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2012 to 2022~BUNS AND PASTRIESの10年

「2012 to 2022」は10年前に発表された作品を起点にして、この10年間の作り手やシーンの変容についてあれこれ記していく記事のシリーズです。

まずは以下の記事をご覧ください。超面白いので。

そして先に言っておくと本稿は異様な記事です。上記のの「架空のバンド持ち寄って実在しないロックフェス作ろうぜ!!!!!!!!」という企画に参加する際に私が生み出した架空のバンドBUNS AND PASTRIES。詳細にその存在を作り込むうちに、彼らは実際にこの10年間メジャーシーンにいたとしか思えなくなり、活動記録を記すことにしました。くれぐれも気がどうかしてしまったんではないです。あくまで真顔で、バンぺスが確かにいたかもしれない音楽シーンについて時に現実と交差させ記した空想バイオ&ディスコグラフィーです。バンぺス、最高!


BUNS AND PASTRIES/バンぺスとは?

変幻自在のサウンドスケープ、ジャンルレスに"グッドテイストなポップソング"の可能性を追求する5人組ロックバンド。メンバー全員が作曲に携わり、メインボーカル2人に加えて時に全員がボーカルを取ることで生まれる多彩な楽曲たちはデビュー当時からCM、アニメ、映画、ドラマなど多くのタイアップに対応し続けている。掴みどころのない音楽性ゆえ特定のシーンに括られづらくこの10年、時代から浮いた存在であったが、常に流行に逆張りしていく活動姿勢は地道ながら、根強いリスナーを獲得してきた。2022年5月にはメジャーデビュー10周年を迎え、2度目のアリーナツアーを開催予定。

バンド名の由来は高校の家庭科の教科書に書いてあった"ケーキ、お菓子類"を意味する英語から。語感と響きの良さだけで選ばれたバンド名だが、曲名やグッズにはケーキ、お菓子を連想させるモチーフが頻繁に登場する。また1テーマに沿ってアルバムを制作することを常に意識しており、シングル曲もいずれアルバムの1ピースになることを想定して作られている。アルバムには一貫して「BAP JAM」というインストを収録し、その時のバンドのモードを窺い知れる要素の1つとなっている。

メンバー

全員が1993年生まれの福岡県出身。

大賀佐助(Vo/Gt)
・メインソングライターで作詞を担当。売れ線消費を恐れて活動初期はMVでも一人だけ映ろうとしなかった。運営方針やニュースの出し方にも積極的に介入するタイプ。
・中学1年生時にBase Ball Bear「ELECTRIC SUMMER」のMVを始めて観た瞬間、男女混合のバンドを作ることを強く決意しギターとソングライティングを始める。
・特に影響を受けたアーティストはBase Ball Bear、シュノーケル、GOING UNDER GROUND。瑞々しいポップソングを作ることに定評がある。
・趣味は映画鑑賞。邦画を好み、是枝裕和、西川美和、黒沢清、塚本晋也などを特に好む。これに紐づき、TVドラマや演劇などにも関心が高い。


羽田倫理子(Vo/Gt)
・メインソングライターで作詞を担当。ステージ上では一切笑顔を見せないが、ラジオに出たら1番喋る。メンバーで唯一DTMを覚えず、今なお弾き語りのデモのみを作る。
・中学時代に帰宅部で暇すぎたため父親の持っていたエレキギターを借りて練習とフレーズ作りに勤しむ。チャットモンチー橋本絵莉子に心酔し、ファッションを丸パクリしていた。
・特に影響を受けたアーティストはチャットモンチー 、ASIAN KUNG-FU GENERATION、椎名林檎。ソリッドなギターロックナンバーを多く作る。
・趣味は読書。吉本ばなな、森絵都、伊坂幸太郎、森見登美彦など好みは幅広い。漫画も好み、田島列島や浅野いにお、石黒正数などを愛読する。


青木慎吾(Ba/Vo)
・寡黙でバンマス的な立ち位置を担っており、ステージ演出などのまとめ役。レコーディングにおいても最も音録りとミックスにこだわる職人気質。歌声も骨太さに定評がある。
・大賀とは中学時代の同級生で特に仲が良かった。大賀に誘われる形で何となくベースに触れ始める。時間がある日は好きなバンドのライブアルバムに合わせて1日中ベースを弾き続けていた。
・特に影響を受けたアーティストはストレイテナー、The Birthday、GRAPEVINE。ラウドな楽曲やブルージーな楽曲を多く作る。
・趣味はアニメの鑑賞。退廃的かつストーリーの強い世界観を好み、今敏や湯浅政明、庵野秀明を敬愛。毎クール10本ほどの視聴作品を抱えている。


徳永真尋(Dr/Vo)
・基本的にはずっと朗らかでぼんやりしたキャラだが、バンドのグッズやジャケットデザインなどビジュアル方面を担うアート感覚を持つ。穏やかでナチュラルな歌声が楽曲に彩りを添える。
・羽田とは中学時代の同級生で帰宅部の親友。羽田が家でギターを弾く様を見て、ドラムを始めた。この頃から、笑いながらドラムを叩き続けると言うクセは抜けず、時に憑依型と評される。
・特に影響を受けたアーティストはELLEGARDEN、凛として時雨、9mm Parabellum Bullet。鼻歌で作曲し、キャッチーなポップスを生み出す。
・お笑いが趣味で昼夜問わずに劇場に足を運んでいる。ラーメンズ、バナナマンなどがルーツだが、現在はマヂカルラブリーとランジャタイに夢中。


