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刀の鞘に!最高級のエイ革『梅花皮』豆編


昨日は

花梅花皮(ハナカイラギ)

についてご紹介しましたが


今日は

豆梅花皮(マメカイラギ)

をご紹介したいと思います。

梅花皮といえば、花形の楯鱗のあるエイ革のイメージでした。しかしながら、花形の楯鱗がほとんどなく、大きめの丸い楯鱗を敷き詰めたような柄のものも梅花皮だそうです!特にこれを豆梅花皮と呼ぶと、バハリの店主谷本さんに教えてもらいました。
豆梅花皮はどのようないところに使われているかというと…
(店主の谷本さんは日本刀にも精通されています)
刀の鞘なんです!写真の真ん中の白っぽい鞘が豆梅花皮でできているそう。このようなものは当時、アジアからエイ革を輸入し、職人が漆を塗り込みながら研磨して加工していたとか。
(ちなみにいちばん手前の茶色い鞘は、蝶鮫の蝶が塗り込まれている鞘だそうです。立体的なものでもなんでも塗り込める技術がすごい!?)
豆梅花皮。これはこれですごく美しい…
知らない人はこれが板鰓類のいわゆるサメ肌(写真のものは梅花皮なのでエイの楯鱗。広義の意味でサメ肌と表現してあります)でできているのは想像もつかないのではないでしょうか。
こちらは研磨、染色済みの花梅花皮。花形の楯鱗が十時状に散りばめられていることがみてとれます。

しかしながらここでひとつの疑問が。
花梅花皮と豆梅花皮はエイの種類のが違うのか、個体差なのかどうなのか…
あなたはどう思いますか?


ここまで楯鱗の形が違うとなると、種が違うような気もするけれど、エイはサメよりも種数が多くて、なかなか種の同定が困難である場合も少なくありません。

最近、こんな図鑑も出版されました。しかしながら、エイの分類方法が大幅に改変されており、賛否両論の本書。


う〜ん。

種の同定をできるか自信はありませんが、まずは花梅花皮と豆梅花皮のエイの生体を確認する必要がありそうです。

南方種ということなんだけど、どこに行けば観ることができるんだろうかと思って、私のiPhoneの写真フォルダを試しに「エイ」で検索してみたら…

沖縄美ら海水族館で2018時6月に撮影した
イバラエイ

梅花皮のエイと言われる

イバラエイの写真がヒットー!w

そういえば、沖縄サメ合宿で沖縄美ら海水族館を訪れた際に、ジンベエザメのいる水槽の中にレアなイバラエイをみつけて興奮しながら撮影していたことを思い出しました。笑

この写真を見る限り、白いゴツゴツした大きな突起がありそうなので、花梅花皮かしら…


花梅花皮の革


そんなこんなを考えていたら、またひとつ思い出しました。以前、どこかの海の中でダイビング中にイバラエイに遭遇したのです。そういえば、その時も興奮しながら写真を撮影したんだった!

うわー、どこの海だっけ??
お写真を見つけたらまたブログでご紹介したいと思います。(うう〜思い出せないよ、気持ち悪い。笑)


今回は元浅草にあるBAHARIさんの店内で撮影および貴重なお話を聞かせてもらいました。ありがとうございました!

エイ革をお求めの際はぜひお店を訪れて
エイ談義に花を咲かせてみては。

シャーキビリティあがること間違いなし。

よろシャーク。


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