味の素 値上げと成長の両立
January Sunday 14. 2024
新聞メモ 1088th day
Reference:日本は安すぎ、値上げはもう謝らない 味の素社長の決意 日経
30年続いたデフレから抜け出しつつある日本。その先頭には食品メーカーがいる。こうした食品メーカーが値上げをすると、企業は消費者に謝る風潮がある。しかし、低価格を維持することは訪日客を喜ばせる一方で、賃金の上昇を妨げ優秀な人材の海外への流出を進めることになってしまう。味の素の社長は、このような状況に対し、値上げを誤らずに済むような社会の実現に向けて、値上げに見合う商品価値の追求が必要であるという。
例えば、味の素の『クノールカップスープ』は、最もおいしい時期に収穫し24時間以内にパウダーにしているという生産過程を押し出すことで、価格と価値のマッチを目指す。一方で、プライベートブランドを充実させ、そこそこの品質のものをそこそこの価格で売る努力も継続する必要がある。それもまた、価格と価値のマッチングだ。