小林勇樹(Key/Vo)
・ライブでの盛り上げ役を担っているが、必要であればどオーケストラアレンジまで施せるほど勉強する研究家気質。ハイトーンでしなやかな歌声が特徴でメイン2人に次ぐサードボーカリスト。
・幼少期からピアノを習う。中学時代は友人が少なく、家で鍵盤の入っていないヒット曲に勝手にキーボードアレンジをつけることをずっとしていた。突飛なアレンジやサンプリング技術などはこの頃に培われた。
・特に影響を受けたアーティストはフジファブリック、ユニコーン、電気グルーヴ。ピアノバラードからダンスミュージックまで雑多な曲を作る。
・趣味の時間もない程に音楽にのめり込むタイプだが、遊ぶのと同時に音楽もひっきりなしに楽しめるという理由でゲームも嗜む。Nintendo信者。

ディスコグラフィー

1st EP『our youth』(2012.5.18)

1.Dolce(our youth take)
2.Home Sweet Home
3.I'M FEELING SICK FOR YOUTH
4.ハートビート、星のうた

インディーズ時代にMVが特に人気の4曲を収録したデビュー盤。リード曲「Dolce」は羽田作曲でデビューのきっかけとなった10代限定音楽フェスで話題になり現在まで名刺代わりの1曲に。大賀が手掛けたネオアコ調の「Home Sweet Home」や小林作曲のピアノバラードであるM3、アッパーな「ハートビート、星のうた」などどれもメロディの強さが際立つ。


1stシングル「ペパーミント・キャンディ(2012.7.6)
1.ペパーミント・キャンディ
2.情緒氏
3.Lucky(スーパーカーのカバー)
インディーズ時代に制作され、デビュー前にディレクターに聴かせたところ「これはメジャーまで取っておきたい」と温存を勧められた秘蔵の名曲。制汗剤のタイアップを獲得する爽やかさを誇り、夏フェスの定番曲。カップリング「情緒氏」はThe Mirrazとandymoriを無理やりくっつけたような早口で小気味よいロックナンバー。3曲目には原曲に忠実なカバーを収録し話題に。



1st ALBUM 『わたしたちの未来』(2012.11.30)

1.FOR YOUR WONDER
2.ペパーミント・キャンディ
3.Home Sweet Home
4.トワイライトビュー
5.潮で騒ぐ
6.タンデムガールフレンド
7.永遠
8.BAP JAM
9.ダンス良好
10.Dolce
11.きらめいて
12.Thank you my hick town
13.OUR FUTURES
14.golden mondo rock

インディーズ時代の楽曲を中心とする14曲入り。今なおライブで人気の「潮で騒ぐ」や「荒削りな初期衝動を感じる楽曲が多く、原点の作品でありながら最も人気の高いアルバムとして君臨している。「FOR YOUR WONDER」や「OUR FUTURES」といった新曲は不安に満ちながらも前向きな想いを綴った曲が多く、インディーズ時代からある「トワイライトビュー」や「タンデムガールフレンド」は青春の渦中にあるリアルな感傷が滲み、過去と未来がひしめきあっている。一方、ミニマルな人力テクノ「永遠」や軽快なピアノポップ「ダンス良好」など多岐に渡る音楽性が既に開花している。故郷を自虐的に歌うM12、そしてスケールの大きな表題曲であるM13を経て、自主企画のタイトルにもなるファストチューンM14で締める流れが人気高い。


2ndシングル「グッドテイスト」(2013.6.5)
1.グッドテイスト
3.とつとつと
3.My Generation(YUIカバー)

携帯電話のCM用に作られた大賀作曲による表題曲(この時期はリード曲が大賀のものが続いており羽田はひそかに焦っていた。)は、この後ライブのアンセムとして強く定着。1サビでは観客に全て歌わせるまでに成長する。カップリング「とつとつと」は音数の少ないやや脱力感のあるオルタナナンバー。3曲目は前年のYUIのトリビュート参加曲。羽田が原曲より荒々しく仕上げた。


3rdシングル「街に臨む」(2013.10.23)
1.街に臨む
2.Autumn Poet
3. 何と言う(奥田民生カバー)

深夜ドラマ主題歌となった羽田作曲による初シングル。カッティングとシリアスな曲調が特徴的なギターロック。この楽曲が制作中盤に生まれたことで、アルバムのテーマが"東京"へと向かっていく。B面の「Autumn Poet」はこの頃流行していたポエトリーリーディングによるポストロック。3曲目は「奥田民生カバーズ2」収録曲。華やかなシンセアレンジが施された。



2nd ALBUM 『トーキョーサラウンド』(2013.12.11)

1.For My City
2.街に臨む
3.NAGISASIGAN
4.グッドテイスト
5.夜の匂い
6.winter garden
7.オメガマーマレード
8.BAP JAM beyond
9.東京サラウンド
10.shoot the sky
11.Space Driver
12.夜明けのロック~唯ならぬこの世界へと

東京の暮らしで芽生えた心象を記録したコンセプチュアルなアルバム。遠征から帰京する際の首都高をイメージしたエレクトロロック「Space Driver」やどこか物憂げなミドルチューン「winter garden」など日記のような楽曲が多い。またボサノバ風の「オメガマーマレード」、ツービートで駆ける「夜明けのロック」などこの頃、流行の兆しがあった四つ打ちやキャッチーなリフは一切排し、逆張りスタイルを完遂。そして本作からメンバー全員が作曲を行うようになり、リズム隊が作曲を担ったジャジーな「夜の匂い」、小林が全編打ち込みで作った「shoot the sky」、青木が作曲したグランジ「東京サラウンド」など多彩な楽曲が揃った。ラウドな「NAGISASIGAN」やフェスの1曲目を想定し作られた「For My City」などライブ経験も反映されている。



