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知って楽しくなる!完全版MV 制作秘話〜後編〜

8月31日に公開した『そして紺碧の空へ/完全版MV』

前編では、”前半部”に込められた想い、裏話の部分を投稿しました!

後編では、100人超で歌う大合唱シーンついて込めた想いや制作の裏話をご紹介します。

前編でも記載しましたが、早稲田は『人』という一面を色濃く持っていて、その部分を後半部分でも主軸として制作を進めました。

OBやOG、現役の学生や、地域のお店など、『早稲田』という言葉を軸に繋がった100人以上を超える合唱の素材。全て丁寧に観させていただきましたが、一人ひとりの表情、仕草に同じものがない、まさに早稲田の多様な部分を体感することができました。

集まることができない、現状の様々な制約の中、一画面で早稲田の『人』の繋がりという部分を表現したく、この合唱Verは生まれました。

歌詞のニュアンス、そして出演者の皆様が早稲田に抱いている想いが最も強く響き合うことを第一に考え、制作していきました。


このnoteから、早稲田にはどんな人が、どんな想いで、どういったメッセージを伝えようとしているのか、色々な早稲田を感じていただけると幸いです。

今回は、紺碧のうたプロジェクト代表を務めました遠藤伶が、制作、そして早稲田への想いを綴りました。

合唱シーンを作るに当たって

私は早稲田が好きです。
早稲田の人が好きです。
世間が是としないことでも誇らし気にやる早稲田の人が好きです。
どんな方向であっても自分らしく生きられる “早稲田らしさ”という言葉を作ってくれた偉大な先輩方が本当に好きです。

このプロジェクトが成立したのは、早稲田だからであり、携わってくださった方々が早稲田を好きだからでしかないです。

それは、この“早稲田らしさ”という空気が満ちる環境の中人と出会うことで、“自分らしさ”に出会えたからであると私は思います。

「人と出会って人生が変わった」と多くの人は言いますが、私はその言葉の枕詞に、「“早稲田で”人と出会って人生が変わった」としなければならないと思っています。

それだけ早稲田で出会う人には、自分の人生さえ変える何か不思議な力があると感じています。

そんな“早稲田の”人が、全体として見ればほんの一部にすぎませんが100人超集結するのが2番サビ。
人を通してどうしたら早稲田が伝わるかをずっと考えました。
貴重な時間を割き、歌詞を覚えて歌ってもらえているだけでもどれだけ価値のあることか。
それだけでなく、何度も撮り直し早稲田を自分の想いを表現しようと歌ってくださっている。
歌う動画を撮っている現場に駆けつけた訳でもないし、発声や心理の専門家ではありませんが、本当に強い想いを持っている方の動画は画面越しではありますが、自然と胸の奥が熱くなり早稲田の景色が強く浮かんできます。

一人一人、早稲田で見ている景色、想いが違う分、MV制作をする際の責任も伴います。
参加者の方々の顔がどの瞬間に最も輝いているのか、歌詞に込められたメッセージも踏まえ、時間をかけて制作していきましたので、その背景を少しでも知っていただけると幸いです。


合唱シーンに込めた想い


「もう一度夢 描けないかな 一人一つ早稲田の空へ」

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 2020年前期、コロナウイルスの影響を受け、授業のオンライン化、多くの大会、公演が中止になる事態に陥りました。
 僭越ながらSHARP♯も本来は5月1日に公演を控えていましたが、コロナウイルスにより、中止を余儀なくされました。

 たった4年しかない大学生活。
 この4年間で叶えようと思った夢、早稲田で生活していく中で生まれた夢、ひとえに夢と言っても多くの夢があると思います。
 しかし、その中には大学生活を賭け、全力で追い続けてきたのにコロナにより失われた夢もあります。

 どうしようもない虚無に陥り、見える景色がモノトーンになり、ゆっくりゆっくり理想とは相反する時間が流れている。 

 しかし、周りを見れば、早稲田での生活で得た知識、経験を夢を叶える原動力へと変え、今でもなお夢を描き続けている方々がいる。

 どんな状況でも夢を見続けることの大切さを言葉だけでなく、後ろ姿で伝えてくださっているのは、やはり偉大なOBOGの皆様です。

 ジャーナリストの田原総一朗さんから元マラソン日本代表の瀬古利彦さんまでそれぞれの夢を追いかけ続ける方々に出演いただきました。


「受け継いだ臙脂の伝統」

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 早稲田で生活する中で自然と好きになる臙脂色。
 長い歴史の中で受け継がれてきた臙脂色には、強さや逞しさ、誇りなど人によって色から受け取るメッセージは違う違うと思います。

