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唱えるって楽しい

気づかされたことがある。
音(自分の声)を使ったことを、今後わたしはやりたいのではなかろうかと。

わたしって昔から歌うことが好きだった。
こどもの頃、ピアノを習ったり、合唱団に入っていたこともあった。
母のママさんコーラスの練習に付いて行ったり、母が口ずさむ歌を真似たり、鼻歌を歌うのは今も変わらないくせのひとつ。
身近にお経が存在していて、その音を聴いたり唱えることもこどもの頃からあった。
本を音読するのも好きで、声優に憧れていた時期も長くあったし、今ではすっかり声フェチ。
わたしって、音が好きで、音を出すことも好きで、音に敏感なのだ。

今、音で好きなもの。
マントラが好きだ。
今までも単発のワークショップでサンスクリット語の発音やマントラを学んできたけれど、
今年から月1で東京に通って、わたしにとっては新しい、長めのマントラを習っている。

マントラとのであい

わたしがマントラとであったのは8年ほど前。
ヨガを始めてしばらくして。
ヨガクラスのはじめに、先生に誘導されながら「オーム」の音を声に出したのが最初。

その後数年して、東京から先生を招いてマントラのワークショップがヨガスタジオで開催された。(たしか2度目の開催の時に参加をしたような気がする)
この時恐らく初めて、オームやシャンティ以外のマントラを唱える体験をした。

それからタイミングが合えばワークショップやリトリートに参加してはマントラを教えてもらい、声を出して、自分の音に触れるようになった。

マントラってなんなのか

マントラはサンスクリット語で書かれた祈りのことば。
日本語では真言とも訳されているようだけど、 マナス(マインド)とトラーナ(護る、解放する)という二つのことばから出来たマントラは、わたし達のマインドを護ったり解放する、あるいは、自分で作り出してしまったマインドから自らを護ったり解放するという意味があると教えてもらった。
詳しくはわたしはわからないけど、たーくさんのマントラが存在していると思われる。
インドの神様の名前もマントラになっちゃうし、マントラと一口に言っても、綴られたことばは短いものから長いものまで様々、その効果も様々。

ヨガクラスのはじめと終わりに唱えることで、その場を浄化したり、エネルギーの変化をもたらすとされる。マントラを唱えながらアーサナ(ポーズ)をするマントラヨガ、繰り返しマントラを唱えることで悟りを目指すジャパヨガ、マントラを使った瞑想法もある。
マントラは、アーサナの練習法が確立される前から行われていた、ヨギにとって大切な神聖な行(ぎょう)のひとつだ。

アーサナは体に働きかけるものであり、マントラは心や、心のもっと奥にある魂に働きかけるものだとも教わった。
音の響きや波動はダイレクトに体の中に染み渡り、浄化を促し、癒しやパワーを受け取ることが出来る。
唱えるのはもちろん、聴いているだけでも心のざわつきは静かになって、内側が整っていく。

わたしにとってのマントラ


なんていうか、難しいことは抜きにして、
マントラって気持ちいい。
時に微細で、時にパワフルな音の響きに包まれる心地よさ。
音って、人の芯から出た声って、こんなに気持ちいいのかと知ることが出来たのはマントラにであえたから。

マントラを聴いているだけで、涙が溢れることがある。
純粋でまっすぐな音の響きは、今の自分の中にある心のつまりをコンコンとノックしてくれるからだと思う。

マントラは、サンスクリット語自体が神聖な音を持つとされていて、一音一音の響きや発音がとても重要。
単調で平べったい日本語の発音と違って、舌の位置や動かし方、口の開き方、声の響かせ方が細かく、口の中が忙しい。笑

でも、サンスクリット語を唱えるのって難しいより楽しい感覚。
サンスクリット語独特の音やマントラのリズムに惹かれているのか、、なんで楽しいんだか自分でもまだよくわからないけど楽しいのだ。
体も思いの外使うから、いい具合にエネルギーの解放にもなっているかもしれない。
マントラを覚えて唱えられるようになる喜びやうれしさを今味わっている最中。

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マントラに意味はもちろんあって、それを知って自分なりにさらに意味づけて唱えるのもいいけれど、意味がわからないまま唱えて、音の響きを感じるのもいいなぁと思う。

この間のレッスンの中で、先生に大事なことを教わった。
「体調が悪かったりするとエネルギーは下向きになって、無意識に動作や仕草、姿勢、声も下向きになる。自分を守るために自然にそうなるんだけど、だからこそ、自分の音は体から出すんじゃなくて、スピリットから出すんだよ」と。

日々外側に影響されたり、内側のゆらぎを感じるわたしがいる。
でも、そのどちらもわたしではない。
奥深くのスピリットこそがわたしで、いつも何にも影響されずに大きくどっしりと光り輝いている。
現実に起こっている出来事からくる感情や体のつらさから離れて、自分の奥深くに意識を向けることが、いつも揺るがず安定した気持ちの良い音に繋がっていくんだろうなぁ。

アドバイスをもらって出した音は、一瞬で響きもトーンも変わっていて驚きだった。

音って、自分の声って、今の自分の状態を知るためのツールにもなる。
で、自分の声って、自分にとっておっきな癒しになることもわかった。
ものすごく安心する。

みんなほんとは、自分で自分を癒せるような体を持って生まれてきてるんじゃないかなぁと思ったりする。
自分の声キライっていう人もいるけど、それは思い込みや何かのブロックがあるんじゃないかな。
作られていない自然に出る内側からの声って、きっとどんな声でもその人にぴったりハマるように出来てる。
自分だから安心するように、癒されるように体も声も作られてるはずなんだよ。
自分自身こそ素晴らしくて神聖な存在であり、たくさんの可能性やパワーを秘めている。


今覚えているマントラは、習得したらどこかでシェアしたいなぁ。
そうしてまた、新たなマントラにもであっていきたい。
マントラは、わたしにとってお守りのようなものでもある。
このお守りは、きっとずっと持ち続けるものだから、大事に唱えていこう。

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