4thシングル「Force To Force/まだ雲の向こうに」(2014.7.2)
1.Force To Force
2.まだ雲の向こうに
3.白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター(the pillowsカバー)

初のダブルA面。羽田作曲のインダストリアルロック「Force To Force」、乳酸飲料のCMソングとなった清涼感溢れる「まだ雲の向こうに」と対極な曲調だがどちらも緩やかなBPM100の四つ打ちで曲構成も同じにするなど統一感を出し、当時のシーンに切り込んだ。3曲目には同年のピロウズトリビュート参加のカバーを収録。原曲よりもノイジーでドラマチックな仕上がり。



5thシングル「クオリア」(2014.11.5)
1.クオリア
2.愛の狂騒
3.笑顔の未来へ(エレファントカシマシカバー)

初のアニメOPテーマの起用された羽田作曲のギターロックナンバー。これまで以上に歪んだサウンドで歌詞には羽田の極めてパーソナルな怒りが綴られている。カップリング「愛の狂騒」は青木が初めて作曲とボーカルも務めた楽曲で、ブルージーでスロウなロックナンバー。3曲目は同年のエレカシトリビュートへの参加曲を収録。羽田がボーカルを務め、疾走感を強調した。


6thシングル「夢でまた」(2015.2.4)
1.夢でまた
2. SIXTEEN BEATEST
3.ビューティフルドリーマー(フラワーカンパニーズ カバー)

大賀の作曲による初のバラードシングルで映画の主題歌として書き下ろされた。映画好きの大賀ゆえ、作詞に2ヶ月を要した力作。ライブでの披露回数は少ないが、人気が高い。カップリングは徳永が初めて作曲し、羽田がボーカルを務めたナンバーガールオマージュの楽曲を収録。3曲目は前年にフラカントリビュートに参加した際の楽曲を収録。AOR調のリアレンジを施した。


3rd ALBUM『PRO/LIFE/RATE』(2015.3.25)

[disc1 PRO]
1.黄昏ノイズ
2.アブストラクト
3.最終バス
4.まだ雲の向こうに
5.夢でまた

[disc2 LIFE]
1.クオリア
2.いつかの世界
3.帰り道
4.your birthday
5.僕らだった

[disc3 RATE]
1.Force To Force
2.馬の骨
3.BAP JAM experiment
4.それはまるで春風のように
5.Force To Force(Yuki Kobayashi Remix Of Madness)

ホールツアーやZeppツアーを経てスケールの大きなフィールドを見据えはじめたバンペス。リスナーと音楽的な豊かさの“増殖”を願う意味でアルバム題は「proliferate」と名付けられた。その音楽性の多彩さを整理するように、5曲ずつを収録したEP3枚組というトリッキーな作品形態に。[PRO]には初めて外部プロデューサーとして蔦屋好位置を迎えたファンキーな「アブストラクト」、亀田誠治と共作したバラード「最終バス」など作家性の高い曲を収録。[LIFE]には私小説的な楽曲を収め、ヘヴィなバラード「僕らだった」をリード曲に選び、この年の夏フェスの陽気なムードを沈めた。 [RATE]には実験性を追求、複雑な演奏を極めたプログレ「馬の骨」や、徳永がハンドマイクで歌うアイドルポップ「それはまるで~」など困惑を生む曲を収めた。


7thシングル「FREE BLUE/She is hail」(2015.12.2)
1.FREE BLUE
2.She is hail
3.サラウンド(クラムボンカバー)

大賀作曲の「FREE BLUE」は初めて全員によるチャントをイントロに据えかつてなくオープンな仕上がり。羽田作曲の「She is hail」は最もシリアスで冷たい質感と、異なる”ギターロック“を追求したダブルA面となり、この時期のライブでは1曲目とラストに添えられることが多かった。恒例のカバーは、クラムボントリビュート収録曲でギターロック色強めのカバーに仕上げた。



8thシングル「バイタルリアクション」(2016.6.1)
1.バイタルリアクション
2.霧雨
3.ルナルナ(スピッツ カバー)
羽田作曲・大賀作詞という初の座組で、小林もギターを弾く演奏スタイルなどが話題に。大賀が敬愛する宮藤官九郎脚本のドラマのオープニングテーマとしても人気を博した。大賀がデモを作り込んだ「霧雨」はリバーブギターの効いた神秘的な1曲。恒例カバーは「ハチミツトリビュート」に参加した「ルナルナ」で徳永がメインボーカルを務めたポップなアレンジ。


4th ALBUM『ruins』(2016.9.28)

1.ruins
2.オープンスカイ
3.FREE BLUE
4.秘伝のリズムを聴いてくれ
5.暁の彼方まで
6.she is hail
7.BAP JAM for 00s
8.kaze
9.全ての失われた世界のために
10.空は旅色
11.呼吸/AVENGE
12.バイタルリアクション
13.花を埋める

