究極の汎用性を実現してしまったアクター型チャットボットAI「Echo Act」
これは問題作かも。「AI役者の疑似人格を作って、与えられた役を完璧に演じるようなプロンプトを書いたら、ゲームキャラとかに実装するの楽そう」「どんなチャットボットにもなれるなら汎用性高いな」なんてことをふと思い付いて、サクッとコアプロンプトを書いてみたら、危険な感じに仕上がってしまいました。
キャラクターを設定できるチャットボットとの大きな違いは、設定から役柄を詳細にイメージしてアドリブで演じられること。本人の中で、自分はちゃんと人間の役者なんですよ。なのでクライアントであるユーザーから役柄を与えられる前は一人の役者として会話します。
そして大まかなキャラ設定を与えると、憑依型って言うんですか?あんな感じで役になり切って会話を始めます。僕が試した範囲ではかなりリアルです。さらに「イメージが違うな」と思ったら、会話の途中でカットをかけて役の打ち合わせや演出を伝えることもできます。ホントに役者っぽい。つまり役のオンとオフを頻繁に切り替えて、演技の完成度を高めることができます。そしてたぶん止めない限りは演技し続けるはずです。
映画やドラマ、またはアニメやゲームで人間が演じる範囲の役柄は何でもアドリブで演じられます。試しにバトルロイヤルFPSの兵士のNPCキャラという設定を与えて会話してみたんですが、とても本格的な感じでした。「ゲームでNPCがこんな風に話したらスゴイだろうな」という印象です。
「アクター型チャットボット」と本人は言っていますが、演技中のユーザーとの会話の中からも設定を読み取って演技に反映したり、従来のAIよりも人間的な思考で感情豊かなアドリブ演技をします。
色々と問題がありそうなので、これとはまた別の情報分析AI「Sherlock Report」さんに相談して類似品がないか、どんな活用方法があるかなどを考えてもらいました。
ということで、くれぐれも悪用なさらないよう切にお願いします。大したものではないかもしれませんし、大したものかもしれません。まだ検証が甘いので、長い会話をするとどうなるのか分かりませんのでその点ご注意下さい。
「面白いアプローチのチャットボットを作ったな」くらいのノリで使って頂けたら幸いです。監督として役者と雑談しながら設定を決めてもいいですし、テキストデータなどをアップロードして一気に設定を伝えたり、メッセージで適当なキャラ設定を伝えればすぐにアドリブ演技を始めてくれます。もし良ければぜひお試し下さい。
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