見出し画像

半径30km圏内の資源を生かして作るネオ集落「森山ビレッジ」の今までとこれから

こんにちは。シェアビレッジ広報の鈴木です。
今日は森山ビレッジのWebサイト公開と一般宿泊受け入れ開始を記念して、丑田代表にネオ集落の魅力をお聞きしました!

公開した新Webサイトはこちら!


ネオ集落「森山ビレッジ」って?

鈴木:まずは、ネオ集落や森山ビレッジについて簡単に説明をお願いします。

丑田:森山ビレッジは、五世帯が言い出しっぺとなって建設を始めた、半径30km圏内の資源を生かして作る共同住宅です。

五城目にそびえる森山の森林資源を活かし、今まで取り組んできた茅葺き古民家でのプロジェクトなどもベースにしながら建設を進めてきました。

特徴は、土地も建物も、LLC(合同会社)が所有しており、個人の持ち物ではないということ。

日常的に居住することも、二拠点生活のベースにすることも、五城目に遊びに来る時に借りることもできます。住宅ローンという形ではなく、各自が自分が使う分の利用料を払うことで成り立っています。

森山ビレッジができるまで

鈴木:そもそも、森山ビレッジはなぜできたのですか?

丑田:五世帯が言い出しっぺとなって、「地域の資源を活かし、多様な住まい方が育まれていく小さな集落」を目指して、森山に2000平米の土地を購入するところからプロジェクトはスタートしました。

昔から里山とともに生きてきた日本では、山などの自然資源は地域住民の間でシェアされてきました。

しかし、所有がはっきりしている現代では山は個人のものとなり、共助の概念は途切れ始めています。

山の所有がバラバラになるとともに、地元の山や製材所で働く人たちも、バラバラに動くようになりました。

それをつなぎなおすのがネオ集落です。

半径30km圏内の木材を使い、半径30km圏内の人たちと共同する。

建設も、高所作業などは地元の工務店等の手を借りながら、できるところは自分たちで作ってきました。


鈴木:木材加工や組み立ても自分たちでされたんですよね?

丑田:そうなんです。

ネオ集落はデジタル集落でもあります。デジタルファブリケーションというテクノロジーを使うことで、知識がない人でも子どもでも比較的簡単に木材加工ができ、より自由に設計をすることができました。

実際にデジタルファブリケーションを使った様子はこちら
組み立ての様子はこちら

鈴木:言い出しっぺの五世帯から始まって、どんな人たちが集まってきたのですか?

丑田:2023年の春にクラウドファンディングを実施したところ、283人もの方が支援をしてくださいました。

支援者の方々を「村民」と呼んでいて、ともに21世紀の新たな住まい方を実験する仲間としてコミュニティにご参加いただいています。

その他にも、地元の製材所や工務店、建築面のパートナーであるVUILDさんなど、たくさんの方が協力してくださいました。

また、五城目町の中にたくさんあるカフェや温泉やオフィスなどのコモンズを、泊まりに来た「村民」の皆さんに使ってもらうため、地域の方々とも協力していく予定です。

将来的には、五城目の「リアル集落」に住んでいる地元の方々のところに遊びに行ったり遊びに来たり、なんていうのも楽しそうです。


鈴木:オープンまでの間に状況も大きく変わったと思うのですが、これは予想外だった!ということはありますか?

丑田:たくさんありますよ。まずは、やっぱり物価が上がったこと。

それ以外にも、ネオ集落という初めての試みの中で、どこまでを共助で頑張って、どこからをプロに頼るのか。手探りな部分もありました。

工務店側ももちろん初めてなので、逐一相談しながらここまできましたね。


それから、五城目の豪雨災害もありました。

被害は大きく、スケジュールもだいぶおしたのですが、森の木を活かしながら再生していくという当初のコンセプト通り、森山ビレッジが五城目の復興に貢献できればと考えています。

森山ビレッジを知ってもらうことで、五城目の認知度向上、そして復興につながればいいなと思います。

ここがすごい!森山ビレッジの魅力とは?