世がシティポップブームの中、逆張りしてファンク/R&Bのリズムを完全封印。〈ゼロ年代ギターロックの復権〉をコンセプトに掲げた意欲作。徳永作曲の“速い四つ打ち”ナンバーであるM4、青木作曲による骨太なベースが光るM8、キャッチーなギターリフが特徴の小林作曲のM2など、ライブでのフィードバックを活かしたセッションワークで曲を生んだ。アッパーなM11では”息するだけでも復讐“をテーマに激しい怒りを叫び、ヘヴィなM9など羽田作曲は普段以上の激しさ。かつてのブームは遺跡に見えるかもしれないが今ここで輝かせることもできるという強い意志を込めたM1ほか、大賀はM5、M10など切なげなメロディを担当。またラストは新美南吉の同名童話に着想を得たバラードで締めくくり、ブレることのない芯を切実に描き出した。


9thシングル「Midnight Searchlight」(2017.8.16)
1.Misnight Searchlight
2.DISCORD DISCO
3.銀河鉄道の夜(銀杏BOYZカバー)

1年2ヶ月ぶりのシングルとなった本作は、羽田と小林が共同で作曲を行ったナンバーで、ドープでハードなダンスロックで新機軸を提示。ホラードラマの主題歌となり、MVはPOVホラーを意識したもので見せ方もかなり意識的にコアな方面へと寄っていった。カップリングはフロアライクなハウスナンバーでほぼ小林のソロ。3曲目は一転し原曲に忠実なトリビュート参加曲。

10thシングル「忘年」(2017.11.29)
1.忘年
2.賀正
3.今を生きて(ASIAN KUNG-FU GENERATIONカバー)

大賀が『ruins』制作期から温めていた楽曲。初めてのホーンセクションを取り入れた柔和なサウンドデザインと、年末の空気感を捉えた跳ねるようなポップチューン。カップリングは対を成すようにロカビリー調の正月ソングで羽田が30分ほどで作った。3曲目は『AKG TRIBUTE』への参加曲で、大瀧詠一のナイアガラサウンドを意識した流麗なピアノアレンジが施された。


11thシングル「わかれのひ」(2018.3.7)
1.わかれのひ
2.Taiwang Lovers Street
3.Ark(ストレイテナー カバー)

シングルとしては初となる小林作曲&メインボーカルのバラード。初めてストリングスアレンジが導入されているが、これらはすべて小林によるもの。長編アニメ映画の主題歌としての書き下ろし。カップリングには徳永作曲&ボーカルによるオリエンタルでキッチュなポップチューン。3曲目は恒例のトリビュート参加曲で、羽田と青木の変則メインボーカルによる歌唱。


12thシングル「星詠みについて/summer hands」(2018.7.25)
1.星詠みについて
2.summer hands
3.親知らず(チャットモンチー カバー)

シングルとしては初となる青木作曲&ボーカル曲で骨太なギターロックナンバーと、こちらも初となる徳永作曲&ボーカル曲でシンセがゆらめく浮遊感溢れるサマーソングの特殊なダブルA面。テレビパフォーマンスでは「ボーカル変わったの?」と茶の間が湧いた。それぞれ深夜アニメと日焼け止めのCMに起用。3曲目は羽田の強い想いで選曲が決まったトリビュート参加曲。


5th ALBUM『POP today』(2018.9.12)

1.asaborake
2.玉響
3.破裂しそう
4.summer hands
5.CHEEP ROMAN RECOVER ME
6.わかれのひ
7.大人になれば
8.閑話休題
9.eureka
10.Midnight Searchlight
11.リフレクションにうってつけの日
12.星詠みについて
13.この恋と夜を謳う
14.アイアムノンフィクション
15.忘年
16.BAP JAM today

アレンジの制約を取っ払い、豪華絢爛かつ過去最高のポップスとしての強度を狙った1作。ジャケットは鏡合わせのように世間と自分達の音楽を反射しあいながら制作してきた過程をイメージし、タイトルは日常を彩るという「POP to DAY」の意味も込められた。制作では楽曲を同時進行でそれぞれがアレンジし、分業制を確立した。全メロディ異なる曲を目指したハイパーポップなM3、たっぷりとしたグラムロックのM5、シンプルなパワーポップのM7、2020年にTikTokで突如バズった煌びやかでダンサンブルなM9、小林と青木によるラップが導入されたM11、ライブではメンバー全員がオケに乗せてハンドマイクで歌うM13など、多様な楽曲を揃えた。M2、M14などの楽曲では音楽を生業とすることそのものを歌うなど根源的なテーマに達した。


BEST ALBUM『GREATEST RECIPES』(2019.5.22)

[disc1]
1.CAKE ME!(新曲)
2.Dolce(再録)
3.バイタルリアクション
4.グッドテイスト(再録)
5.summer hands
6.夢でまた
7.僕らだった
8.Force To Force(再録)
9. Midnight Searchlight
10. NAGISASIGAN(再録)
11. ペパーミント・キャンディ(再録)
12. FREE BLUE

[disc2]
1.忘年
2.Space Driver(再録)
3.潮で騒ぐ(再録) 
4.She is hail
5.星詠みについて
6.まだ雲の向こうに(再録)
7.わかれのひ
8. 街に臨む(再録) 
9.クオリア
10.ruins
11.Home Sweet Home(再録)
12.BAKE YOU(新曲)

初のベストアルバム。年代順に収録せず、"今、最も気持ち良く聴ける流れ"と”1時間セットリスト"をイメージした2枚組。初期の楽曲は再録し、ライブでのアレンジに近い仕様に仕上げた。また2曲の新曲を収録。大賀・小林チームが手掛けたオーガニックなポップス「CAKE ME」と、羽田・徳永・青木チームが手掛けた「BAKE YOU」はパワフルなロックナンバーとなった。