 受け取り方は違えど、それぞれの想いを持ち”臙脂”を表現している体育会系からアイドルまで幅広い現役生の皆様に出演していただきました。

「学祭の熱狂」

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 日本一と称されている早稲田祭
 学生生活の一つの大きなゴールと設定し、走り続けている方は少なくありません。
 一人一人が、自分の信じた道を学生生活を賭けて突き詰め、一同に集結するからこそ生まれる熱狂があるのだと思います。

 熱狂が熱狂を生み合う空間を毎年作り続けている、早稲田祭運営スタッフをはじめ、パフォーマンスサークルの皆様に出演していただきました。

「通い詰めた店」

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 皆さんの思い出が詰まったお店はありましたか?
 ”ワセメシ”という早稲田文化を守り続けてくださっている街の方々です。
 コロナ禍で苦しいのは学生だけでなく、街の方々もそうであるのは言わずもがな。
 そんな苦しい中でも、少しでも早稲田が明るくなればとお忙しい中、時間を縫って出演していただきました。
 こうした早稲田を支えてくださっている皆さまの想いが、早稲田の根幹たる『人』を育てているんだと強く実感しました。
 ぜひ早稲田に来た際は、それぞれのお店に足を運んでみてください!

※noteの最後に上記のお店の名前を掲載してます✨ 
あなたは何個正解するか!?是非ワセメシチェックをしてみてください!


「思い返せば 行きたかった場所は」

にしけん

 大学入学後、多くの先輩に会い、話し、その存在の大きさを知る。そしていつかは自分もああいう存在になりたい。
 誰しも少なからず憧れを持った先輩はいると思います。
 私が入学した頃、この早稲田で先頭を走り、多くの学生の憧れであり、今でも各界を引っ張っている先輩方に一画面に集結していただきました。

「ただの大学じゃなかった」

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 皆さんにとっての早稲田はどんなところでしょうか。
 学び舎でしょうか、それとも友人たちと笑い合う場所でしょうか。
 もちろん回答は一人ひとり違い、それぞれの早稲田があると思いますが、根底には”早稲田だから〇〇できた”という想いが共通していると思います。
 多くの大学がある中で、早稲田だからこそ夢に向けた一歩を大きく踏み出している現役生の方々に出演いただきました。


「だから君と出会えた」

やっち

 紺碧のうたプロジェクトを通して私たちの中で出た答え
 それを歌詞、映像で表現したシーンです。
 これまでお伝えしてきたように、早稲田は『人』という一面を持ち、友人、OBOG、教授、街の方々、出会う『人』が自分の人生においてかけがえのない存在になるからこそ、”早稲田”に誇りを持てるのだと思います。
 悩みに悩み抜き、公開3時間前に差し込むことが決まったシーンだからこその思い入れも一塩です。


「歩き出して夢を描こう」

ワセコレ1

 今より規制の厳しいコロナ禍の真っ只中に公開した第1作目のLyric Video。
 第1作目では、苦しい生活に押しつぶされそうになりながらも、明るい未来に向け一歩踏み出そうとする想いを込めた作品でした。
 少しずつ規制は緩和していく中で、実際に今掲げている夢に向けて一歩踏み出す意思を表現したいという思いから第1作で主演を務めた二人に出演していただきました。


「ひとり ひとつ 早稲田の空へ」

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 この曲最後の人の個別カットとなるシーン。
 正直、早稲田を表す多様な方々に参加してもらっていたこともあり、最後を誰に出演いただくかは本当に頭を悩ませませた。
 一番から唯一変わらない「ひとり ひとつ 早稲田の空へ」という歌詞だからこそ、誰よりもこの歌を歌ってくれた方に想いを託したいという想いから、『そして紺碧の空へ』のメインボーカルコーラスを担当してくださった皆様に出演していただきました。


上記の通り一部ではありますが、今の早稲田を形作っていると言っても過言ではない多くの皆さまにご協力いただきました!
本当にありがとうございました!



