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綺麗事では納得できないからコンプレックスと闘っている【レズビアン風俗キャスト】

「そんな気にすることないよ。コンプレックスをうだうだ指摘してくる人なんて相手にしなければいいんだよ」
そんなことはわかっている。万人に好かれることなど無理だ。
わかっている。
だがしかし、コンプレックスはコンプレックスなのだ。
これはもうどうしようもない。敵対心しかない。負けると悔しい。勝つと嬉しい。
この場合の勝ち負けとは、自分で認められるかどうかだ。
いまのところ0勝10敗5引き分け。
自分を騙すことは最大にして最高に難しいものである。

こんにちは、レズビアン風俗【シェアカノ】本店在籍キャストのとおるです。
昨日居酒屋でひとり呑みして、その後、朝5時まで起きていた酒カスです。
しじみの味噌汁のHP回復量って感動する。

今回は、「コンプレックス」について綴っていきます。


徳川家の全15将軍は言えないのに自分のコンプレックスは15個以上言える

・口ゴボ
・髪を伸ばすと一気にフェム感が増す女顔
・鼻の骨がなんか変
・猫背
・ゆえの立ち姿の不格好さ
・笑顔がブス
・胸がDカップもあること
・家族に対するあらゆるもの
・学歴
エトセトラ、エトセトラ。
コンプレックスの多い人間です。

そもそも、コンプレックスとはなにか。

コンプレックス【名詞】
1.精神分析の用語。心の中のしこり。要求阻止が原因となって抑圧され、無意識のうちに形成され情緒的に強く色づけられた観念の複合。観念複合体。錯綜体(さくそうたい)。
2. ( 「インフェリオリティー-コンプレックス」の略 ) 劣等感。

出展 精選版 日本国語大辞典

劣等感。

れっとう‐かん【劣等感】【名詞】
自分が他人より劣っているという感情、または感情的反応。不安な感じ、失敗への恐怖、無力感、自信欠如感、嫉妬、羨望などを含む感情。

出展 精選版 日本国語大辞典

結局は、自分が勝手に他人と比べ、恐怖し、怯えているだけの話である。
そう、勝手なのだ。
勝手に自分を追い詰めているだけの話。
持たなくていい鏡を自分の前に持ってきて、ここがダメ、あれがダメ、これもダメとバツ印をつけている。
けれどだからといって、その勝手から抜け出すこともできずにいる。
勝手に掘った穴の中に自ら入って、抜け出せないと喚いている姿は、極めて滑稽なものだろう。
完璧なものなどないのに、鏡に映る不完全な自分を認められずにいるのだ。

わかっている。
理解はしている。
完璧なものなどない。
自分が自分を認めずにどうする。
他人の目など自分の人生において本当に重要なものなのか。
本当に気にすべきものなのか。
コンプレックスを度外視して、好きになってくれる人と縁を持つべきだろう。
わかっている。
理解はしている。

それでも、コンプレックスを抱えている。
自分の中にある「理想の自分」になりたくて仕方がないからだ。

理想の自分になるための0勝10敗5引き分け

コンプレックスが認められない。
劣等感はふとした瞬間、己の腹を刺してくる。
ブルータス、お前もか。
信頼しているはずの己が己の腹を刺してくるのは、驚きを通り越して、「なんでぇ……?」の境地である。
自分のことくらい、自分が愛してやれよ。

もちろん、自己愛はある。
好きなところも羅列できる。
・顔が小さい
・目が大きい
・細身
・髪がストレート
・手の骨の感じ
・なんだかんだ好きなことを仕事にできている
・知識欲がある
・酒が飲める
・食事を美味しいと感じられる
・映像記憶に長けている
エトセトラ、エトセトラ。
ともすればコンプレックスを挙げるより多いかもしれない。

にもかかわらず、なぜコンプレックスに囚われているのか。
100のいい声より、1の悪い声を気にするのはなぜか。
コンプレックス1つにつき、攻撃力100,000の威力を持っているからだ。
HPをどれだけ回復しても間に合わない。一発KOである。
しじみの味噌汁の回復力も万能ではない。