13thシングル「Moderato/Beautiful Drifter」(2019.10.2)
1.Moderato
2.Beautiful Drifter
3.ありあまる富(椎名林檎カバー)

初のアリーナツアー目前にリリースされたオリジナル制作から10周年を記念したシングル。当時眠っていたデモを持ち出し仕上げたダブルA面で初のノンタイアップシングル。羽田作曲の「Moderato」は「Dolce」のニューバージョンをイメージしたドライブ感溢れるロックナンバーで、大賀作曲の「Beautiful Drifter」は削ぎ落したアレンジを追求したミドルナンバー。


カップリング&レアトラック集『BACK MENU』(2020.7.22)


[disc1 Coupling&Rare Track]
1.Hi Fi Bye Bye(未発表曲)
2.鹿児島本線北上奇譚(未発表曲)
3.ワープ(未発表曲)
4.BAP JAM 2009(未発表曲)
5.I’M FEELING SICK FOR YOUTH
6.ハートビート、星のうた
7.情緒氏
8.とつとつと
9.Autumn Poet
10.愛の狂騒
11.SIXTEEN BEATEST
12.霧雨
13.DISCORD DISCO
14.賀正
15.Taiwang Lovers Street

[disc2 COVERS]
1.Lucky
2.My Generation
3.何という
4.白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター
5.ビューティフルドリーマー
6.笑顔の未来へ
7.サラウンド
8.ルナルナ
9.銀河鉄道の夜
10.今を生きて
11.Ark
12.親知らず
13.ありあまる富
14.リニアブルーを聴きながら(UNISON SQUARE GARDENカバー)
15.虹(電気グルーヴ)※新録

初のコンピレーションアルバム。Disc1にはこれまでの全シングルのカップリングに加えて高校時代にレコーディングをしたままお蔵入りにした4曲を恥ずかしながら収録した。Disc2には10年間、数多くのトリビュートに参加してきた歴史を辿る様に収録。ラストには、デビュー時からステージ入りのSEに使用してきた電気グルーヴ「虹」のバンドアレンジのカバーを新録した。


6th ALBUM(2021.3.17)『イズヒア

1.Re:ism
2.サラバ10s
3.Bad Wall
4.こんな風に世界って終わるんかな
5.Beautiful  Drifter
6.BAP JAM remote
7.インナーパーティは今日も切なく
8.現在地より
9.ソーダフロートバケーション
10.Moderato(Album Ver.)

ライブ活動中断を余儀なくされた2020年は自主期間中にリモート制作にて多くの楽曲を創り出した。コロナ禍の息苦しさ、それでも光を求めるというコンセプトのジャケット写真をまず決め、バンドの現在地をありありと示す10曲を揃えたアルバム。情報量の多いトレンドの音楽に逆張りし、極力シンプルなアレンジを希求。バンドセッションが徐々に1曲の輪郭を組みあげていく10分超のM1、大賀がラップを披露する小林がトラックメイクをしたM2、青きが手掛けたダークな質感のM3、羽田によるトーキンブルースのM4など重たい前半を経て、小躍りを誘う徳永がビートメイクしたM7、青木・大賀による力強いM8、羽田・小林によるシンセとギターサウンドが煌びやかに絡むM9が連なる後半に向かうという、ストーリー性の高いアルバムとなった。


歴史

2009年
4月、高校の同級生で文化祭に出るために結成。羽田が放課後にチャットモンチーの「風吹けば恋」を口ずさんでいたのを見かけた大賀がピンと来て話しかけたのがきっかけ。最初は訝しんだ羽田だったが大賀の友人だった青木がベース、羽田の友人だった徳永がドラムを演奏できるという偶然も手伝ってバンドを組む。この時、小林とはまだ知り合っておらず4人組であった。

5月、Base Ball Bearとチャットモンチーのコピーで5月に文化祭にて初ライブを行う。これを観ていた小林が4人に声をかける形でバンドへの参加が決定。小林が加わったことでフジファブリック、GOING UNDER GROUND、メレンゲなどのコピーを行うようになる。ライブ活動を望むも、高校が進学校であり、副業禁止だったためライブハウスへの出番は叶わなかった。

その後、愛聴していたラジオ番組の10代限定バンドコンテストに興味を持ち、翌年の出演を決意してオリジナル楽曲の制作を開始。それぞれのルーツに影響を受けたギターロックよりのポップな歌モノに加え、当時台頭してきたandymori、the telephones、The Mirraz、OGRE YOU ASSHOLE、サカナクションの要素を咀嚼せずに取り込み、あからさまな模倣に満ちた雑多な楽曲が多く誕生。この頃の楽曲の多くは未発表のままお蔵入りになっている。

2010年
ラジオ局主催の10代限定バンドコンテストにて審査員特別賞を受賞。デモテープの締め切りギリギリに出来た「Dolce」によってなんとか通過を果たし、ライブ当日までに「Home Sweet Home」「I'M FEELING SICK FOR YOUTH」が完成し、オリジナル曲として何とか形になるものが出来上がっていく。ライブ活動はほとんどなかったが、YouTubeに自主制作のMVをアップし、徐々に人気を博し始める。


2011年
夏頃に俳優や芸人も多く擁する大手音楽事務所への所属が決まり、浮かれる。メジャーデビューも内定し、準備が始まる。

秋までに「Dolce」「Home Sweet Home」「I'M FEELING SICK FOR YOUTH」「トワイライトビュー」「ダンス良好」「FAN」「ハートビート、星のうた」のMVをアップし、ライブ活動が待望されるようになる。


