サラリーマンだって、夢中でラクに働きたい!~働き方改革時代を生きる「加減乗除×トヨタ式」50(仮)のメソッド

はじめに

昨今「働き方改革」があちこちで叫ばれています。しかし、職場内では上司が「定時に帰れ」と言うものの、仕事は増えても人は増えず、何ら代替策も示されない。プレミアムフライデーなんてどこ行った?そもそも働き方を「改革」する気がある人って、どれだけいるんでしょうか?そんな思いに駈られる一方、周りの同業者が、だいたい次のような人ばかりに見えて仕方がないのです。

①残業ばかりでくたびれきってる(忙しくて満足度低い)
②仕事が出来るけど、残業へっちゃらのモーレツタイプ(自己満足度は高いけど忙しい、他人にも自分と同じ働き方を強要するパワハラまがいも多々)
③ほぼ定時に帰ってる、明らかに暇そう、楽そうだけど楽しくなさそう(ヒマで満足度低い)

上記③の中には「自己満足度は高い」という人はいるかもしれませんが、周囲が求める働きを満たしていない「給料泥棒」的な場合が多く、とにかく「(充実してても)忙しい」「ヒマ」の2拓しかないように見えてしまいます。

そういう私はと言えば、2歳の息子の育児家事を抱え、残業したくても出来ずに、チーム員を残して一人定時に帰る日々。かといって自分が「給料泥棒」と言われたくないし、仕事も家事も年相応以上の働きはしたいと思ってを求められます。足りないのは「時間」だけなのです。
また、採用時は技術職だったのに、その分野以外の職場を転々としてからまた技術畑に戻った結果、なんとなく組織風土の中で浮いてしまっている、そんな違和感も感じていました。

そんな私が、一サラリーマンの分際で「働き方改革」などと大層なテーマを論じようとしたのには、この一冊との出会いがあります。

組織にいながら、自由に働く。」(仲山伸也 著)

仕事の成長ステージを「加減乗除」に分け、各ステージで「夢中で働き続ける」ためのヒント・アイテムを手に入れて進むという、RPGを進めるような軽快さ・爽快さで読み進めることができ、読後には「自分の働き方はこれだ!」と思えるようになりました。おかげで今では、「浮いている」という感じをむしろ強みととらえ、前向きに仕事はできている気がします。

ただ、もう一つの「時間」の問題は、この本だけでは解決しきれませんでした。この解決にあたっては、もう一つのキーワード「トヨタ式」がカギとなりました。
もともと、うちの職場ではかつて10数年以上前に、社を挙げて「トヨタ式」の導入を図った時がありますが、ほとんど定着せずに終わりました。たまたま、その導入年は私は社外に出向していたので直接は触れなかったのですが、経験した人の話の多くは下記のようなものでした。
・事務用品を1種1個だけに制限するとか、定規で机内の場所を決めるとか、とにかく形から入られてやりづらい。
・結局、事務の効率化や時間短縮につながっていない。
・もともと、工場現場で実施される「トヨタ式」を事務分野で導入するのが間違い。

でも、私としては、「トヨタ式」の本質は、「ムダを省いて生産性を高め、ひいては顧客満足度と社員満足度を高める」ところにあるものと理解しています。当時の導入の背景や実際の取組状況が不明なので断ずるのは難しいですが、上記の例はあまりにも本質を外した(というか本質に踏み込めなかった)取り組みだったのではないか、と思われます。少なくとも私の中での位置づけとしては、仕事時間を有効に活用する手法論として「トヨタ式」を除く理由はありません。

本当は「トヨタ式」をうたわなくても、今なら業務改善をすすめる手法はあまたあるのですが、これまで自分も仕事で少なからずかかわってきたところがあるので、汚名返上もかねてあえて「トヨタ式」でいってみたいとおもいます。

なお、「50(仮)のメソッド」としているのは、本数として50に集約されるか、今の段階では未定のためです。

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