【ネタバレなし】「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」感想

「映画ドラえもん」シリーズ43作目、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」がとうとう公開となりました! 公開三日目となってしまいましたが、本日、小学生の息子と一緒に映画館に馳せ参じてきました。

息子とスクリーンで「ドラえもん」を見るのはこれで4作目ですが、彼も相当に楽しみにしていたようです。自分も子供の頃ドラえもん映画を観ることが楽しみで仕方なかったので、血は争えないと言いますか、見事にドラ熱を継承できたと満足しています。


さっそく、本作の感想・考察を述べていきたいのですが、まずネタバレのないところで、一言申し上げるとするならば、素晴らしい作品、と断言させていただきたいと思います。

今回、「音楽」というテーマを採用して、実に感動的な物語が展開されていました。妙に泣かせようとする押し付け的な感動ではなく、物語にのめり込んだ結果として、涙が自然と溢れてくるような感動作でした。


本作で最も感心したのは、本作のようなテーマや展開は、藤子F先生では思いつかなかったのではないかと思わせるところです。

藤子先生が存命中の「大長編」では、物語の舞台となる「異界」が設定され、のび太たちの日常を超えた冒険を経て、地球を危機に陥らせる敵との戦いが繰り広げられました。

藤子先生が亡くなった後、たくさんのオリジナル映画が作られましたが、そのほとんどが、藤子F先生の作ったある種のフォーマットに沿った構成となっています。

例えば昨年の「のび太と空の理想郷」では「ユートピア」を目指す物語でしたし、2019年の「のび太の月面探査記」は「月」での冒険でした。

ところが本作は、そうしたフォーマットからは外れています。どう外れているかはネタバレとなるので、今回は割愛しますが、外れてもなお、感動的な物語がきちんと紡がれているのです。

本作はそうした意味で、本当の意味でのオリジナル作品と評価できるのではないでしょうか。藤子先生が本作をご覧になったとすれば、「そういうアイディアがあったのか」と、好意的に迎え入れたのではないかと考えます。


本日は時間の都合上、さわりの感想戦とさせてもらいましたが、明日ネタバレありの本格的な考察記事を上げたいと思います。




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