2012年
高校卒業を機に上京。事務所系列のオルタナティブなバンドが多く所属するレーベル会社からのメジャーデビューを発表。春より対バンやサーキットイベントでライブ活動を開始。インディーズ時代に名を馳せていただけあって、10代、20代を中心に動員は安定していたが経験が浅すぎるあまり散々なパフォーマンスを晒し続けた。この頃、事務所の先輩OKAMOTO'Sやねごと、UNISON SQUARE GARDENやクリープハイプ、アルカラに薫陶を受ける。

5月にインディーズ時代にMVが人気となった楽曲を収めた4曲入りEP『our youth EP』でメジャーデビュー。全員10代のバンドとして話題に。「Dolce」は深夜のカウントダウン系音楽情報番組のオープニングテーマに起用。

7月に1stシングル「ペパーミント・キャンディ」をリリース。制汗剤のCMソングに起用された。CM放映は春ごろから行われていたため、夏フェスにも多く声がかかる。HIGHER GROUND、SETSTOCK、Monster baSH、JOIN ALIVEといった地方フェスを始めROCK IN JAPAN FESTIVALなどメガフェスに次々に初出演。音楽性的にもジャンル分けが曖昧であったため、GFB、りんご音楽祭、Sunset Liveといったアウェーめなフェスにも呼ばれていた。しかし思うように良いライブが出来ず心が折れ、夏のレコーディングが延期。

9月を昼夜問わず製作期間に費やし、10月の締め切りギリギリにレコーディングを完了し、11月に1stアルバム「わたしたちの未来」をリリース。オリコン25位という上々のチャートアクションで、リリース後に長く時間をかけて評価が上がった。この時の制作経験を活かし、常にストックをもっておくこと、そして健康的な時間で制作を行うことをバンぺスの方針として定めた。

年末にはRADIO CRAZY、COUNTDOWN JAPANに初出演。


2013年
3月にスペシャ列伝ツアーに参加し、腕を磨く。4月には東名阪のQUATTROと福岡CBにて初のワンマンツアー「OUR FUTURES FOR YOU」を開催。全公演ソールドアウト。その後もARABAKI ROCK FEST.やMETROCKなどに出演。

6月に2ndシングル「グッドテイスト」リリース。携帯電話のCMソングに起用されてオリコン10位のヒットを飛ばす。また数々のライブ活動を経て自信をつけ、夏フェス出演も昨年より倍増。初開催となったWILD BUNCH FESTを始め、RISING SUN、SWEET LOVE SHOWER、RUSH BALLなどにも出演した。

9月には初の自主企画「GOLDEN MONDO ROCK 」を福岡BEAT STATIONにて開催。"モンドセレクション金賞ばりに独自性と普遍性を持ちうる様々なアーティストとの共演"をテーマにした企画で個性的な対バンを行う企画。vol.1となったこの公演は対バンに南波志帆、チャラン・ポ・ランタンを迎えた。

10月に3rdシングル「街に臨む」をリリース。深夜ドラマのオープニングテーマに起用され、深夜音楽番組への出演も経験。全国の学園祭に多く出演。

12月に2ndアルバム『トーキョーサラウンド』をリリース。先述のタイアップやフェス攻勢が功を奏し、オリコンチャート7位、総売上6万枚のスマッシュヒットとなりネクストブレイク筆頭株に。本作はCDショップ大賞に入賞。


2014年
1月に全12都市を回るツーマンツアー『SURROUNDING JAPAN~TWO MAN SERIES』 を開催。対バンはCzecho No Republic、パスピエ、SEBASTIAN X、きのこ帝国、SAKANAMON、tricot、東京カランコロン、Wienners、赤い公園、The SALOVERS、ザ・なつやすみバンド、ゲスの極み乙女。を迎えた。

2月からは東名阪福に加え、札幌、仙台、広島、高松にてワンマンツアー『SURROUNDING JAPAN~ONEMAN SERIES』 を開催。東京は赤坂BLITZ、福岡はDRUM LOGOSと1000人キャパのワンマンを経験し、やや浮足立つ。

5月に結成5周年を記念した初のホールワンマン『OUR 5 YEARS』を渋谷公会堂と福岡国際会議場にて開催。手ごたえを感じ、ホールツアーに憧れる。本公演は10月に初ライブDVD『OUR 5 YEARS@渋谷公会堂』としてリリース。

7月に4thシングル「Force To Force/まだ雲の向こうに」をリリース。「まだ雲の向こうに」で『MUSIC STATION』初出演。オリコン5位を記録。夏フェスにも7~9月は毎週出演。SUMMER SONICへの初出演、またロッキンではPARK STAGEのトリ、いくつかのフェスではメインステージ出演を果たす。

9月に『GOLDEN MONDO ROCK vol2/3』をZepp Fukuokaにて2days開催。初日を「HARD&SOLID NIGHT」、2日目を「POP&SWEET EVENING」と題し、タイプの違う楽曲をそれぞれの日程に固めて演奏。初日は大森靖子とアーバンギャルド、2日目にはふぇのたすとメレンゲがそれぞれ出演した。

11月に5thシングル「クオリア」をリリース。ジャンプ原作テレ東夕方アニメのオープニングに起用されて更に名を広める。同月、初となるZeppツアー「OUR QUALIA」を敢行。全公演ソールドアウトとなり、ブレイクを実感。

