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三股町コミュニティデザインラボをたずねて(2)

前回はコミュニティデザインラボが新しく始めている「よる学校」についてお伝えしました。今回がよる学校でも利用されている樺山購買部という場所についてお伝えしていきます!

樺山購買部←←←←←左         右→→→→→上水商店

樺山購買部は本や文房具、そして惣菜を売るだけでなくフリースペースとしても利用することができる小規模多機能な場所です。三股町樺山地区ではかつてその機能を果たしていた小規模な商店が減りつつあり、この樺山購買部はその機能を果たしながら「令和レトロ」というテーマを掲げて去年10月にオープンし訪問した時期はちょうど1周年を迎えていました。

購買部の目玉は惣菜で三股町の隣にある都城市から精選されたおいしい惣菜が一挙に集結したテーブル。親しみのあるポップとともに並べられた惣菜を選ぶ楽しみ、おいしくいただきました。樺山地区で惣菜を遠くまで買いに行くことができない高齢の方でも歩いてくることができ、今まで外に出ることができなかったひとがよく買いにくるようになったそうです。

惣菜の売り場

お店に入ってすぐの棚には寄付で集められた文房具たちが手書きのポップとともに可愛く並べられていました。そのほとんどが10円か20円で買うことができ、子どもにも手に取りやすい値段になっていて、子ども自身が自分で選んで自分で買う楽しみを得ることができます。

文房具が所狭しと並ぶ棚

それだけでなく、隣の棚には同じく寄付で集められた本を気軽に借りることができるconvey books があります。図書館でも置いていないような漫画が多く並べられていていたので、それを求めて読みにくる子どもも多いだろうなと思いました。実際に近くに住む少年がよく本を借りにくるらしいです。

convey books
(ある理学療法士さんが名乗り出てはじまったそう)

ただもちろん買い物にとどまらず、気軽に来ることができて近所の人とあいさつを交わしてときには話をすることもでき、人々が集まるだけで日々いろいろなことが起きる場として樺山購買部は親しまれているようです。かつてあった人とひととのゆるやかなつながりが自然と生まれる場を、惣菜や本、文房具などをフックに再生させている樺山購買部。今後も永く続いていくことを願ってやみません。

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