甘えたがりな方の彼女8
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学校を終え山下さんの家でお泊りをする事になった。〇〇、久保、与田そして転校してきた梅澤一同は他愛のない話をしていると転校生の梅澤が四天王と呼ばれていた1人・そしてヤンキーから助けてくれた人物ということが判明する…
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久保:どういう事…梅…ヤンキーって…暴力もう辞めたんじゃないの?
久保がいつもとは違って睨むような目をしている。何か深い事情があるのだろう
梅澤:ち、違うの…あれは、〇〇君が襲われてたから仕方がないっていうか…咄嗟のことで!
久保:どんな理由でも暴力はしないって言ったよね?
梅澤:それはごめんなさい…でも
久保:でもじゃなくて
山下:まぁまぁ…久保も落ち着いて?
与田:そうそう、〇〇の美味い飯でも食べて落ち着きたまe..
山下・久保:与田は静かにしてて
与田:はぃ……
与田は空気を良くしようとしたんだろうけど…ベッドに蹲ってまってしまった
山下:〇〇、ヤンキーってさどういう意味?
〇〇:あ、それがさ……
事の発端を僕は話した、例の山下さんに絡んだおっさんも梅澤さんが助けてくれた事も
山下:なるほどねぇ〜それはそれは梅ありがとね?
梅澤:いやいや…私は普通の事しただけだから笑
与田:ん、しおり謝ったら〜?
久保:んっ…ごめんなさい…
梅澤:いいのいいの笑 久保はさ…"アレ"があったわけだし…しょーがないよ…
〇〇:"アレ"って…?
与田:私にも教えろ〜!!
山下:いい?史緒里
久保:〇〇ならいいよ…
与田:えっ!?私はぁっ!?
与田が再度布団に入ろうとする
久保:ごめんごめん笑 思い出しちゃって、いいよ山、2人に教えてあげて
山下:うん、あれは中3の時かな史緒里と私でお出かけをしよう!ってなった日があってね
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山下:あっれ…遅いな久保…どうしたんだろ
流石に30分既読がつかないのはヤバいと思って待ち合わせ場所から久保の家まで向かったのね
そしたら髪も服もぐしゃぐしゃな久保が路地裏で泣き崩れてるのを見つけたの…
山下:久保!!大丈夫っ?
久保:ごめんなさい!ごめんなさい!
その時の久保は話しかけてもごめんなさいしか言わなくて家に連れて帰ることにしたの。で、久保の息も落ち着いて聞いたの
山下:何があったの…?
久保:知らない男の人が…グスングスン…いきなり路地裏に連れてかれて…お金…取られた…
山下:お金だけ…?この服はどうしたの…
久保:殴られたり蹴られたり…
山下:そっか…ごめんね?一緒にいてあげれなくて…
私達は長い時間その日は泣き続けたの
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〇〇:だから暴力に過敏だったんですね…
与田:やっぱぁ…ムシャムシャ…男って怖いね…ムシャムシャ
芋食いながら言うな
山下:で、その日からかな……史緒里が男嫌いになったのは。私が一緒にいてもダメだったの
〇〇:そう……だったんですね
山下:だから〇〇、もし誰かに暴力したら久保が許さないから
〇〇:は、はい!
梅澤:私もさ?転校して新たにやってこうかなって思うんだ!進化一変?ってやつ
〇〇:心機一転ね
梅澤:そうそれそれ笑
山下:じゃあ〜昔話も終えたことですし?お楽しみのパジャマパーティしますか〜〜?
与田・久保:する〜!!
久保:じゃーーん♡〇〇くんっどうかな?結構悩んだんだよね…普通のにしたんだけど…〇〇くんペンギン好きだからさペンギンのも良いかなぁって思いつつラーメンも捨てがたi...
〇〇:可愛いですよ…
久保:えっ!?可愛いって!ねぇ山ぁ?可愛いって言われた!!
喜びすぎだろ…
山下:はいはい笑よかったね〜笑
〇〇:綺麗...
僕は後から来た3人のパジャマ姿を見てふと呟く
久保:ちょ…〇〇〜?こっちこようか💢
〇〇:ごめんごめん、つい…
久保:つい!?💢
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僕等はその後お菓子を食べたりテレビをぼんやりと見て寝る事にした。
与田:んー山、どこで寝たら良い?
