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甘えたがりな方の彼女6
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前回のおさらい
前回は久保からの告白をメインに恋路が進み…告白の返答もできず夜に…疲れをとるべく男湯に入った〇〇だが、その後与田が女湯だと思い入ってしまった後、何故か扉が開かず2人きりになってしまう
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〇〇:もう今日はどうなってんだよぉー!!!!
与田:うるさい……
〇〇:ごめんごめん…
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そこでお湯に浸かっている与田さんはいつもの与田さんとは違く、どこか魂が抜けていた。
与田:〇〇…本当に男湯だと思って入ったの?
〇〇:うん…本当に僕が見た時は男湯だった
与田:じゃあ…誰かがわざと逆に旗をかけたとか?
〇〇:それしかないかと…久保が多分隣にいたし久保かな…
与田:それはないでしょ久保は君を独占したいはずだから…
確かにそうだ。久保は独占欲あるだけ…
わざわざ与田と僕を合わせる必要は無い
〇〇:じゃあイタズラかな…どうしよ…
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僕と与田は背中をお互いむけてお湯に浸かっている
与田:折角2人だしさ…?ちょっとお話でもしない?
〇〇:いやいや…それどころじゃ無いですよ
与田:そうだよね…ごめん空気読めなくて
〇〇:別に謝る事じゃ無いけど…なんか話したかったですか?
与田:いや…なんでもない
〇〇:そっか…………
そこから20分くらいだろうか与田と僕は無言で温かいお風呂に浸かっていた
その時だった
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久保:〇〇〜?どこぉ〜?
恐らく久保が心配して廊下あたりに来た。最後のチャンスだと思った
〇〇:久保〜!!!
久保:あれ〇〇くん!まだお風呂入ってるのぉ?
〇〇:久保!鍵がかかって出れないんだ!開けてくれ!
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久保:鍵…?別に閉まってないっぽいよぉ?
〇〇:え…?
僕は混乱していた…与田さんは女湯と認識していて、ここに来た。そして扉を開けようとした時には鍵がかかってると言っていた…
〇〇:与田さん…どう言う事…
与田:違う…そんなはずないよ!私が帰ろうとした時には確かに鍵がかかってたの!!
僕はよく分からなかった…
与田さんが嘘をついているようにも思えなかったし嘘ついているようにも見えてしまっていた。
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その後、不信感を抱きながらも僕等はとりあえず久保に部屋に帰ってもらって1人ずつ風呂を出ることに成功した…
与田:〇〇くん…なんかごめんね
〇〇:いや…お互い様だよ
与田:まぁ裸の仲ってやつだし!仲良くし続けてくれる…よね?笑
僕は正直まだ不信感を抱いていた。
与田さんが何らかの意図で…とか僕を陥れるためにとか…
与田:〇〇…?返事は…?
〇〇:………
僕は何も答えなかった。いや、答えれなかった。
与田:そうだよね…あんな事あったら無理だよね笑
与田:友達いないのとか慣れっこだからさ笑
与田:こんなの平気だからさ!
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彼女は僕の想定外の言葉を吐きながら笑っていた
いや、笑いながら泣いていた。
〇〇:友達…いるじゃん!山下とか久保さんとかさ?
与田:まぁね?でもさ…男友達とかさ?その2人以外には空気が読めないとか笑
与田:色々言われて突き放されてきたんだぁ笑
彼女の笑みとは反対にあまりにも可哀想な消えそうな姿で物語を語っていた。
〇〇:そっか…辛かったんだね…
僕は自分でも何か感情が動かせなくなっていた。本能で少し動いていたのかもしれない…
与田:まぁね…だからさ〜?慣れっこ!平気なの笑
僕は与田さんがそう言い放った瞬間
与田さんの小さな体を覆うように抱きしめていた…
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与田:え…?〇〇…?
僕は無言で10秒間…与田さんを抱きしめていた
〇〇:あ…いや、ごめん…
与田:どう言うつもり…急に
〇〇:いや、その…仲良くしたいっていう…
与田:馬鹿じゃないの…
僕も馬鹿だと思います…
僕と与田さんが変な空気で沈黙続きだった時…
山下が恐らく迎えにきた
山下:あれ〜珍しい二人組さんじゃん笑 こんな所で何してるの?
〇〇:いや…別にたまたま会ったから話してただけ…
山下:ふ〜ん?本当?与田
与田:………
与田さんは山下に無言で抱きついた
山下:あらあら…どうしたの笑
与田:〇〇が意地悪してきた…
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山下:え!?〇〇〜?与田に何したのかなぁ?まさかキスとか言わないよねぇ?
