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美容室で思う31文字。

髪洗う 君の優しさ 水伝う
泡は私の 心映すか



愛する人や我が子の髪を洗うとき、
(あるいは洗われるとき)
そこには愛情でいっぱいの空間が
広がっていることだろう。

肌に触れるのとはまた異なる、
髪を洗う行為には無邪気な愛情が連想される。

頭皮が痛まないように、
お湯が熱すぎないように、
洗い残しがないように、
丁寧に相手を思いやる優しい手つき。

洗われる側はそれを感じ取る。



先日、行きつけの美容室に行き、
それとは真逆の感覚を味わわされた。


カットとカラーを済ませ、いざシャンプー台へ。
誕生日のサービス券を持っていたので、
炭酸ヘッドスパまで奮発した。

この癒しの時間を楽しみにしていたのだが、
担当してくれたのはカットとは別の
初めて見るアシスタントの方だった。

ファーストインプレッションとは不思議なもので、
心をざわつかせる何かをもつ人だった。


痛くされるわけでもない。
シャワーのお湯が熱くてやけどしそうなわけでもない。

でもなぜだか、
椅子を倒す所作、
イヤーキャップやタオルのはずし方、
一つひとつがなんだか粗雑な感じ。

じゃぁそれを注意するかと言われると、
注意したこちらが神経質なだけでしょ
と、捉えられかねない程度のもの。

最終的に明確に不快だったのは、
・耳の中に泡が入ったこと
・「私もみあげそんな幅広いですか?」ってくらい頬のあたりまで何度も洗われたこと
・髪を乾かしてもらう時髪がペチペチ顔に当たったこと
だった。

こうやって並べるとまぁまぁなことされてるわ。

美容師という職業に限らず、
たとえ技術力がいまひとつだったとしても、
優しい思いやりある手つきや所作であれば、
もしかしたら怒りまでは感じなかったのだけれど。




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