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オーナー同士のつながりからコミュニティがつながる【コミュニティホッピング in 静岡】

こんにちは!シェアビレッジ広報の鈴木です。

先日、静岡を舞台にコミュニティオーナーさんたちのトーク企画を開催しました。今回の記事では、そこで印象に残った場面を紹介します。

まだ動画を見ていない方はこの記事を読んでから気になるシーンをご覧ください!



ゲスト紹介


ふるえる書庫 daichiさん

大阪府にて、本をコモンズとしたコミュニティ「ふるえる書庫」を運営。

ご自身もお寺のお坊さんで、住職のお父様の所有している本を管理する目的で、書庫を設立。家族だけで利用するのはもったいないと、地元の方に公開することにしたそう。

現在メンバーは50人を超え、メンバーと協力しながら運営しているコミュニティです。

やまろくむら コーセーさん

静岡で「むだ時間を奢る」をテーマにした「やまろくむら」を運営。

タイパ(タイムパフォーマンス)やコスパ(コストパフォーマンス)という言葉をよく聞く今の時代に、学生や若者がダラダラ過ごせる時間が少なくなってきている。そんな今、大人がお金を出し合って場所を奢り、利用者の若者自身が管理するコミュニティがやまろくむらです。

今回のトークは、やまろくむらが拠点にしている旧醤油蔵にお邪魔して収録しました。


アラハラスヤッホ taishiさん

「自然享受権」を提供するコミュニティ「アラハラスヤッホ」のオーナー。

北欧から始まった、節度も守ったうえで自然を楽しむ権利である「自然享受権」。自分たちで山を所有したり、関係値のある所有者さんと契約したりして、メンバーに権利を提供しています。

木材にするためには数十年で切られてしまう木々が、何百年生になる未来を長いスパンで見据えながら、少しずつ仲間を集めて行っているコミュニティです。


前編 コミュニティオーナーの本音編


コミュニティが作られやすい状況を作る

最初から自分が辞めるタイミングを考えていたというアラハラスヤッホのtaishiさん。

「誰かが始めないと始まらないから始めたけれど、コミュニティをつくりたかったわけじゃない。コミュニティがつくられやすい状況をつくりたい。」

とおっしゃっていました。

自然を楽しむコミュニティであるアラハラスヤッホは、今ある木が大きく育つ何百年先まで見据えています。年月を経て自分の手が届かないほど大きくなる前に、運営体制を整えて次の世代に引き継ぐことが必要だそうです。

他の2人のオーナーさんも、共感している様子でした。
長く続くコミュニティをつくりたいと考える人は、誰もが抱える悩みなようです。


自己満足を共有する

やまろくむらのコーセーさんがおっしゃった言葉。

「このコミュニティは、僕の自己満なんです。でも、自分の自己満と同じ自己満を持ってる人がきっといる。そういう仲間が集まってきたらいいなと思っています。」

「むだ時間」がテーマのやまろくむらに、「自己満」という言葉がしっくりきます。

ちょうど1年前に、シェアビレッジ代表の丑田がこんなnoteを書いていました。

人間が生きていく上で、はなから意味なんて必要ないこともある。子どもの遊びは、「役に立たない」×「意味がない」行為の典型かもしれないけれど、純粋に楽しかったり没頭できるものだったりもして、そこから遊び仲間ができていったり、自然と何かが生まれてきたりもする。

一人ひとりの生き方、そして共同体のアップデートの鍵は、「評価されないという快感」にあるんじゃないだろうか?

評価されないという快感|シェアビレッジ (note.com)

コーセーさんのやりたいことに、共感した人たちが集まってきてコミュニティが出来上がっていく。
今のやまろくむらの形に通ずるものがあります。


つくる前もつくってからも一緒に

シェアビレッジでコミュニティをつくってよかったと言ってくださった、ふるえる書庫のdaichiさん。

「コミュニティができてから『どうぞ』じゃなくて、構想の段階からつくった後の交流まで、一緒にできるのがシェアビレッジの面白いところ。僕たちだけの脳みそじゃ、こんな形の書庫にはならなかったと思います。」

コロナで移動が制限されている時期もありましたが、コミュニティ設立から運営までさまざまなフェーズで、オーナーさんとコミュニケーションをとりながら伴走してきたシェアビレッジのキュレーター。

今年に入ってからは徐々に対面でお会いできる機会も増え、より密なコミュニケーションが取れるようになりました。

例えば静岡に住んでいるキュレーターの清田は、アラハラスヤッホの活動に頻繁に顔を出しているそう。

また、ラーニングビレッジ代表の澤を中心に定期的に開催している「ラーニングジャーニー」では、一般の参加者の方々と共に全国各地のコミュニティを訪れています。

オーナーさん同士の交流の機会も増やしたいと考えており、今回がその企画の第1弾でした。


後編 コミュニティの未来編


地域の人たちが価値を高めてくれる

やまろくむらのコーセーさんは、

「この町は観光地というわけではないので、僕が運営している宿に泊まってくれるのは、旅の道中に泊まるところを探している人が多いんです。

困っていた外国人観光客を近所の人が連れてきてくれたりする。

自分のお店やコミュニティの価値を高めてくれるのは地域の人たちなんです。」

とおっしゃっていました。

以前もやまろくむらを訪れたことがある澤も、

「コーセーさんの地域とのかかわり方と、お知らせ力はすごいんです」

といいます。

活動や場所を知ってもらうためのチラシをつくったり、それを子どもたちと一緒に配ったりしながら地域とつながっているコーセーさん。

SNSを見ていない地域の人たちにも、自分たちのことを知ってもらうためのこだわりだそうです。


"姉妹村提携"締結!

シェアビレッジのプラットフォーム内の機能である姉妹村。

提携すると、お互いのコミュニティのメンバー同士が交流できたり、垣根を越えてコミュニティコインを送りあったりできる機能です。

今まではコミュニティオーナーさん同士が出会う機会が少なく、実はあまり使われてきませんでした。

コーセーさんも

「会ったことないのにいきなりリクエスト送ってもいいのか、ずっと迷ってたんですよ。」

とおっしゃっていました。

今回、トークの後に3村の間で姉妹村提携を締結!
プラットフォーム内の交流が盛り上がっていくのはワクワクしますね!


実はすでに、次回のコミュニティホッピングも計画中!

今回を第一歩として、これからもコミュニティを超えた交流を活発化させていきたいと思っています。


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