自伐型林業で賑わう高知県佐川町

January Thursday 11. 2024
新聞メモ 1085th day

Reference:高知・佐川町の山に移住者続々 自伐型林業で豊かな森に 日経

森林面積率日本一の高知県で、自伐型林業が広がり、移住者も増え始めているという。一般的な大規模林業が50年サイクル程度で皆伐を繰り返すのに対し、小規模な自伐型林業では、100~150年スパンで計画を立てて、少量ずつ出材する。記事によれば、①初期費用が小さい、②作業道の幅は2.5m以下で大雨でも壊れにくい、③細く長く収入が得られる、という特徴があるそうだ。②については因果がよく分からないが、切土などをしたときに断面積が小さくなるから、ということだろうか。

それはさておき、高知県佐川町では、このような自伐型林業を推進し、地域おこし協力隊39人のうち15人が林業会社に就職して、農業や木工などの副業をしている。普通は林業技術を身につけても、自分の山を持っていなければ自伐型林業に参入することは難しい。しかし同町では20年間という期間を設けて、管理契約を結ぶ林地集約を進めており、これまでに契約した人工林800haのうち、20~40haずつを卒業生たちに管理委託している。売上の1割は森林所有者に還元される。

また、間伐補助金制度が支給される間伐率3割という条件も、小規模な自伐型に合わせて、2割の制度を新たに設けた。それにより、1haの間伐で12万2000円が得られる。さらに、作業道を新設すると国と県を合わせ1mあたり2000円が得られるほか、バックホーや林内作業車などの機械は1日あたり500円で貸し出される。


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