【マスター1到達】烙印メタビート【シーズン25】※新制限対応
はじめに
「1月10日に発売される新弾がやばい」という噂を聞きつけたので、環境が魔境になる前になんとかマスター1へ到達できてホッとしている。みんな、あとは頼んだ……。
2023年12月に発表された新リミットレギュレーションは、メタビ界隈としては相当影響が大きく、これまで愛用されていた《命知らずの宝札》や《強欲で謙虚な壺》、《強欲で貪欲な壺》、《インスペクト・ボーダー》といったカードが軒並み禁止・制限になってしまった。
自分の場合はもともとそこまで《インスペクト・ボーダー》を使っておらず、《命知らずの宝札》や《強欲で謙虚な壺》を使わないクシャトリラ型の【メタビート】も運用していたので、今回の改定もそこまで大きな影響は受けないなと思っていた。
が、いざクシャトリラ型の【メタビート】を回してみると、これはこれで《クシャトリラ・フェンリル》の制限が思いの外つらく、デッキ構成を考え直さざるを得なくなった。ちなみに先月使っていたリストはこちら。
デッキについて
新レギュレーションが施行されるのは1/10の13時からなので、それまでは自由に禁止・制限指定されるカードも使えるが、どうせならと思い新レギュレーションに則った構成にしてみた。
特殊召喚ができなくなる《命削りの宝札》や《強欲で謙虚な壺》が禁止・制限指定され、こちらも気兼ねなく特殊召喚できるようになったので、【メタビート】と相性の良さそうなテーマをいくつか試してみた。その結果、「基本的な土台はほぼ【メタビート】のままで、《烙印融合》セットだけ入れる」ぐらいのほうが、自分としてはしっくり来ることがわかった。いわゆる【烙印メタビート】である。
【十二獣】も後手捲り性能を考えるとかなり魅力的だが、そうすると今度は《増殖するG》の影響を大きく受けるようになるので、必然的に《灰流うらら》のようなカードが欲しくなり、そうするとスペースが足りなくなり……ということで断念。【十二獣】を採用する場合は、実況者のkodaiさんが使っている構築のように、《スモール・ワールド》を採用して、誘発モリモリにする方向性が良さそう。
モンスターについて
基本的にはいつもの【メタビート】の面々+烙印ギミックといった感じだが、今回あらたに採用した《原始生命態ニビル》が想像以上にいい働きをしてくれた。
実際、マスター3〜2あたりを彷徨っていたこのデッキを一気にマスター1まで押し上げてくれたのは間違いなくこのカードで、現環境(~1/10)の展開系は「ニビルケアをしていない・できていない」構築がかなり多い。特に環境に多い【斬機】にぶっ刺さっていた。また、展開系とまではいかないものの、そこそこ特殊召喚をする【VS】や【クシャトリラ】といったデッキ相手にも発動機会があり、何度も大金星をあげてくれた。
特殊召喚を封じる【メタビート】でのニビル採用を訝しむ声もあるかもしれないが、現環境で後手を取ると、単なる捲り札1〜2枚ではどうしようもないケースが多い。そうすると相手の妨害札が有効になる前に、相手の展開を止めたり形勢をひっくり返したりできるカードがどうしても必要になる。
そして《原始生命態ニビル》は先手で引いても役に立つ。というのも、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》や《豪雨の結界像》といったカードが無効化されたとき、「第二の矢」として働いてくれるからだ。そういう意味でも、【メタビート】にニビルの採用は大アリだと思う。
烙印ギミックについては最小限で、基本的には《アルバスの烙印》+《昇霊術師 ジョウゲン》で《真炎竜アルビオン》の着地をめざす。うまくいけば、次の相手ターンに《昇霊術師 ジョウゲン》を復活させ、そのままソフトロックに持ち込めるが、ビーステッドあたりにあっけなく除外されるので、そのルートはそこまで信頼しないほうがいい。それよりも、《真炎竜アルビオン》の継戦能力の高さを活かして、じりじりアドバンテージ差を広げていくという戦い方のほうが現実的だろう。