丑田:自分たちで作ったからこそ、いろいろなこだわりを建物に取り入れられたんです。

鈴木:例えばどんなこだわりですか?

丑田:それぞれの世帯が、住みやすいように設計できたのが大きいです。

内装やデザインにこだわったり、子どものいる世帯は子ども部屋をつくったり。

こだわりすぎても大変なので、家庭によっては内装だけプロにお任せするなどそれぞれに合ったスタイルでデザインしてきました。

柱のない大空間で成り立つ構造をしているので、今後ニーズが変わっても、柔軟に空間をつくり替えられるのが面白いところです。


鈴木:
村民コミュニティや地域の方々との交流など、とても魅力的なのですが、共同住宅と聞くとプライバシーが心配だったり、1人の時間も欲しいという方もいると思います。私もその1人なのですが、実際の暮らしはどんな感じになるのでしょうか?

丑田:うちの家族は森山ビレッジに移住するので、もちろんそのあたりも考えています。

共同住宅といっても一棟一棟が独立しており、プライバシーが確保できるようになっています。

泊まりにきてくださった方は村民コミュニティにも参加できるため、ほかの滞在者と自分のペースでつながることもできるというのも安心ポイントです。

一棟貸しで滞在している最中の予想外の出会いから、関係性ができていっても面白いなと思います。

開かれているけれど、閉じたい時は気兼ねなく閉じられる環境が森山ビレッジの魅力です。


鈴木:その他に注目ポイントはありますか?

丑田:ローカルな森林資源を活かすうえで、環境性能にも配慮しました。

建てる際のCO2排出も最小限に抑えたのはもちろん、建築エンジニアの蒔田智則さん・もるくす建築社の佐藤さんにもご協力いただいて、エネルギー効率や室内の快適さをシミュレーションしています。

雪国秋田の冬も乗り切れる住まいを意識したことで、エネルギーを節約できるとともに、いい空気を胸いっぱい吸い込める環境になっています。

詳しくはこちら


ネオ集落のこれから

鈴木:ついに完成した森山ビレッジですが、オープン後、まずはどうやって運営していく予定ですか?

丑田:まずは、言い出しっぺの五世帯と泊まりに来てくださる皆さんが快適に利用できる環境を整えていくところから始まります。

今はとにかくたくさんの人を巻き込むというより、様々なご縁で森山ビレッジと巡り合った仲間たちと一緒にととのえていくフェーズだと思っています。


完成といってもまだまだ余白があります。

中庭をどうするかとか、周りの土地も使えそうだとか。
春ごろからこの余白をどう生かすか、みんなで考えていく予定です。


鈴木:その後の展望としては、そのコミュニティを広げていくことも考えていますか?

丑田:はい。2月からは一棟貸し宿泊の受け入れがはじまる予定です。

とりあえず遊びに来てみた人と、五城目で過ごす中で関係性ができていって、新しいプロジェクトが始まる、なんてことがあったら面白そうです。

いろいろなかかわりしろを作っていけたらと思っています。


鈴木:ネオ集落のプロジェクトは今後どのように広がっていく予定ですか?

丑田:森山以外にも、ネオ集落の拠点を全国に増やしていきたいです。

森山ビレッジ自体も、もちろん作って終わりではない。

集落に関わる人たちによって、常に変わり続ける住まいでありたいと思っています。

どれくらい滞在するかも自由だし、空間を作り替えることも可能。ライフスタイルが変わって離れる時には自分の持ち分を他のメンバーにバトンタッチできるような仕組みも持っています。

住民の出入りのある、新陳代謝のいいコミュニティにしたいと思っています。


ようやく完成した森山ビレッジですが、ここからがスタートです。

滞在をご希望の方、自分の町にもネオ集落をつくりたい!という方、お気軽にお問い合わせください!



皆で持ち寄って育む、“村”のようなコミュニティをつくってみませんか? コミュニティをつくりたい方、コミュニティに参加したい方はホームページをご覧ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?