山下:えっとね…隣の部屋3人までしか入らないんだよね…だから…
山下:1人は〇〇と寝て貰うことになるかな笑
〇〇:え…!?
久保:3人とも…ありがとね涙 わざわざ私の為に♡涙
山下:久保は何するか分かんないから隣の部屋ね♡
久保:え、いや!決定権は私に…
山下:私の家♡
久保はそう言われるとボソボソ下を向いて言いながら隣の部屋に入る
久保:おやすみ…〇〇くん…夢に出てきますよーに…
最後の最後まで怖い…
梅澤:私…久保と一緒に寝たいかも仲直り的な感じでさ
与田:いいね〜!!
山下:じゃあ〇〇…与田と私と寝よっか
〇〇:え、2人と!?
山下:だって…あそこの2人の仲直りの邪魔するのもよくないでしょ?
〇〇:確かに…じゃあ…久保さん交代…
僕はそう言われるとぶつぶつと言いながら下を向いて隣の部屋に入る
久保:なぁんで私、〇〇とぉ〜〜!!
久保さんが梅澤さんがいる元の部屋に戻り山下・与田と僕の3人で寝ることになる
与田:わぁ……ベッドだぁ〜♪
山下・〇〇:子供か
与田:祐希扉から一番遠いここが良い!
山下:〇〇は希望ある?無ければ私扉の近くが良いからこっちいいかな?
〇〇:いいですよ〜
ー消灯ー
はぁ…今日もへとへと…ぐっすり眠れそう…ムニ
ムニ!?
僕は何かを触れ擬音に驚く
隣を見ると与田さんが寝相が悪いのか右から僕の布団に近づいていた
と言うか…よく気づいたら…挟まれてる!?
左側を見ると…
山下:グー…スー…
寝てる…ちょっとでも山下さんが近づいてるんではと望んでいた自分を妄想で殴り潰す
〇〇:やっぱ綺麗だなぁ…
僕は寝ていたら聞こえないような小声で呟く
与田:ほんっと綺麗だよね〜…羨ましい
〇〇:やっぱり起きてる…
与田:ち、ちがうの!寝れないの!
〇〇:明日休みだからって夜更かしは良くないよ…
与田:私夜行性だから…寝れなくて
〇〇:ふーん…じゃ僕寝るからおやすみ
与田:待てーい!
与田さんが僕の体に巻きつき起こそうとしてくる
〇〇:何なに…!?布団に入る気!?
与田:そう!
〇〇:やめてよ……寝れないじゃん……!
与田:こーしたら寝るから!
〇〇:はぁ?意味わかんないってば笑
与田は僕の背中に抱きつきそこから動いたかどうかは温もりのせいで寝てしまって覚えていない…
〜翌朝〜
山下:ふわぁ〜…おは、よ…って…
〇〇:おはよーございま…おい与田…
目を覚ますと与田が背中ではなく腹の方に完全に抱きついている…
与田:ん〜…むにゃむにゃ…
山下:〇〇く〜ん笑💢
〇〇:違うんです…絶対勘違いです!
山下:ふ〜ん、ほら与田起こしといてね、向こうの2人おこしてくる
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ー昨夜ー(梅澤)
梅澤:久保…改めてごめんなさい
久保:いいってば笑 布団まで入って言う事?恋バナとかでしょ〜普通
梅澤:恋バナね…久保は〇〇くんなんだっけ?
久保:そう!よく聞いてくれたね!
言ってたからね
梅澤:告白とかしたの?
久保:ん〜したっちゃした!でも返答は求めなかったけどね笑
梅澤:そっかぁ…よく頑張ったね…
久保:うん…ねぇ抱きしめて寝ても良い?
梅澤:うん…!おやすみ
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山下:おい、起きろ〜〜!!
梅澤:んっ…お、おはよぉ〜
山下:寝癖凄いし………何で君達も抱きついてるのかなぁ💢
久保:"も"ってなんだぁぁあ!!
与田:えへへっ♡おはよ〜
〇〇:おはようございまぁす…ふわぁ…
久保:抱きついたってどういうことですかね?〇〇くーん?
〇〇:これには深い訳があってですね……
こうして急遽始まったパーティと評したお泊まり会は何事もなく終えた…
久保:何事もなく…!?
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甘えたがりな方の彼女
to be continued…