【機能評価と分析オンライン講座 理論編④ 可動性と安定性どちらが大切?】

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 ある関節では可動性が大切、また他の関節では安定性が大切と言われることがありますが、本当にそうなのか?考察をしていきます。まず関節の構造をみていきましょう。


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 関節は最終可動域に近づくと靭帯や骨による構造的安定性によって制動されます。このように組織に負荷がかかり制動される領域をelastic zone(エラスティックゾーン)と呼びます。(部位によっては椎間板などの組織にも負担がかかります)

 逆に、関節の構造物に負担が加わらない領域をneutral zone(ニュートラルゾーン)と呼びます。neutral zone を保つためには、筋肉の働きによる機能的安定性が必要となります。関節可動域はelastic zone とneutral zoneの合計となります。

 関節可動域が広くても狭くても、elastic zoneはほとんどかわらずneutral zoneが広くなったり狭くなったり変化をすることで、関節可動域が変化をします。

 関節可動域が狭くなると考えられる問題は、neutral zoneが狭くなり、elastic zoneで支えるzoneが相対的に広くなります。

▷例:
 関節可動域が90°で、neutral zoneが70°elastic zoneが20°だとします。関節可動域が70°になってしまったら、neutral zoneが50°elastic zoneが20°となり、elastic zoneが可動域に占める割合が高くなります。
靭帯や関節で支えること機会が増えるため軟部組織の負担が増します。

 また、関節可動域が広くなると考えられる問題は、elastic zoneは同じであるためneutral zoneが広くなります。通常より筋肉で支えるzoneが広くなるため、筋肉による安定性がさらに求められます。
 
 このようにみていくと、関節は「可動域」と「安定性」どちらも大切だということがわかります。


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