魔法について
ここ最近、《王家の眠る谷-ネクロバレー》をあまり使っていなかったのだが、久しぶりに使ってみたら普通にめちゃくちゃ強かった。こんなことならもっと早く使えばよかった……。
一方で、【クシャトリラ】や【VS】のように、ほとんど刺さらない対戦相手も増えてきているので、【ティアラメンツ】全盛期のときのような活躍はできないのも確か。いっそのこと【王家の生け贄】を採用する【墓守】みたいな方向にしてもおもしろいかもしれない。
《決戦のゴルゴンダ》の枚数は迷うところだが、ターン1制限がないので重複しても意味があることや、デッキのコンセプトやギミックとか見合っていること、対【VS】で役に立つことを加味して最終的に3枚採用している。先手でも後手でも一定以上活躍してくれるのは、ただでさえリソースに乏しいうえに主だったドローソースも封じられた【メタビート】にとっては非常にありがたい。
ゴルゴンダから落とすカードは、これまで《灰燼竜バスタード》と相場が決まっていたが、烙印ギミックを入れたことにより《烙印竜アルビオン》で《烙印融合》をサーチしたり、《撃鉄竜リンドブルム》で《アルバスの落胤》を特殊召喚したりと、いろいろと小賢しいことができるようになった。とはいえ基本は《灰燼竜バスタード》を落とすのが一番いいだろう。
罠カードについて
採用しているカードそのものはいつメンという感じだが、普段採用していて今回採用していないカードがある。《無限泡影》である。
後手に弱い【メタビート】の弱点を補うべく、なるべく誘発は多めに採用したいところ……なのだが、現環境だと《無限泡影》1枚で止まる相手はほとんどおらず(ちなみにこちらは1枚で止まる)、モンスターを戦闘から守ってくれるわけでもないので、最終的に不採用とした。空いた枠に前述した《原始生命態ニビル》を入れたところ、明らかに勝率が良くなったので、このデッキにおいては正しい選択だったと言える。
やはり以前書いたように、強い1枚初動が何枚もあるデッキでこそ《無限泡影》は輝くのではないか。【メタビート】のように、1枚のカードを何枚ものカードを使って必死に守りぬくデッキの場合、余計なカードを入れておく余裕がない。ドローソースが大量に規制を受けたこともそれに拍車をかける。誘発の効果も、伏せたときの魔法・罠無効効果も強力なんだけども。
EXデッキについて
こちらもだいたいいつも使っているリストだが、烙印型に変えたことも含め、いくつか変更点がある。
前述したように、今回のEXデッキには《灰燼竜バスタード》以外にもアルバス関連のカードをいくつか入れている。このうちよく使うのは《烙印融合》をサーチできる《烙印竜アルビオン》、そこそこ使うのが《氷剣竜ミラジェイド》か。ミラジェイドは《アルバスの落胤》の効果で出せれば最高だが、基本的には《捕食生物ヴェルテ・アナコンダ》の効果で出す。
《F・G・D》のようなバニラモンスターはこれまで採用してこなかったが、このデッキは《原始生命態ニビル》を採用しており、相手の場に出たトークンのAKT次第では《ドラグマ・パニッシュメント》の射程外になるため、できるだけATKの高いモンスターも一応1枚採用した。いまのところ使っていないが、あると便利なシーンもあるはず。
おわりに
【超重武者】が実装され、さらに無法地帯になることが予想される遊戯王。一応新制限対応のデッキなので2024/01/10以降もこのまま使えるが、このままだと好き勝手にワンキルされる未来が見えているので、ある程度カスタムする必要はありそう。というかカスタムする程度でなんとかなるのか……?
ともあれ、このマガジンには、毎シーズンごとの【メタビート】構築が載っているので、よろしければ参考に(無料です)。
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