見出し画像

11月ベストフォト発表 静寂の中にある声

 みなさん、こんにちは、こんばんわ。そろそろ大掃除の予定を考えねばと思いながら、編物仕事に忙しい六花です。

さて、毎月恒例の今月のベストフォトも、この形態になって半年が経ちました。回を重ねるごとに、どんどん参加者も増え、毎回激戦を繰り広げていますが、11月は組写真も増え、バリエーションも豊かになってきました。

 そんなハイクオリティな数々の写真の中から、11月のベストフォトに選ばれたのは、

 高橋伸哉セレクト  k.kai13さん(Twitter/Instagram)「Silent morning」

 澤村洋兵セレクト ねる屋。さんTwitter/Instagram)「殺した声」

です!!

  お2人に作品について、伺わせていただきました。

--------------------------------------------------------------------------

高橋伸哉セレクト

k.kai13さん 「Silent morning」

画像3

画像3

1 写真歴について教えてください。
4.5年前に高校の同級生が子供の写真を撮りたいので教えてほしいと頼まれて、その人と一緒に始めました。


2 普段撮影されてるジャンルは?(ポートレート、スナップ等)
ポートレートです。仕事はCMや映画などの動画の撮影をやってます。


3 ベストフォト撮影時の使用機材について教えてください。
CANON EOS 6Dmk2
CONTAX Planar 85(先日落下させてしまい、お亡くなりになられました。今作が遺作です)
CONTAX Planar 50
CONTAX Distagon 35
を使いました。


4 ベストフォトに選ばれた心境は?
意外と普通で。ベストフォトに選ばれた時より、落選した時の方が心が動きます。
あ。ごめんなさい。嬉しいです笑笑

画像4

画像5


5 ベストフォト撮影に至るまでの経緯、シチュエーションについて教えてください。
ふと長野で紅葉を撮りたいと撮影前日に思い、約束をしてたモデルさんに朝日で撮りたいからAM1:30出発だけど行けるか?と聞いたらPM10時に仕事が終わるから行けなくは無いと言ってくれたので向かいました。
撮影地の美ヶ原は紅葉どころか雪で。鹿の家族をひきそうになったり、スタックして途方に暮れたり、着いた時には朝日が昇ってきてました。
1番辛かったのが、車の中でモデルさんが寒いだろうと足元にかけていたコートを車に置いてかれたことです。先に朝日を撮ってた僕は、車にコートを取りに行きたいけど朝日がどんどん昇ってくるので戻れず、トレーナー1枚でマイナス10度以下の中撮影しました。
本人には言いませんでしたが、ここで言わせてください。とても寒かったです。怨んでます。


6 普段の撮影から意識的にしていることがあれば教えてください。
普段の撮影では、衣装の指定もせず、場所も前日に、酷い時は当日決めてあまり縛らずに撮影しています。
なので、当日、モデルさんが着てきた衣装に文句を言ったりもします。これは辞めます。
僕は、1つの画角で粘ります。モデルさんがまだ撮るんですか?って言うくらい同じ画角で撮ります。
まだ撮るんですか?って言われたら、あなたがいい表情しないからこっちがOK出せないんです。って直接言わないですが思ってます。
映像では、台本やコンテを読んで監督とカメラマンが切った画角に対して、美術が飾り、照明を当てます。舞台が整うと、そこで俳優が演じます。
映像は、声もあり、音楽も流れます。
それに写真は勝てるのか?と思う時もありましたが、それでも写真をやりたいのは、写真は自分で全ての世界を作れることが楽しいからやっています。
いつも映像の仕事で、台本とコンテがある世界で撮っているので、写真はあえて何も決まっていない、衣装も場所のイメージも無い状態での撮影が好きです。


7 サロンに入ってから、撮影方法や考え方に変化はありましたか?もしあれば、どんな変化ですか?
サロンに入ってから編集の仕方がガラッと変わりました。文字を読むと眠くなる病気があり。最初に優也さんと洋兵さんのオンラインの編集の授業があったので、それから変わったと思います。
やり方もですが、どこに辿り着くか。なんだなと。
撮影方法は2年前の伸哉さんの教室に参加した頃から変わりました。目の前の状況、光を把握して撮ること。風景と人を撮ること。それを気をつけるようになったのは伸哉さんと出会ってから変わったと思います。
写真で、いろいろ悩んでいる方いたら伸哉さんに会うといいと思います。最近の写真、何々がいいですね。何々が悪いですね。ちゃんと誰がどんな写真撮ってるか見てくれていて、悩みから救ってくれ成長させてくれます。写神。
ただ撮らないと見てくれません。
ベストフォトも出さないと選ばれません。


