海底地形図のこれから

March Monday 28. 2022
Verbalization Practice 432th day

Reference:30年に海底を「見える」化 ベンチャー・研究者が集結 日経

海底地形の見える化は、資源開発、未知の有用生物の発見、津波などの災害対策に利用できる。特に日本は領海や排他的経済水域の体積で世界第4位となるため、海底の地理を解明することのメリットは大きい。しかし、海洋測深技術は20世紀後期に開発された、扇状に音波を発して測るマルチビームでは、膨大なコストがかかり協力が得にくい。このままではあと数百年もかかるともいう。そこで、日本のスタートアップが一躍買っているという。

例えば魚群探知機で有名な古野電気は、漁船の揺れと音波の連射性能を利用して、マルチビームよりも広範囲を低コストで実現できる機器を開発した。また、漁船向けシステムを手掛けるライトハウスは、無人ボートから送られるデータから海底マップを作るAIを開発した。ボートの導入費数百万さえ準備すれば、あとは1㎞あたり10円程度の電気代のみで実現できる。従来は、数千万~数億かかることを考えると、参入のハードルが大きく下げられている。こうした新たな技術開発により、参入する団体や協力者が増えれば、海底マップの実現が早まるかもしれない。

感想。この地球上にまだよく分からない場所があるというだけでワクワクする。海洋のことはよく分からないが、海は陸域と異なって流動的に全世界と繋がっている。地球全体の変動を捉えるのにも、海底がどのようになっているのか解明することは非常に大きな意義があるように感じた。


#日経COMEMO #NIKKEI

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