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“コモンズの再発明”について シェアビレッジメンバーの近況報告

こんにちは!シェアビレッジ広報のあべこです。

去年の12月の合宿で、2024年のシェアビレッジ目標が「コモンズの再発明」への探求になりました。そこで、シェアビレッジ各メンバーの「コモンズの再発明」に対する自身の近況について聞いてみました!

年末に行われた合宿の様子。ポストイットを使って目標を考えました。

秋田県の五城目町だけに関わらず、全国各地にあらゆるフィールドを持ったメンバーが、コミュニティやコモンズの再発明という文脈を持ちながら、 しっかり楽しく暮らしています。

今回はakaposさん、清田さん、澤さん、半田さん、丑田さんの5人です

それではみていきましょう。まずはakaposさんから。

#akaposさん

ラッパーとして引き続き、曲を出しています。最近はコミュニティを作ろうと必死になるのではなく、好きなことをしてたらだんだん人が寄って来てくれるように。3月にはアラハラスヤッホに立川のメンバーを連れて初めてのミュージックビデオの撮影。

僕だけではなく、立川のメンバーと現地のメンバーがずっとサウナの中で裸になりながら喋っていて、コミュニティ同士が混ざり合うのを肌で感じたところがある。 コモンズの再発明の文脈に直してみると、やっぱり立川とかストリートとかにこだわってたものを、改めてもっと滑らかなものにしてみても良いんじゃないかと。

いろんな人と関わっていく中で、もう1回自分にとって大切なものが見えてくるような。なんとなく、こういう空気感がいいよね、こういう場所っていいよねっていうのが見つかる気がする。

アラハラスヤッホでのMV撮影の一コマ

今後は自分のツアーに位置付けつつ、しっかりと現地のコモンズコミュニティに触れていくツアーみたいなのをやろうかなと思っていて、五城目にもまた秋にお邪魔して賑やかにできたらなと考えております。

#清田さん

静岡県の沼津にて、自分からは妊娠したことを2人くらいにしか話していないのに、みんながもう知っていて。先輩が近くに沢山いるから子育てに関する不安はなく、むしろ周りに助けてくれる人がいる安心感がある。地域での子育てや暮らしに色々な人が関わっていて改めて本当にいいコミュニティだなと感じる日々。

ここで子育ての話題になり、丑田さんは「自分だけで子どもを育てるよりは、地域で育てていく感覚がある。子どもに外に出ていくよう言うより、楽しそうな場所や人がいる所があると、子どもは自然とそうふるまってしまう。子育てを通じて、コモンズが高尚なものではなく、楽にするとか楽しくするみたいな、暮らしのためにパワーがあるのを体感できる。」と言います。

それに対し半田さんは、「自分の娘が成長していく中で、依存できる大人とか地域が全国に広がっていくといいな。五城目には教育留学の制度や娘の同級生たちもいて、帰ってくれば普通に関われるコミュニティがある状態。だから小豆島にもそういうホームになるような環境を自分なりに作りたいなっていう気持ちが強くて。単身ではなく家族でホッピングできる環境にして、全国にホームを増やしていけたらいいのにっていう気持ちがある。」と言っていました。

#半田さん

もうすぐ秋田県五城目町から、香川県小豆島へ引っ越します。
小豆島では、まずは家族という一番小さいコミュニティで、のんびり生活してみたい。
※本記事のリリース時にはすでに島暮らしを始めています。

まだまだ島暮らしは始まったばかりですが、家族で海と山を探索中。

生活を起点にして、離島での関係人口って秋田とは捉え方が違うのかな?とか、島に内外の人を混ぜる場はつくれないかな?とかを考えていきたい。島全体の人口は2万人を超えてて、五城目よりも湖東三町(井川町、八郎潟町、五城目町)よりも大きいけど、離島ならではの価値観や文化を感じられる体験が待っているだろうから、とても楽しみ。

