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15年実践している新年挨拶のことば

年明け、みなさん、どのように挨拶しましたか?
「あけましておめでとう(ございます)、今年もよろしく(お願いします)」
むしろこれ以外が何があるのでしょうか。

ここで思うのが「おめでとう」という言葉。
喪中の方だっているし、災害(※1)があった翌年にお祝いってどうよ?(※2)という考え方もある模様。

※1:災害なんぞ毎年のように起こっているから、その理屈で言えば二度と新年は祝えないがつっこまないでおく。
※2:ちなみに私は不謹慎厨ではない。

先見の明があるマダム

この意見を知ったのは、学生時代のバイト先。
同僚のマダム曰く
「〇〇さんはご家族亡くなったから、新年の挨拶は控えてね」
へぇーそんなもんか、と頷く私に
「喪中と言わない人もいるから、おめでとうとは言わないのがマナーよ」
へぇーそんなもんか、と納得するハイティーンの私。

では、何と言うべきか。
「今年もよろしくお願いします」とだけ言えば良いとマダム。
シンプル・イズ・ベスト。
ほほう、祝わねばよいのだな。

実務的な理由もあるのです

これがなかなか便利なもんで。
というのも、社会人ならあるあるだと思うが、この言葉を何十人にも言うのだ。
場合によってはすれ違いざまの数秒、書類を渡すほんの数瞬しかない。
「あけまして〜」から言うと微妙に長い。
かと言って、平常どおりの挨拶も味気ない。
そこに「今年も〜」は、ちょうどいい長さなのだ。

私は少しアレンジして「本年もよろしくお願いします」と言う。
"今年"より、丁寧さと重々しさが伝わるかな、と勝手に満足している。

友人や親戚には「あけまして〜」のフルセンテンスで挨拶するし、「おめでとうとは言うな」と人に押し付けることもない。
単に、相手の心情配慮と自分の利便性の上で、ただただ都合がよいのだ。

マダム流(?)あけおめ in English

欧米では宗教的多様性に配慮し、MerryX’masに代わり「Season’s Greetings」を使うこともある。
ビジネス間でも多用され、クリスマス・年末年始の挨拶状にも用いられる。
もっとも、欧米は年末年始はクリスマスのおまけ見たいなものだから、純粋に「Happy New Year」の代わりとは言い難いが。

あの時のマダムの教えを、私はもう10年以上も守りつづけている。
多様性が重んじられる時代がくることを、あのマダムは見越していたのだろうか。

皆様、本年もよろしくお願いします。

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