2015年
2月に6thシングル「夢でまた」をリリース。初のバラードシングルであり、初の映画主題歌に起用された。2022年のファン投票で3位を記録した。

3月に3rdアルバム『PRO/LIFE/RATE』リリース。特殊な形態でのリリースだがヒット曲の存在も手伝ってオリコン3位、総売上7万枚のロングヒット。

4月~6月、全国30都市のワンマンツアー『PROLIFERATION in JAPAN』を開催。過密なスケジュールと複雑な楽曲の数々にヘトヘトになる。今なお最終公演を沖縄に選んでいるのはこのツアーの疲労が理由。癒しを求め始める。

9月「GOLDEN MONDO ROCK vol.4」を福岡市民会館で開催。Yogee New Waves、私立恵比寿中学、KANA-BOONという異色の組み合わせが話題に。

夏~秋の制作期間を経て12月にギターロック回帰の7thシングル「FREE BLUE/She is hail」をリリース。「FREE BLUE」は学習教材のCMソングに、「She is hail」はフジテレビ深夜アニメのOPテーマに起用された。


2016年
1~3月、未踏の地を巡るツーマンツアー『FREE BLUE CIRCUIT』を開催。対バンはキュウソネコカミ、KEYTALK、go!go!vanillas、フレデリック、夜の本気ダンス、忘れらんねえよ、SHISHAMO、ヒトリエ、indigo la End、Mrs.GREEN APPLE、LILI LIMIT、アカシック、Awesome City Club、THE ORAL CIGARETTES、SAKANAMON、04 Limited Sazabys、WANIMA。

4月に8thシングル「バイタルリアクション」をリリース。大賀が敬愛する、宮藤官九郎脚本のドラマに主題歌になり、メンバーも本人役でゲスト出演。

7月に「GOLDEN MONDO ROCK vol.5,6」を福岡サンパレスにて開催。この時期から、リスペクトを捧げるバンドとの対バンというコンセプトにシフト。初日にはBase Ball Bear、凛として時雨、メレンゲ、2日目にはチャットモンチー、フジファブリック、GOING UNDER GROUNDをゲストに招いた。

8月に東京大阪にて新企画イベント「渚志願」を開催。夏フェスの時期にあえてライブハウスで企画をするというコンセプト。東京公演は水曜日のカンパネラ、never young beach。大阪公演はEnjoy Music club、Shiggy Jr.、Suchmosを対バンに招き、異色の組み合わせが揃った。

9月に4thアルバム『ruins』をリリース。時代にそぐわぬ音楽性だが、本作で30代以上のファンを多く獲得。幅広い世代へと支持を広げ始める。オリコン2位、総売上9万枚。本作を引っ提げ、10月より半年間で全都道府県を廻るワンマンツアーを敢行。満身創痍になり、当分はツアーは大丈夫な体になる。

2017年
5月、メジャーデビュー5周年を記念した初の日本武道館公演『Home Sweet BUDOKAN』を開催。2ndライブDVDとして10月にリリースされた。

7月 「GOLDEN MONDO ROCK vol.7」を福岡国際センターにて開催。シュノーケル、9mm Parabellum Bullet、UNISON SQUARE GARDENが出演。

8月に9thシングル「Midnight Searchlight」をリリース。ダークな質感で新機軸を提示。深夜のホラードラマのオープニングテーマに起用された。この夏にはほとんどのフェスでメインステージへの出演を果たすようになり、ロッキンではLAKE STAGEのトリ、ライジングではEARTH TENTのトリを務めた。

9月 「渚志願2017」を開催。イベント名にちなみ、海のない3県で開催。群馬公演ではOfficial髭男dism、CHAI、吉澤嘉代子、長野公演ではBiSH、台風クラブ、フレンズ、滋賀公演では岡崎体育、GLIM SPANKY、tetoと共演した。

また11月には10thシングル「忘年」をリリース。珍しい年の瀬アンセムということもあり話題に。メディアでも頻繁に取り上げられ『MUSIC STATION SUPER LIVE』や『FNS歌謡祭』など大型音楽特番に数多く出演した。

12月、全国のZeppキャパのライブハウスを巡る対バンツアーを開催。バンぺスのルーツにあたるバンドが多く出演した。ゲストはくるり、the pillows、POLYSICS、GRAPEVINE、ART-SCHOOLでツアーファイナルは初のマリンメッセ福岡公演となり、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとの対バンとなった。同会場はメンバー5人が初めてライブを観た会場(2006年、たまたま同じ会場にいた)でそれもアジカンのツアーであったため、メモリアルな公演となった。


2018年
3月、11thシングル「わかれのひ」をリリース。小林の作曲であり、シングルで初めてメインボーカルを務めた。卒業ソングの定番を目指して作られたがその目論見は失敗に終わった。長編アニメ映画の主題歌に起用された。

7月 「GOLDEN MONDO ROCK vol.8,9」を福岡国際センターにて開催。テーマは九州でそこにちなむアーティストが多く出演。初日はZAZEN BOYS、ストレイテナー、さユり。2日目はクラムボン、ART-SCHOOL、AL。

7月 、12thシングル「星詠みについて/summer hands」をリリース。青木と徳永がそれぞれ作曲とメインボーカルを務めており、テレビ露出時は話題になった。「星詠みについて」は深夜の退廃的なアニメのエンディングテーマ、「summer hands」は日焼け止めのCMソングに起用された。