だから、0勝10敗5引き分け。

コンプレックスをコンプレックスでなくすための努力は、10の敗北と5の引き分けを生んでいる。

内訳はこうだ。
・口ゴボ <敗北>
・鼻の骨がなんか変 <敗北>
・猫背 <敗北>
・ゆえの立ち姿の不格好さ <敗北>
・笑顔がブス <敗北>
・頬の赤み <敗北>
・胸がDカップもあること <敗北>
・音痴 <敗北>
・声が通りにくい <敗北>
・写真写りが悪い <敗北>
・髪を伸ばすと一気にフェム感が増す女顔 <引き分け>
・家族に対するあらゆるもの <引き分け>
・学歴 <引き分け>
・声が高い <引き分け>
・昔の傷跡が残り続けている <引き分け>

ここでいう引き分けとは、「事実としてどうしようもないし、勝つとか負けるとかの次元は越えた。未来永劫コンプレックスだけど、もうどうしようもない」のことを指している。
私は生物学上も自認も女性ではあるが、社会的に女と見られることに抵抗がある。いや、別に女と見られてもいい。ボイという自認でもない。なんというか、顔。そう、顔だ。
フェム顔だと指摘されるたび、かっこいい顔になりたかったなと思ってしまうのだ。
憧れは消えない。薄れない。
メイクを施してもらう機会が稀にあるが、決まって「クール系より可愛らしい系のメイクの方が映える」と言われるので内心呻いている。美容室に行くと「伸ばした方が似合うよ」と言われるので内心嘆きの海に投身している。
けれどどうしようもない。整形をする気はないし、お金もないし、あったところでなにかを施す気はない。ハイフはやったけどどうにも効果適性がなかった。そもそも女顔であることは嫌だが、目が大きいことも小顔なことも好きなのだ。顔の上半分は黄金比らしいのでそれも好きだ。
ならば事実として受け入れるしかないし、フェム顔から脱却するために生涯ショートヘアでいたい。それだけ。勝つことはできない。コンプレックスという認識から外すことはできない。けれどもう抗いたいとも思ってはいない。落としどころはついている。引き分けだ。
家族に対するあらゆるものも、学歴も、声が高いことも、昔の傷跡が残り続けていることも、そう。落としどころはついている。

一方敗北とは、文字通り敗北だ。戦った結果の負け。
つまり、勝負には挑んでいる。挑んだ上で、まだ勝てない。勝つために足掻いている。足掻いて、未来の勝ちを諦めていない。

たとえば口ゴボ。
幼少期に事故で前歯を折り、以降、歯並びはかわいそうな有様になってしまっていた。
バカ高額な料金を支払って歯列矯正をはじめたのが、1年と半年前。
たぶんまだあと1年と半年続く。
歯の裏に矯正器具がついていて、ゴムかけもしていて、上あごには器具がぶっ刺さっている。
現時点で勝てもせず、負け続けているが、2年後には勝っていてほしい。記念すべき1勝になってくれ、頼む。
ちなみにがたがただった歯並び自体はもうすでに揃っていて、あとは抜いた歯の分だけ、奥に歯を移動して口元を引っ込める段階なので、歯医者に行く度、変化を見るのは楽しい。歯ってすごい動く。ゴムかけ万歳。ジェットウォッシャーとは親友。はよ矯正終わってくれ。

たとえば鼻の骨がなんか変。
もうなに?ほんと。なんでそんなとこボコッてなってる?
でも鼻の骨ってやわらかいって聞くので、人力で効いているのか効いていないのかわからないながら骨を引っ張ったりしてる。じわじわ効け。これはもうお祈りに近い。じわじわ効いていてほしい。