8 最後にサロンのみなさんに一言
Twitterで絡んだらすみません。

--------------------------------------------------------------------------

 kaiさん、ありがとうございます。

 今回のkaiさんの作品は、組写真だったのですが、あえて、1枚ずつ見ていただきたくて、上記では、作品1枚1枚を見ていただけるように掲載させていただきましたが、4枚を組んでみたものですと、こういう感じになります。

画像6

 1枚1枚で見るのとは、また違った見方ができるのではないかと思います。

 Kaiさんの作品は、タイトルにもSilentとあるように、とても静かな空気が漂っているものが多いですが、その中に叙情的で奥深い世界が広がっています。そして、なんとも言えない光が存在していて、遠い昔ではないのに、頭の片隅にある記憶を呼び起こすような感覚があります。

 Kaiさんが仰っておられるように、光の捉え方が変わったというのが、このような写真を生み出せることへと繋がっているのかもしれません。

 是非Instagramで、Kaiさんの世界観に触れてみてください。

--------------------------------------------------------------------------

澤村洋兵セレクト

ねる屋。さん 「殺した声」

画像6

1 写真歴について教えてください。
写真歴は2.3年くらいです


2 普段撮影されてるジャンルは?(ポートレート、スナップ等)
なんなんでしょうね
感情を写してるって感じですかね


3 ベストフォト撮影時の使用機材について教えてください。
canon 5Dmk3
レンズ super takumer 55mm f1.8


4 ベストフォトに選ばれた心境は?
こっそり参加したので正直「びっくり」の一言です


5 ベストフォト撮影に至るまでの経緯、シチュエーションについて教えてください。
友人と外へ出かけて一本の木があったので
頭の中で完成イメージ作って撮りました


6 普段の撮影から意識的にしていることがあれば教えてください。
んー 何を伝えたいか と 固定概念に囚われてないか周りの人よりその場を見てるかもしれないです


7 サロンに入ってから、撮影方法や考え方に変化はありましたか?もしあれば、どんな変化ですか?
んー 早くみんなでご飯食べたいですね


8 最後にサロンのみなさんに一言
ベストフォトはしんやさん、よーへいさんという一つの指標なので
この為だけに自分の撮りたいもの、表現方法を変えないで欲しい
自分で自分の写真の価値を見出して欲しい

--------------------------------------------------------------------------

 ねる屋。さん、ありがとうございます。

 ねる屋。さんの写真は、ご自身も仰っておられますが、まさに感情を写している作品なんだと思います。今回の「殺した声」も、見た瞬間から脳裏に焼き付くような作品だと思いました。モノクロだからこそ、なのかもしれませんが、感情が押し寄せてきて、この空間の中にさも自分がいるのではないかと思うような感覚を与えます。感じるはずのない感覚を、写真を見ることで与えることができるのは、ねる屋。さんだからこそなのかもしれません。

 Instagramで、ねる屋。さんの作品を見ると、さまざまな情景に込められた感情が、画面から溢れ出てきます。是非、まだ見ておられたことがない方は、この機会に体感していただけたらと思います。

--------------------------------------------------------------------------

 kaiさん、ねる屋。さん、改めてベストフォト、おめでとうございます!!

冒頭にも書きましたが、ベストフォトが高橋伸哉氏、澤村洋兵氏のお2人による5選から、サロンメンバーによる投票で決まるようになって半年が経ち、ベストフォトへの意識も徐々に変わってきているのを、毎月出される作品を見て感じます。このベストフォトがあることで、自分の写真を省みることになりますし、士気も上がると思います。それぞれのベストフォトが、それぞれに与える写真との向き合い方を提示してくれているようにも感じます。

 来月は12月ということで、今年1年間の写真を総括するようなものになるのではないかと思います。来月も、どんな作品を見ることができるのかが楽しみですが、どの作品がベストフォトに選ばれるのかはもっと楽しみなところです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?