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【News】健康・スマートライフエコシステムによって押し上げられる衆安オンライン保険 (20210323)

【一言コメント】
中国における代表的なインシュアテック企業、衆安オンライン保険についてのネタです。
12月の年度末を終え、多くの中国企業が2020年度業績を発表し始めています。
そんな中、ネット専業で様々な革新的(と言われる)デジタル保険を展開する衆安オンライン保険の業績がここに来て好調になってきたということです。
以下Newsの概要で触れている「スマホのスクリーン破損を保障する保険」、や「犬の鼻の紋(鼻紋)の識別技術を活用したペット保険」なんかは先進的な感じですね。
日本でも検討している企業等あるのでしょうか…

【Newsの概要】
中国におけるインシュアテックのリーディングカンパニーである衆安オンライン損害保険会社(以下「衆安保険」)が2020年度の業績を発表し、純利益が5億5,000万元となり、赤字から黒字に転換したことを明らかにした。
中国初のネット専業の保険会社である衆安保険の業績・動向は、ネット保険のビジネスモデルを検証するものとして業界のマイルストーンとなっている。
衆安保険のCEOである姜兴氏は「衆安保険は単なる保険会社ではない。 私たちは『保険+テクノロジー』の二つのエンジンによって駆動していく戦略をしっかりと実行していく」と述べている。
この好調の原動力となっているのが「健康」と「スマートライフ」の両エコシステムであるとされている。

■健康エコシステム
2020年は新型コロナウイルスが蔓延した中、中国国民の健康意識と保険の需要が喚起された年にもなった。
衆安保険はこれを機会と捉え、健康エコシステムからの昨年の収入保険料総額は、前年比37.4%増の66億元となり、業界の2倍以上の成長率を達成した。
衆安保険は健康エコシステムを絶えずアップグレードしており、最近でも緊急外来に対応する保険や、保障範囲を広げた重大疾病保険等新たな商品を次々と投入している。
更に自社の「ネット病院」を通じて「医療・医薬品・保障」をバインドさせたクローズドループも確立させており、タッチポイントが低頻度の「保障」を高頻度の「医療」に接続させることによるユーザーのエンゲージメント強化に成功している。

■スマートライフエコシステム
ECやオンラインでの旅行予約等の新しい生活形態(所謂スマートライフ)をカバーする保険もまた衆安保険の成長源となっている。
2020年度はスマホのスクリーン破損を保障する保険やペット保険等、革新的な商品に牽引される形で、当該エコシステムの収入保険料は対前年で25.2%増となっている。
スマホのスクリーン破損を保障する保険は、ビッグデータ解析によるリスク管理能力と画像による保険申込受付技術(スマホの状態が撮影された画像でUW?)に基づき実現出来た商品で、5Gの普及によりスマホが買い替えられるという市場動向を捉えている。
また、ペット保険については鼻紋認識技術を活用することで、100万人以上のペットオーナーに保障を提供している。 現在、中国におけるペット保険の普及率は1%に過ぎず、成熟領域に比べ成長余地が大きいとされている。

(金融観察団等の記事から筆者が引用&要約)

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