あと、9年間自分が家守を勤めてきた シェアビレッジ町村は、もえちゃんに託します。コロナ禍で人流がなくなって以降、新たに盛り立てることが上手く出来ず、かなり大変だったのだけど、今回新しい家守となって新体制が確立されると、これまでとは違った特色の場とコミュニティに育っていきそうで、とっても楽しみ。シェアビレッジ町村という、茅葺古民家をコモンズに見立てて始まったプロジェクトが、さらに再発明されていく感じ。

集落のお神輿行事の対応をするもえちゃん。
茅葺き古民家の拠点の顔となる人が変わったのを感じる。

こういう拠点運営で中心的な存在が抜ける時は、その場が閉じられる時がほとんどだと思っていて。こうした形で続いていくって、あまり例がない気がしてる。

シェアビレッジ町村だけでなく、今、五城目町全体でたくさんのチャレンジが起こり、素敵な場が生まれ続けていて、20代のプレイヤーもどんどん入ってきてる。多様な場やコミュニティがそこかしこに生まれてて、非常に面白い変化の最中だと思います。

これから先も、町の変化を感じながら、自分なりの関わり方を考えたいです。

#澤さん

この春から大学で授業をもつようになりました。週に1度、学部の2回生と一緒に学んでいます。大学という空間はもともと好きだったのですが、ひさしぶりに通うようになり、「知のコモンズ」や「知のアジール」としてのポテンシャルを感じます。休眠しているものを起こしていきたいと考えているところです。

4月から佐賀にある寮(「ダイアログハウス」と呼んでます)での暮らしもはじまり、中学生、高校生と日常的に交流する日々を過ごしています。対話を軸とした寮は暮らす、食べる、学ぶ、遊ぶ、働くといったものの集合体で、同じ日常が続くことのない、変化のある毎日です。安定的に不安定な状態を楽しみながら、「暮らし3.0」をまなざしていきます。

#丑田さん

森山ビレッジの外壁が完了し、宿泊受け入れがスタート。宿泊施設としての集客を行う一方で、里山との関わり合いやオペレーションも整えていきたい。まだ知り合いベースの宿泊が多いので、今後は森山ビレッジがちゃんと巣立っていくところは一生懸命やる予定。田舎の暮らしの多様さや、里山との循環をちゃんと見せていきたい。

里山関連で言うと、ようやく五城目町も豪雨災害から復興はしてきている。けど山とか河川とか、そういった自然のコモンズを中長期でどうメンテナンスしていくか、どう循環させていくか、はシェアビレッジの次の1つのテーマになってきそう。

休眠預金のプロジェクトが動いていて、リジェネラティブな流域権をコモンズっていうことも1つの視点にしながら、どう持続可能なものにしていくか考えていく。研究者の人にも入ってもらって、町の子供たち含めた教育の視点と、実際それを観光で経済につなげていく流れも含めてデザインしていくっていうところで、かなり盛りだくさんのプロジェクトになりそう。

最後に鹿児島で私立の小学校を軸にして、地域のコミュニティとか一次産業とか住宅とか、色んなものが変容していくプロセスを丁寧に作っていくっていうことをやっていきたい。

小学校とか教育とか学び場っていうことが街のコモンズとして結構大事な パワーを持ってるんじゃないかなと思っていて。公立の五城目小学校と私立の学校の中で、日本の教育環境と地域が変容していく様子を見ていきたい。

終わりに

akaposさんはラッパーとして遊びながら繋がるコミュニティについて。
清田さんは新たな人生の節目に。
澤さんは学生と繋がる生活に。
半田さんは新しく始まるまち暮らしや生活。
丑田さんはまち暮らし、災害対策、教育など。

拠点もライフステージも様々なシェアビレッジメンバー。
それでも扱っている共通のテーマは暮らし。

ライフイベントや年の変化に合わせてやりたいことや、人とこういう風な距離感で接していたいなどをざっくばらんにチームでシェアしています。

それぞれ様々な活動を行なっていることが分かりましたが、その中でも私は清田さんの子育ての話に共感しました。私も人生の先輩になるような、些細なことでも頼れるような、大人を地域の中に見つけていきたいと思います。

みなさんも「コモンズの再発明」という視点で、今の暮らしを考えてみてください。

今後もメンバーにインタビューをして近況報告をしていきます。


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