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音楽探索記#6 『チバとヘッドフォンと私』

私のストレス発散方法の一つとしてヘッドフォンで大音量で音楽を聴くという事をしている。
大音量で音楽を聴いてると余計な思考をせず音だけに意識が集中しているような、考える部分の脳が吹っ飛ばされているような、そんな気分になるのが好きなのである。


「子どもの頃にこの音楽を聴いてなかったらこんな発散方法してなかったかもしれないな」と、このアルバムを聴きながらふと昔を思い出した。



THEE MICHELLE GUN ELEPHANT / GEAR BLUES (2000)

きっかけは夜中の音楽番組だったような気がする。
急にながれてきたG.W.D。
『なんだ、この轟音のバンドは!』
さっそくTSUTAYAでCDを借りた。


家で音楽を聴くときはラジカセで聴いていたが夜はうるさくはできないのでヘッドフォンで聴く習慣だった。
借りてきたCDをセットして再生を押した。

ウェスト・キャバレー・ドライブが始まった、『テレビで聴いた曲よりもテンポは遅いな。』そう思ったがテンポが遅かろうが早かろうが関係なかった。

やっぱり轟音なのである、かかる曲すべてギターがギャンギャン、ベースがボンボン、ドラムがドッカンドッカン、シャウト交じりのボーカル。
すべてのパートの音が同じ音量で耳にはいってくる。

ガレージロックにふれたのはこれが初めてだと思う、衝撃をうけた。
こんなに鬱々とした気分を飛ばしてくれるロックがあったのかと。

そんな大好きなミッシェルも解散や去年にはチバユウスケも残念なことに亡くなってしまった。
新曲は聴けなくなってしまったけど、このどこか違うところへ連れて行ってくれるシャウトや轟音はずっと聴き続けるなぁ。

そんなことを考えながら今夜もまたヘッドフォンをつけて思う『さあ、チバさん今日も吹っ飛ばしてくれ。』


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