たとえば猫背、ゆえの立ち姿の不格好さ。
ピラティスに通いはじめたのが今年の頭。9か月前。
姿勢があまりに悪すぎて、30分歩くだけで腰が折れるんかっていうほどの痛みを発するようになっていた。
ヨガかピラティスかジムか悩みに悩んでピラティスにした。
元々バイオメカニクスが好きで、骨の動きを正しい位置に持ってこれるピラティスは、目的にも、性にも合っている。
とりあえずまだ立ち姿が不格好なときがあるので完全勝利Sではないが、肋骨の持ち上げ方や骨盤の位置が意識できるようになったのと、歩くだけで腰が痛いなんていう身体の状態からは完全脱却した。ディズニーに並べる、わーい。
継続して勝利したい。

たとえば笑顔がブス。付随して写真写りが悪い。
幼少期から口元コンプレックスで、笑うという行為を避けてきたせいか、笑顔がブス。ブスというか、なんか嫌。せっかくその見てくれの顔をしているのに、なんでそんな笑顔になる?やめてくれんか?みたいな。
だから基本的に笑うときは手で隠してしまう。隠すのが間に合っていないときもあるが。
ただこれも歯列矯正が終われば、また違ってくるだろうし、綺麗な笑顔になるためのあれそれをYOUTUBE動画の教材を見ながら日課にしているので、いつか勝つ日が来ることを期待している。
写真写りの悪さからの脱却は、写りのいい写真を見ればできると思っている。自力じゃ無理。自撮りでは自分を騙せない。他撮りの力を借りるしかないので、「え、これって私ですか」みたいな写真ができあがるのを楽しみしている。これはまだ実現できていない話。計画はある。

たとえば頬の赤み。
トランシーノを忘れず飲もうね。三日坊主してる場合じゃないよ自分。

たとえば胸がDカップもあること。
AAAがよかったよ。本当に。女性的な身体特徴に抵抗がありすぎる。
中性でいたい。中性であることが呼吸しやすい。
そりゃ胸潰しのインナーは持っているが、一時しのぎでしかない。シャワーに入れば胸は見える。
せめて垂れないようにしたいのに、リンパマッサージってバストアップに効果があるからそうじゃないってなる。違う、本当に違う。大きくはなりたくないんだ、ただせめて垂れたくないだけだ。
これはなにをどうしたら勝てるのか。勝ち筋が見えないが諦めきれもしない。足掻いている。

たとえば音痴。
まあでも得意な曲は増えてきた。声質と出しやすい音程に合う曲に感謝。
とはいえ音痴は音痴だ。どれくらい音痴かというと、マク↓ド↑みたいな↓↑が記せない。自分の喋っているマクドが「マク↓ド↑」なのか「マク↑ド↓」なのかまったくわからない。
6年も吹奏楽部だったのになんでだろうね。ベースもやってたのにチューナーがなければ耳で音の判定ができないらしい。難しいね。

たとえば声が通りにくい。
まじで店員に気づかれない。この間なんて会議室のマイクスピーカーにすら拾われなかった。そんなことある?何ヘルツ出してんだよ。自分の声がこわい。
もっとがんばれ。やればできる、はず。

コンプレックスを認められないなら闘うしかない

ありがたいことに、世の中には闘う術がある。
お金を払えば歯列矯正はできる。ピラティスにも行ける。
YOUTUBEを開けばあらゆる動画教材がある。
美容に効く信頼できるサプリもある。
闘えないわけじゃない。術がないわけではない。だから闘う。
コンプレックスを好きに昇華するには、その項目を潰すしかないからだ。コンプレックスを認めて、愛してあげることはできない。綺麗事は私には効かない。
だから抗うし、足掻くし、闘っている。

たとえばあなたがコンプレックスと闘っていたとして、コンプレックスをうだうだ指摘してくる人はいても、闘っていることを馬鹿にする人はいない。
あなたにはあなたのコンプレックスと苦しみがあり、闘っている日常がある。
私は勝てる日を夢見ているし、あなたも勝利を掴んで。

このnoteが誰かの勇気になれば嬉しいです。


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