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サンスクリット事典

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マハーバーラタ、ヨーガやヴェーダーンタで使われているサンスクリット語の言葉をわかりやすく解説します。 [参考文献] purāṇic encyclopaedia(インドの昔話百科事…
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2024年1月の記事一覧

サンスクリット事典/アシュヴァッターマー

ドローナとクリピーの息子 [aśvatthāmā, अश्वत्थमा]  バラドヴァージャの精液が竹の窪みに落ち、そこからドローナが生まれた。ドローナは父の言いつけに従い、賢者シャーラドヴァタの娘クリピーと結婚した。気立ての良いクリピーはアシュヴァターマーを産んだ。 生まれた瞬間、彼はウッチャイシュラヴァスのような大きな鳴き声をあげ、その音は馬のいななきに似ていた。すぐに天からの声がして、その子はアシュヴァターマーと名づけられるべきだと言った。そこで、少年はそのように

サンスクリット事典/アンバー(シカンディー)

カーシー国の三姉妹の長女 ドゥルパダの娘の娘として生まれ変わる アンバー[ambā, अम्बा] シカンディニー[śikhaṇḍinī, शिखण्डिनी] シカンディー[śikhaṇḍī, शिखण्डी]  カーシー王国の三姉妹の長女として生まれる。 スヴァヤンヴァラ(婿選びの儀式)でサールヴァを夫として選んでいたが、直後にビーシュマによって妹二人とともにヴィチットラヴィールヤの妻となる為に連れていかれてしまう。 サールヴァを既に夫として選んでいたことをビーシュマ

サンスクリット事典/サンジャヤ

ドゥリタラーシュトラに仕える御者 遠く離れた場所が見える目をヴャーサより授かる [sañjaya, सञ्जय]  隠者に等しいサンジャヤは、ガヴァルガナの一部からスータの息子として生まれた。 カウラヴァたちの仲間に生まれたサンジャヤは、ドゥリタラーシュトラの大臣となりました。マハーバーラタにおいてサンジャヤが行った偉大な仕事は、戦場で起こっているあらゆることを、小さな出来事もその発生順に残すことなく、ドゥリタラーシュトラに伝えることでした。サンジャヤがこのようなことが

サンスクリット事典/ドゥリシュタデュムナ

ドゥルパダの息子 ドローナを殺す為に火の儀式により生まれる [dhṛṣṭadyumna, धृष्टद्युम्न]  ドゥルパダはドローナへの復讐を果たすために火の儀式を行って息子(ドゥリシュタデュムナ)と娘(ドラウパディー)を得た。ドゥリシュタデュムナが生まれた時、頭には王冠、体には鎧、手には矢と剣を持ち、火から生まれ、征服の旅を始めることを示すかのように戦闘馬車に乗り込んだ。 ドゥリシュタデュムナがドローナを殺すために生まれたというニュースは世界中に広まった。ドロ

サンスクリット事典/ブーリシュラヴァス

ソーマダッタ(シャンタヌの甥)の息子 クル一族の一人 [bhūriśravas, भूरिश्रवस्]  ドゥルヨーダナに対して、英雄の資質を説き、パーンダヴァ達と平和な関係を持つようアドバイスした。 ユディシュティラのラージャスーヤの際には父と兄弟達と共に参加した。 大戦争では1アクシャウヒニを引き連れてドゥルヨーダナを支援した。