注目の出演者”5選”


 多くの方に出演いただいている中でも、“特に”どこに出演しているか見つけて欲しい5名をご紹介します!

① 田原総一郎さん

田原総一郎様

 早稲田OBの代表格。
 日本を代表するジャーナリストの田原総一郎さんです!
『朝まで生テレビ!』のイメージを持つ方も多い田原総一郎さんは、大隈塾の塾頭も務めていらっしゃいます。
 そんなレジェンドの田原さんですが、当MVでは、“誰よりもキュート”に出演いただけております!
 私も制作期間中に田原さんの姿を拝見する中で、とんでもないヒーリング効果を受けました!
 見つけた時には、田原さんの溢れ出る愛情にご注目ください!


② チン正男さん

学会

 早稲田生の給油所『武蔵野アブラ學会』のシンボル“チン正男”さんも参戦してくれています!
 希少性に定評のあるチン正男さんを見つけられた時の幸せは計り知れません。
 悔しくも一部のみの使用とさせていただきましたが、合唱動画全編では狂気さえ感じる全力歌唱をしていただきました!


③ 西江健司さん

けんちゃんさん

 人類史上唯一“早稲田王決定戦”で二連覇を果たしている西江健司さんです!
 今でも西江さんに憧れて早稲田に入った人は後を絶ちません。
 現在は、株式会社pamxyのCDEOを務める傍ら、チャンネル登録者数26万人を超えるYouTuber「あるごめとりぃ」としても大活躍していらっしゃいます!
 西江さんが発する“早稲田”を全身に受け取ってください!


④ 岡副麻希さん

岡副麻希

 紅一点!早稲田が誇る美女も参加してくれています!
 現在フリーアナウンサーとして活躍する岡副麻希さんです!
 めざましテレビのキャスターとして活動されている姿が印象的な方が多いのではないでしょうか。
 是非見つけてください!と言わずとも、その美貌から一瞬で判別できてしまいます!
 

⑤ オカダダイキ

オカダダイキ

 この顔を見たことはないでしょうか。
 そうです。2019年春に自らの証明写真を早稲田駅に間違えて掲載してしまった方です。
 証明写真での参加は流石にできないので、今回は歌っています。
 早稲田駅で誰もが見たあの顔をMVの中でも探してみてください!


ここで紹介させてもらった方々は本当に一部にすぎません。
著名なOBOGの方を含め、早稲田を形成している皆さんにご出演いただいているので、是非一度ご視聴いただけると嬉しいです!


最後に

 紺碧のうたプロジェクトを通して、多くの””に出会い、話し、頼み、感謝し、想いに触れてきました。
 早稲田という言葉を全面に出し、仰々しく旗を振りここまで走ってきましたが、始めた当初は正直全く早稲田を分かっていませんでしたし、今もなお分かっていません。もしかしたら知ろうとすることに怠惰になっているだけかもしれません。
 ただ、分からないながらもふと湧き上がってくる感情は、「早稲田好きだな」っていう感情なんです。
 この感情を芽生えさせてくれたのは、紛れもなく私が早稲田で出会ってきた、早稲田が好きな”人”であり、好きに夢中になる”人”が周りにいてくれたからこそ、私は自分の好きを見つけ出すことができました。
 そして、そんな好きに想いがある人に私は夢中になっていきました

この文章を最後まで読んでくださっているあなたは、おそらく早稲田もしくはこの曲を好きな方なのかなと思います。

もし、数日後、数ヶ月後、数年後、この『そして紺碧の空へ』を聞く際は、早稲田を”好き”な感情好きに夢中になっていた瞬間を思い出していただきたいです。

そのためにSHARP♯は『そして紺碧の空へ』をいつまでも歌い継がれていく歌とするため精進します。

だから、まだまだ終わりではありません。
皆さんからいただいた多くの心動かされた気持ちを、この先の未来で皆様に還元できるよう活動していきますので、引き続き『そして紺碧の空へ』を聞いていただけると幸いです。

SHARP♯紺碧のうたプロジェクト代表 遠藤伶