進む高付加価値品への転作

July Saturday 30. 2022
新聞メモ 549th day

Reference:農業生産性、群馬3割改善 高付加価値品へ転作進む データで読む地域再生 日経

農業の再活性化を進めるため、付加価値の高い品種に添削することで、収益性を高める地域が増えている。

群馬県のJA邑楽館林は、農家の経営安定性を高めるため、キャベツの契約生産に力を入れた。キャベツを単品で出荷するのではなく、カット野菜として業務用や個食向けに販売する。キャベツのサイズを選別したり、出荷用の段ボールを準備する必要もない。さらに、定額で買い取られるため収入が安定する。こうしたメリットによって、キャベツの作付面積は群馬県全体で、2005年から2020年にかけて2割拡大した。

山梨県は、もともと付加価値の高い果物を栽培しているイメージが強い。それでも、より価値の高い品種へと転作が進められている。甘く皮ごと食べられるシャインマスカットだ。取引価格も巨峰の1.7倍(2021年)になっている。こうした努力により、高齢化に伴い、この12年間で2割も栽培面積が減少した一方で、68%も生産額が増加した。

感想。林業では山から加工まで一貫した管理の必要性が求められ始めているが、農業でもそういった動きがあると知った。確かに、ちょっと加工した方が、サイズや見た目をそこまで気にしなくても良くなるうえに、販売価格も高くなるならこの上ないと感じた。

もう一つ。農業従事者は高齢化で必ず減少するので、農家1人あたりの生産額や生産量は増やさなければならなくなると思う。そう考えると、品種を変えることも必要だが、日本の地形に適した大規模農業のシステムを考えておく必要性も高いのではないだろうか。




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