夏フェスではNUMBER SHOT,Monster baSH、SWEET LOVE SHOWER、ジャイガでステージトリを務め、開催初年度から連続出演してきたWILD BUNCH FEST.では初日の大トリを務めた。

8月、「渚志願2018」を前年に続いて海がない県4都市のホールで開催。栃木公演にはマカロニえんぴつ、Maison book girl、カネコアヤノ、山梨公演にはAge Factory、フィロソフィーのダンス、ラブリーサマーちゃん、岐阜公演にはKing Gnu、アイドルネッサンス、DJみそしるとMCごはん、奈良公演にはスカート、sora tob sakana、羊文学が参加。

9月、5thアルバム『POP today』をリリース。お茶の間にもその存在が知れ渡り始めたと同時にデビュー時以来のブレない多彩さが1時間番組でも丸ごと特集されるなど上昇気流に乗り続け、オリコン2位、総売上12万枚と言う最大のヒット作となった。10月~3月には30都市を回る初の全国ホールツアー『OUR POP DAYS』を開催。ツアーファイナルは東京国際フォーラムで3rdライブDVD『OUR POP one DAY in 東京国際フォーラム』として映像化。

2019年
5月、初のベストアルバム『GREATEST RECIPES』をリリース。初のオリコン1位、10万枚の売上。また同月『GOLDEN MONDO ROCK FES.2019』を福岡マリンメッセで開催。各日10組の縁深い出演者が名を連ねた初の主催フェス。初日は南波志帆、爆弾ジョニー、2、アルカラ、OKAMOTO'S、クリープハイプ、NICO Touches the Walls、ユニコーン、the pillows、東京スカパラダイスオーケストラ、2日目は東京カランコロン、Drop’s、ねごと、the telephones、フジファブリック 、ストレイテナー、Base Ball Bear、MONOEYES、私立恵比寿中学、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが出演。

ARABAKI、ビバラ、JAPAN JAM、METROCK、また多くの夏フェスでステージトリを務めた。FUJI ROCK FESTIVALにもこの年、初出演を果たした。

9月、 「渚志願SPECIAL」を最後の海なし県、埼玉のさいたまスーパーアリーナにて開催。2ステージ制のフェス。初日はナードマグネット、Tempalay、ZOC、Saucy Dog、ドミコ、KID FRESINIO、中村佳穂、銀杏BOYZ、ACIDMAN、YUKI/ハンブレッダーズ、OGRE YOU ASSHOLE、lyrical school、緑黄色社会、MONO NO AWARE、ネクライトーキー、折坂悠太、岡村靖幸、The Birthday、RADWIMPSが出演。

10月、オリジナル曲制作開始から10周年を記念した13thシングル「Moderato/Beautiful Drifter」をリリース。初のノンタイアップシングルとなった。

10月~ 12月にはベストアルバムを引っ提げた全国8都市で初のワンマンアリーナツアー『OUR 10 YEARS』を開催。ツアーファイナルは幕張メッセ。6thライブDVD『OUR 10 YEARS FINAL@幕張メッセ』として映像化された。年末には紅白歌合戦初出場の噂もあったが、その話はいつの間にか消えていた。


2020年
4月にカップリング&レアトラック集『BACK MENU』をリリースし、それを引っ提げたホールツアーを開催予定だったが新型ウイルスの感染拡大によってリリースもツアーも延期となる。ツアーは結果として中止になったが『BACK MENU』は7月にリリース。この年はGOLDEN MONDO ROCKも渚志願も12月31日開催予定の「忘年フェス」も発表前に中止を余儀なくされた。

4~6月は未発表のライブ音源集やデモ集などを配信リリースしながら徐々に配信ライブへと活動スケジュールを修正していく。ここで全5作のアルバムを再構築して再現していくという案を思いつき、8月~12月に実践した。『わたしたちの未来』は押さえていたNHKホールにてシンプルに実施、『トーキョーサラウンド』ではスタジオ撮影でプロジェクションマッピングを導入、『PRO/LIFE/RATE』では演劇の要素も取り入れ、『ruins』はマルチアングルシステムを導入したスタジオライブ、『POP today』は複数の場所でロケ撮影も行うなど、規模も予算もどんどん膨らませながら配信ライブを続けた。

2021年
3月、6thアルバム『イズヒア』をリリース。コロナ禍を挟んで制作された1作。4~6月には1年半ぶりの有観客ライブとなるホールツアー「BAP IS HERE」を実施。初日で大賀が号泣して話題になった。ツアーファイナルは東京ガーデンホールで、2022年3月に7thライブDVD「BAP IS HERE in TOKYO GARDEN HALL」としてリリース。

徐々に夏もフェスに出演し、10月〜12月に2020年に実施予定だったカップリング曲やマニアック曲を中心に披露するホールツアー「SHOWING B-BAP」を開催。

2022年
5月にメジャーデビュー10周年を記念した配信シングル「Sweet Love Spectacle」をリリース。また「GOLDEN MONDO ROCK FESTIVAL2022」を初となるPayPayドームにて2days開催予定。出演はTHE 2、MOSHIMO、OKAMOTO’S、佐藤千亜妃、ばってん少女隊、KANA-BOON、橋本絵莉子、電気グルーヴ、[ALEXANDROS]、ももいろクローバーZ、ELLEGARDEN/蒼山幸子、miida、BBHF、パスピエ、SAKANAMON、go!go!vanillas、小山田壮平、ゲスの極み乙女。、UNISON SQUARE GARDEN 、サカナクション、椎名林檎。

秋には2度目のアリーナツアーを実施予定。


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