8.病院の近くの仮眠室。

夜勤明け翌日は大概の病院がお休み。
だから夜勤明けとなると
看護師は「休みだあ〜」
と気が大きくなる

どんなにきつい夜勤でも
この時間が来たらもう最高に嬉しい。
今日も事故なくおわった。それだけでもう幸せ。
明日休みや〜！！！さいこ〜！！となる。

夜勤中に友達から
「明日ってひま？」とLINE。

「夜勤明けやけど、昼からやったら行けるでっ」と
返信する。

夜勤あけで飲みに行っても
明日はまるまる休み。
休みは朝から晩まで寝倒すつもりだ。

就職してからというもの
夜勤明けにはすぐに家に帰らず
近くの大きなモールの中を
フラフラ彷徨いながら友達との約束の時間までを過ごし

ゆるゆるにゆるんだ財布から服や小物、化粧品など
ありとあらゆる物を物色してはカードを切った。

「仕事頑張ったんやから、ご褒美ご褒美♪」
と買い物をして、ちょっとリッチなランチを食べていた。

私の散財ぶりをみて母は
「ちょっと買いすぎじゃない？」と最初は注意したが、
「買い物がストレス発散なんやな。」ともうほとんど責めなくなり
私がたまに断捨離したものを「まだまだ綺麗やのに。勿体無い。」と
黙って拾ってきては着用するようになった。

看護師の友人達も同じような金銭感覚だったので
「そんなもんだ。」と思っていた。

夜勤中走り回って、バキバキになった身体と
薄れゆく意識の中

レッドブルで元気をチャージ。

そうして夕方から友人に会う。

言い方は悪いが、正直この時点で
ほとんど私はラリっている状態に近かった。
どこかのタイミングでいつも抜け殻状態になっていたが
このとき冷静に自分を見ることなどできなかった。
友達と話した内容はいつもほとんど忘れていた。

私はこんな生活を繰り返す中、
夜勤明けに

「ちょっとだけ寝れる場所が欲しい。」

と思った。
実際、気付いたらモールのソファで寝ていたことがある。
ちょっとだけ、寝さして〜とマッサージや岩盤浴に行ったこともある。
病院の仮眠室もあるよ、と言われたが仕事終わりは
心理的に病院から出たい。

午後から病棟の会議があるとき
家に帰っても微妙な時間。
学会などで夜勤明けに再び病院に集まって
準備が必要なときもある。

ああ〜ちょっとだけ、仮眠したーい。

と思うのに
中々いい場所が見つからない。

ちょっとだけ、２時間でも夜勤明けにグッと眠れたら
看護師の生活は大分変わるのではないかと思う。
私は散財していたとき、正常な思考ではない中
店員さんに大分かもられた！！と思うことがあった。
ふわ〜っと浮遊しながら買い物する私も悪いのだけど
実際、アパレルの知り合いから「夜勤明けの看護師を狙え。」
と言われていた。と聞いて、「そうだよな」と納得した。笑

＜欲しい　仮眠室＞

①病院の近くに欲しい
夜勤明けに再び病院に行かないといけないこと自体、結構問題だと思うが
一緒に夜勤した人が病棟会議に出ていたら「私も出なくては。」となってしまう。
また学会の準備など、他の看護師と一緒にやっているものがあると夜勤明けにも帰れずに病院で準備するなんてことが度々あるのだ。
それ以外にも研修医などで、「ちょっと寝た方が良い」と思う人がいる。
家まで帰るのは時間がかかるし、病院ではちょっと休まらない、、という人はいるので結構需要はあると思う。

②清潔感があり、カフェのような女性一人でも入りやすい雰囲気が良い。
カラオケや漫画喫茶なども行ったが、
タバコ臭かったり、清潔感がイマイチであったり
やや眠るには狭かったりと休む雰囲気では無い。
女性が入りやすいようなカフェのような場所で、個室になっていて
清潔な場所があると嬉しい。

③シャワーが欲しい
シャワーだけでも利用者はめっちゃいると思う。
実際コロナ病棟に勤務していたが、コロナ病棟で勤務した後
ほとんどの看護師が院内のシャワーを浴びてから帰宅していた。
しかしドライアーのスペースがなかったりして不便だったし
混み合っていたので、時間をずらしたりしていた。
シャワーがついていると本当にありがたい。