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令和6年も、日本代表ブルーハーツ。①

THE BLUE HEARTS。
「リンダリンダ」で有名すぎる伝説のパンクロックバンド。

私が産まれる前の1995年に解散しており、当然「世代」ではないのだが、小学生の頃に母から英才教育を施されて以来、私にとってはバイブル的存在である。
どれくらい好きかと言うと、愛用のAndroid搭載型ウォークマンに「ブルハーツ全曲」「ブルーハーツKセレクト」という、ブルーハーツのみの再生リストをご丁寧に二種類作っている程である。そして、学校の行きと帰りどちらかで必ず最低1曲は聴き、心身のコンディションを整えるのを日課としている。
そんなに毎日聴いて飽きないのかと思われそうだが、私にとっては味噌汁みたいなものなので、もはや飽きる飽きないの次元の話ではない。

そんなブルーハーツ狂の若輩者Keiが、独断と偏見に基づいて30曲選び、各曲の名歌詞を引用しつつ、不遜にもブルーハーツ論を語ってみる。
つらつらと書いていたら何か結構長くなりそうな予感がしたので、とりあえずこれが第一弾(7曲分)です。

(歌詞全文と、YOUTUBEに上がっているライブ映像のリンクを可能な限り貼ってみたので、気になったものがあれば是非聴いてみてください)


「道標」

苦しい時も、楽しい時も、噓偽りのない真っ直ぐな詩が支えてくれる。
十人十色、正解無き人生の旅路の道標。

人にやさしく

"やさしさだけじゃ 人は愛せないから
ああ 慰めてあげられない
期待はずれの 言葉を言う時に
心の中では ガンバレって言っている
きこえてほしい あなたにも
ガンバレ!"
歌詞全文 *ライブ映像

君なら出来る!応援してるよ!とにかく頑張れ!
という曲は山ほどあるが、「君のことを本当に想って、状況的にやさしく接することが出来ない時もあるけれど…」と言い切ってしまうのはこの曲だけだと思う。それ故に、ヒロト(ブルーハーツのボーカリスト)が叫ぶ「ガンバレ!」に説得力があるというか、心の奥底まで響くような心地良さがあるというか…とにかく本当に元気が湧いてくる感じがする。

そういえば、スピッツの草野マサムネさんが、最初期のパンクロックからお馴染みのフォークロックスタイルに転向するのを決意したのはこの曲がきっかけらしい。「自分がやりたかった音楽を先にやられてしまった!」と感じたとか…

未来は僕等の手の中

"僕らは負ける為に 生まれた訳じゃないよ
僕らは泣く為に 生まれてきた訳じゃないよ"
歌詞全文 *ライブ映像

ブルーハーツの1stアルバム「THE BLUE HEARTS」の、記念すべき第1曲目。
当時、日本全国の少年少女に衝撃を与えたそうな。そりゃそうだ。
イチローがこの曲を試合前によく聴いていたらしい。確かにこれはスイッチ入りそうですね。
ブルーハーツの楽曲の中でも特にドラムがカッコいい曲となっております。

世界のまん中

"朝の光が 待てなくて 
眠れない夜もあった"

"僕が生まれた所が世界の片隅なのか?
誰の上にだって お日様は昇るんだ"
歌詞全文 *ライブ映像

「終わらない夜は無い」とか「夜明けはもうすぐ」みたいな量産型歌詞は数多くあれど、『朝の光が待てなくて眠れない』という発想は中々出てこないでしょう。真性の天才ですね。

そして、この世に片隅なんてものは無く、誰もが「世界のまん中」で、各々の人生を歩んでいるんだよ。という直球ながら深い歌詞。純粋に名曲ですね。

僕の右手

"人間はみんな弱いけど 夢は必ず叶うんだ
瞳の奥に眠りかけた 挫けない心"
歌詞全文 *ライブ映像

冒頭「僕の右手を知りませんか?」というフレーズに度肝を抜かれること間違いなし。引用した部分は、一見あまりブルーハーツらしくない綺麗ごとを言っているようにも見えるが、背景を知るととてもグッとくる曲。

幼い頃の事故で右手を失ったパンクロッカーMASAMIさん(ハードコアパンクバンドGHOULのボーカリスト)がモチーフと言われており、1992年に彼が早逝した際、追悼ライブでヒロトが泣きながらこの曲を歌ったという逸話が残されている。

もっと普遍的に「右手=その人にとって大事なもの」という風にとると、この曲は「大事なものをたとえ(見)失ったとしても、それでも挫けずに挑み続けることは決して無駄にはならない。」というメッセージが込められていると解釈できるのではないだろうか?

チューイングガムを噛みながら

"先生、三角定規じゃ 測れないものがあります"
歌詞全文 *ライブ映像

一見簡単に思いつきそうで、中々思いつかない歌詞の代表例。
ロックだなあ。

情熱の薔薇

"なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ
なるべく一杯集めよう そんな気持ち分かるでしょう"
歌詞全文 *ライブ映像

「時の流れは永遠か?今まで習ったり学んできたりしたことは真実か?もし全部出鱈目だったら面白いよな!」という強烈な問いかけから始まるこの曲。紛れもなくブルーハーツの代表曲の一つ。

「劇的な喜びや悲しみは無くとも、日々ささやかな幸せや不幸せを感じられるような生き方こそ至高」…この人生哲学的な悟りに、弱冠26歳で辿り着いたヒロトはやっぱり天才としか思えない。

ちなみにこの曲は、オリコンチャート週間1位を獲得してます。

ダンスナンバー

"カッコ悪くたっていいよ そんなことは問題じゃない
君の事を笑うやつは 豆腐にぶつかって死んじまえ!"
歌詞全文 *ライブ映像

ライブ向けの曲って感じ。このメンタリティで行けたらもう怖いものは何も無いですね。リアルタイムで聴けなかったのがとても残念…


次回、「期待と失望の狭間で」
つづく!

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