豊根村のキャビア

August Wednesday 3. 2022
新聞メモ 553th day

Reference:1004人の山村で税収生むキャビア 苦節10年実る・愛知 LBSローカルビジネスサテライト 日経

愛知県の豊根村は人口わずか1004人の小さな村だ。全国の地方自治体と同じように、過疎の問題に悩まされている。その豊根町が2012年から始めたのが、チョウザメの養殖だ。最初は、養殖が上手くいかず購入した個体の7割が死んでしまうこともあったようだが、10年の時間をかけて、ついに商品化に辿り着いた。

特筆すべきは、事業の長期性だ。公共事業は予算の枠組みや人事の問題で、短期間で結果がでるものを好みやすい。その結果、豊根村のキャビアのように長期に渡る事業に手を出しにくい。

しかし、短期的に結果がでる事業というのは、裏を返せばただ流行に合わせているだけかもしれない。ともすれば、その利益は結局のところ短期間しか得られない可能性がある。しかし、長期的な視点に基づいて計画された事業は、流行に流されず安定した利益を生み出す可能性がある。

結局のところ、こうしたトレードオフを意識して、バランスよく事業を計画していくことが必要だ。


#日経COMEMO #NIKKEI

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