〇〇:キスなんてするわけないだろ…
キスじゃなくてもハグなんて普通するはずの無い事だけど
与田:でも仲直りした…
山下:そうなのぉ〜?キスとか…
〇〇:何でキスに固執するんだよ
山下:え、何となく〜?笑
〇〇:山下こそ何しに来たの?
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山下:いやぁ?海綺麗じゃん〜見たかっただけ〜!
僕等はあの事件もあり、夜も遅いと言うことで部屋に戻りゆっくり寝る事にした
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〜次の日〜
山下:え〜今日は旅行最終日と言うことで!新幹線に乗って帰るぞ〜!!
与田:お〜!!
久保:最終日かぁ〜やっぱ1泊2日は物足りないね…
与田:確かに!!
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昨日色々あった与田と久保とは思えないほど2人は通常営業だった…
山下:え〜と席順はくじ引きで決めて行こうと思いま〜す!2人組だからね!
与田:よっしゃぁ!!
久保:〇〇来て…〇〇来て…
普通に怖いな…
〇〇:久保以外…久保以外…
山下:じゃん!!与田と久保ペア〜!!
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久保:え〜与田かぁ
与田:やったぁ〜!!
山下:与田は誰とでも嬉しいでしょ笑
与田:もちろん✨
てことは…
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山下:〇〇は私とね〜!!!
久保:え〜ずるぅい!
山下:くじだしさ笑
久保:別にいいじゃ〜ん…山下も〇〇くんの事好きなのぉ〜?
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山下:好きだよ?
え………?
山下が言葉を放った瞬間に久保も与田も僕も口を閉ざした
山下:え…?何この空気笑 友達としてだよ?
久保:何だ笑 友達…かぁ笑
与田:まぁ確かに山下の唯一の男友達だしね笑
僕だけにだろうか…
僕には変な空気を感じる事は無かった
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その後、何か起きる事も無く新幹線に乗りこんだ…
久保:ねぇ山下ぁ〜駄目?〇〇の隣…
山下:駄目だってば笑 少しの間だしさ?我慢我慢!デートでも誘ったら?
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久保:じゃあ〇〇くん♡ 帰ったらデートね!
〇〇:黙秘でお願いします
久保:いやいや!ちょ…
与田:はい久保ちゃん邪魔〜座りまぁす!
与田ナイス…
与田:久保とデートするわけないでしょ〜ハグされた事も無い癖に〜
久保:え!?ハグ!?どゆこと?与田ちゃ〜ん?
おい与田…
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与田:おやすみぃ〜
与田は久保に問い詰められる前に余裕をかましながら寝てしまった
久保:ちょ…起きて〜?話聞かせて欲しいなぁ〜与田ちゃ〜ん?
その後1時間ほど尋問をしていたが疲れたのか久保も寝てしまった…
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久保:〇〇…へへ〜…ぎゅー…
寝言が怖すぎる
山下:本当に久保は〇〇の事が好きみたいだね笑
〇〇:そうっぽいね…嬉しいけどさ笑
山下:〇〇はさ〜久保みたいに好きな人いないの?
〇〇:う〜ん…気になる人すらもいないかなぁ…だから久保は申し訳ないって感じ
山下:なるほどねぇ〜
〇〇:山下こそいないの?
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山下:君さぁ〜わかってる?男友達は君だけなの!いるわけないじゃん…
〇〇:確かに…
山下:もういいです〜不貞腐れたんで寝まーす
あんま自分から不貞腐れるって言わないだろ…
山下:モテモテの〇〇くん、おやすみ〜
〇〇:皮肉がすごいな…
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そう言うと山下は目を閉じてしまい…僕は荷物などの見張りに強制的になってしまった…
〇〇:みんな寝てるし…まぁ楽しい夏休みの思い出だったけど…
久保:〇〇〜♡ 大好き〜!
〇〇:え…!?
久保:ん〜…もう与田は食べれない〜…
どんな振れ幅の寝言だよ
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無事に帰ることの出来た4人は夏を何事も無くと言ったら語弊があるが、無事に終えて再び学校生活がやってくる……
『転校生と共に……』
![](https://assets.st-note.com/img/1696673850651-MmNLn6a8Dc.jpg?width=1200)
甘えたがりな方の彼女6 学生編
to be continued……
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