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わたしのゲストハウスのつくり方「物件を探す。契約する」

ゲストハウスに泊まってゲストハウスが大好きになり、ゲストハウスで働いてみて、運営ノウハウもなんとなく覚えてきたら(同時に進めてもいいと思いますが)、物件探しを始めましょう。

色々な方から「柚木さんは物件をどのように見つけたのですか?」とよく聞かれますが、僕もみなさんに聞いてみたいと思っています。

物件とは「出会い」で、本当に貴重です。

今では、特に探していなくても「ゲストハウスやりませんか」という話をちょくちょく受けることもあります。

今回は、ゲストハウスの物件探しについてお伝えしていきたいと思います。
 

「ゲストハウスをやりたい」と言い続ける

「ゲストハウスをやりたい」と言い続けることで、周囲の人から物件情報をもらえることがあります。

僕の場合、ゲストハウスではありませんが、ソーシャルビジネスラボを始めた時の物件との出会いがこの通りでした。

数ヶ月間、周りにひたすら言い続けていたら、友人の友人のお父さんが「ちょうど物件を借りる人を探している」とのことで紹介をしてもらいました。

物件以外にも有益な情報が得られることもあるので、まずは周りに発信し続けることが大切です。

ソーシャルビジネスラボ
 


場所を決める

ゲストハウスの「場所」はとても大切です。
ゲストのほとんどは、「場所」と「宿泊料」で宿泊場所を決めていると言われています。

運営者によって、

・アクセスが良いところなのか
・自分が思い入れがあるところなのか
・競合が少ないところなのか

といったようにこだわるポイントは違いますが、どのケースも場所を決めてから物件を探し始めた方が良いように思います。

 

不動産屋さんを回る

ゲストハウスをつくりたい地域に不動産屋さんがあれば、実際に不動産屋さんを回るのが一番シンプルな方法だと思います。

不動産屋さんを複数回るのには2つの意味があります。


相談に乗ってくれる不動産屋さんを見つける

1つ目の理由はこれです。
ほとんどの不動産屋さんにとってゲストハウス用の物件を紹介するのは面倒なことなので、相談にも乗ってもらえないことが多々あります。

実際のところ、地方も東京都内も空き物件だらけなのが現状です。そのため、不動産を持っているオーナーの中には、物件を売りたい・貸したいと思っている方も大勢いらっしゃいます。

また、買主・借主を本気で探している方も少なくありません。

一方で不動産屋さんは、顧客が多い上にたくさんの物件を持っているため、買主や借主を本当に懸命に探している方は残念ながら稀なように思います。 

また、不動産で契約する場合、そのままの条件で借りるのが難しいケースもあります。
家賃の問題だけでなく、何年契約とするのか、工事中の家賃など相談できないのか、現状復帰をどうするのか、等々、時間をかけて契約条件を考えていく必要があります。 

僕の場合には、物件と出会ってから契約するまで、半年〜1年ぐらい時間がかかりました。
 

その不動産屋さんだけが持っている物件を紹介してくれる

物件の多くは、どこの不動産屋さんに行っても紹介してもらえます。
ただし、特定の不動産屋さんに行かないと紹介してもらえない物件も存在しています。

実際に、Little Japanの物件は一般公開される前に出会いました。

 
また、オーナー・不動産屋さんとの関係はとても大切です。

ある地方のゲストハウスで「なぜここに決めたのですか?」ということを聞いたら、「オーナーが自由にやらせてくれる人だったから」という回答が返ってきたことがありました。

 不動産屋さんやオーナーからの注文が多すぎて、精神的にも時間的にも負荷がかかる環境でやり続けるのはつらいです。

また、苦労してDIYなどしてオープンし、運営がうまくいってきたら物件から追い出された、という話も聞いたことがあります。


 

ゲストハウスを運営している人に相談する

私が空き家活用をテーマに掲げているからかもしれませんが、ゲストハウスをやっていると、活用の相談を受けることがあります。

相談を受ける物件も、廃屋のようなところもあれば、まだ人が住んでいるところ、居抜きの物件、経営の継承など、さまざまです。

ゲストハウスを運営しているところには情報が入ってきているように思いますので、頼りになりそうな人に相談してみるのもいいかもしれません。

一方的な相談はなかなか受けてもらえないかもしれませんが、そのゲストハウスで働いていたりすると、良い物件を紹介してもらえたりすることもあると思います。


地方に行く

地方に行くと、本当にたくさんの物件があります。

これは私が「空き家活用」をテーマに掲げて移動しているからというのもありますが、1週間ぐらい滞在しているだけで「ここ●円なんだけど」とか「ここ無料なんだけど」とか「改装することまで決まっているのだけど、誰かやる人いないかな?」というように、物件を何個も紹介されます。
 
ただし、地方の場合には、なんの紹介もなくいきなりコミュニティに入っていくのは難しそうに思いますので、まずは紹介をしてもらうのがよいのかなと思っています。

温泉旅館なんかもたくさん売りに出ているそうで、すごく安価に購入できます。

ただ、温泉は特に維持費が高く、買うよりも運営していく方が難しいと思います。
物件は慎重に選ぶことがおすすめです。



歩いて回る

ゲストハウスを運営したい地域を歩いて回り、良さそうな物件があったら持ち主を探してみて連絡してみる、という方法で見つけている方もいらっしゃいます。

誰も住んでいなくて持ち主がわからないような物件もあったりするので、ご近所の方に聞いて探すそうです。 

私はやったことがありませんが、ひと目見て「ここだ!」という物件と出会ってしまった方は試してみると良いのかもしれません。

また、特に地方だと、不動産屋さんよりも、ご近所のことをよく知っている方が良い物件を紹介してくれるということも多いようです。



契約する

私の場合は、契約に際して、さまざまなことを相談しました。

契約形態・家賃・礼金・敷金・更新手数料・契約年数・現状復帰等々、契約条件の調整にはたくさんの時間が必要でした。

相談に乗ってくれる不動産屋さん、オーナーと出会うことが大切だと思います。


まとめ

物件を探すにはさまざまな方法がありますが、まずは周りに「ゲストハウスを運営したい」ということを発信し、そして行動に移すことが必要不可欠です。

そうしているうちに、理想の物件と巡り合えるかもしれません。

また、オーナーや不動産屋さんとの関係も非常に重要です。
物件や契約のことなどについて、親身に相談に乗ってもらえる方を探しましょう。


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