食べログ訴訟の行方

July Thursday 21. 2022
新聞メモ 540th day

Reference:「食べログ」訴訟、陰で笑うのは 内弁慶で済まない当局 日経

控訴審へと続いている食べログとチェーン店をめぐる訴訟。事の発端は、大手プラットフォーム企業である食べログが、飲食店の評価アルゴリズムを変更したことで、チェーン店の評価が下がったことに由来する。この評価の下落が、独禁法の禁止している「優越的地位の乱用」にあたるか否かが焦点となっていた。

このニュースが流れた当初、多くの人は大手プラットファーム企業と飲食店の1対1の構図しか見えていなかったと、筆者は指摘する。僕も、以前この訴訟を取り上げた際は、そのような理解をしていた。しかし記事によると、この訴訟の裏側で第三の登場人物が、一人勝ちする可能性があるという。

第三の登場人物は、Googleをはじめとする巨大テック企業だ。国内企業である食べログが、その評価基準を下手に動かせなくなってしまうと、利用者の欲しい情報が提供しにくくなる可能性がある。一方で、Googleのようなグローバル企業は、踏んできた場数が違う。もし、アルゴリズムを変えるようなことがあったとしても、独禁法にかかるようなミスはしないと考えられる。そのうえ、外資は当局との折衝機能も手厚い。

そのため、アルゴリズムに関する規制が強化される判例となった場合、国内企業が淘汰されてしまう心配があるという。

感想。自分が飲食店にこだわりが無さ過ぎて、どこか他人事だ。飲食店側にしてみれば、ちょっとの評価の下落で売上が大きく変化するので、たまったもんじゃないだろう。思うのだが、消費者は星の数ばっかり見てるから、流されやすいのではないだろうか?コメントを読んだ方が、圧倒的な情報量を掴めるし、自分と同じ好みの人の感想を見つければ非常に役に立つ。言葉で説明された部分にもっと重きを置く評価サイトというのが、あっても良いのではないだろうか?


#日経COMEMO #NIKKEI

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