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好だった人が面白いと言ってた「スキップとローファー」

好きだった人が面白かったと言っていた「スキップとローファー」を読んだ。
普段少女漫画を読まないが、この人が言うならと思い読んでみた。

1巻無料を読んだ時点で、ツッコミのいないギャグがいいな…!と思い勢いで3巻まで読んだ。
恋愛要素は色濃くなく友情と人間関係の話がメインで、高校進学を機に田舎から上京してきた主人公のみつみが、人間関係に疲れた東京の人たちの心を解いていく、といった感じのストーリーだ。
すごく大きな事件がある訳ではなく、なんてことない毎日が続いていく。
ギスギスな人間関係スレスレな高校生活は思い当たる節もある。高校生ってそんな感じだったなと思いながら読めた。
純朴なみつみちゃんとモテモテ男子しまくんの関係性には、疲れ気味なOLの私の心も癒された。

好きな人からおすすめされた漫画は、彼がどんな視点でこの漫画を読んだのかに着目しながら読んでしまう。
超王道な漫画やいかにもその世代の男性が好きそうな漫画をおすすめされた訳ではなかったので、どこが好きなんだろうと想像しながら読んだ。
「ほっこり系」というワードを何度か出して漫画の話をしていたので、ハッピーになる作品が好きなのかなと思いながら聞いていた。
読んだ後は真面目でマイペースなみつみに感情移入してるのかなと思ったが、聞いてみるとコンプレックスの塊で計算高く頭の重たい女の子”江頭”に一番感情移入するとの事だった。
最初はみつみちゃんに近いとかなと思いつつもやっぱり少し自分に汚い人が好き、と彼は言っていた。

インターネット世代なので、当然のように好きな人のネトストはする。
知り合ってすぐ、本名や大学名をヒントに彼の鍵付きツイッターを見つけた。つぶやきは見れないが彼のアカウント宛のリプライは見れる。
中にこんなやりとりがあった。
「確かにお互いコンプレックスの塊ですね」
「筋トレしても肩幅狭いの気にしてる」
これを見た時意外だな、と思った。
彼の話上手や姿勢の良さ、筋肉がマイナスをプラスに変えるために鍛えられたものとは思えない程、私には彼が朗らかな人に見えていた。

私が6巻まで読んで一番好きだったシーンは2巻後半のしまくんとみつみちゃんが仲直りするシーンだ。以下ネタバレを含むので了承の上読んで欲しい。

モテモテ男子で噂されがちなしまくんが、みつみちゃんに対して
「あることないこと言われるのは慣れてんだけど、みつみちゃんさぁ そういうの信じないでよ」
と言うシーン。人の勝手な噂はどうだっていいけど、大切な人が信じないでいてくれたら嬉しい。という気持ちは、高校で散々浮いたしなんなら今も東京から京都に越してきて浮気味でいる自分も分かる気がして身に沁みた。
みつみのマイペースさが彼に似ていると思って読んでいたので更に沁みた。
みつみちゃんとしまくんの関係性は幸せだ。

ギスギスしそうな人間関係を描いているが、作品はほっこり系。会社の昼休みに読んで癒されるような作品だ。
これを好きと言う彼はやっぱり素敵な人だなと思った。
今度会ったら私も最近読んで一番面白かった漫画を更新したので、その話をしたいと思う。

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