!!』という作品があるのですが、こちらを記事にしようと再読した際、古事記に記載されているヤマタノオロチ伝説を元にした描写が見つかりました。最近個人的に古事記を読んでいたので気がついたのですが、普通は読み飛ばしてしまいます。(どういう内容かは記事を読んで確認してみてください)

精読して改めてみえてきたことなども、記事の中に盛り込んでいきます。こう考えると、まだまだ発見できていない要素がF作品にはあるのでしょうう。こうした新発見のためにも、下調べや精読は原稿化において必須だと思っています。


③ 書きたいことをまとめる

テーマを決定し精読したりしているうちに、一つの原稿の中で書きたいことが見えてきます。基本、どんな論文や作文でも一つの発見を入れるべし、というセオリーがあります。言いたいこともないような文章は読むのに耐えられませんし、あれもこれもと言いたいことが詰まった文章もお腹いっぱいとなります。一本につき一つ、そういう心構えで作文をしていく姿勢が望まれます。

例えば直近で「パーマン」のコピーロボットをテーマとした記事を書きました。一番訴求したかったのはコピーロボットの役割とは、ヒーロー活動における「時間」の確保である、という内容でした。コピーロボットが勝手な動きをしてしまうと、ヒーロー活動に支障をきたしてしまいます。と、そういうことが伝わればよいと思って原稿に落とし込みました。


④ 実際に書く

文章の構成としては、「前段+考察対象作品の詳細」を基本としています。前段部分はいわゆる導入にあたるところで、雑談のような語り口を心掛けています。

本論で心掛けているのは、紹介する作品のストーリーの部分をできるだけ自分の言葉でノベライズしたいということです。マンガの絵を見ればわかる、というようなことのない様に、文章だけでお話の面白さが理解できるようにしたいと考えています。

また、この段階では、とにかく一本の文章を挫けずに終わらせることを心掛けています。後で推敲の時間を設けるようにしているので、結論まで書き上げることが重要なのです。途中で筆が止まってしまうと、テンションも下がりますし、時間が空くと書きたいことが迷走したりします。なるべくなら、時間をしっかり確保して、一気に一本書き上げることが大事であると思っています。


⑤ 推敲してアップ

一応最後まで書きあがった状態の文章を、頭から丁寧に添削していきます。書き出しと結論が食い違うケースもあるので、適宜修正を加えていきます。結論部分を頭に持ってきたり、中弛みしている部分はバッサリ切ったりします。

イメージとしては、④の工程が撮影とするならば、⑤が編集という位置付けです。書きたいことを文章化(撮影)させておき、丁寧に切り貼り(編集)していく。映画監督と編集マンの一人二役と言った感じでしょうか。


全体的に・・・

全体的に意識していることは、日々アップさせている原稿は「コンテンツ」であるということです。読者は、藤子作品にどこかで触れた人が検索エンジンから流入してくる方々を想定しています。そうした方が作品も楽しみ、その作品に関する新しい見方を提示できるような文章を読んでもらいたいと思っています。

もちろん、さらに欲張って、まだ作品に触れていない方が読んでも、面白いと思えるようにしているつもりです。そういう意味でも、一つのコンテンツを発信しているのだという気持ちを強く持つようにしています。


ところで、原稿発表までの工程を書きましたが、このやり方では、常に数本の原稿を並行して準備しなくてはなりません。なので、毎日更新していくことはなかなか大変です。というか時間的に不可能と言えます。

そこで、毎日更新する意図もあって、藤子作品の考察以外の記事も間に挟むようにしています。自分としては息抜き記事とも言えますが、これはこれで今の自分が考えていることを整理できる、大事な時間でもあります。


今後の見通し

このnoteでは最終的には、藤子F作品の全てを記事化するという大目標があります。既に110本以上の考察記事を書き上げていますが、400本くらいの記事で全作品を網羅できるものと予測しています。

毎日更新がどこまで可能かはわかりませんが、多少のバッファもみて、だいたい2年くらいでの完結を目指しています。そこからのさらなる野望としては、一通りの藤子F作品を考察した上で、もう一段上のお金が取れるレベルの記事を書きたいと、ひそかに夢見ています。

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